『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

金なくも

2011年11月30日 22時47分50秒 | 航海日誌
生きている、我があるや
とぼり歩いて、空眺め、
終わり無き、終わり望む
始まり望む
ああ、美しき言葉をさぐりて
どんどこ、もつれて言葉にもぐり
どうにもこうにも
呆れ果て、しあわせのしわよせの
それ、に、気づけよ気づかなば、
どうどうめぐりのおもしろき
それ、に、気づかなば
と、ふと、昨夜をみゆ
酒よ、咲けよ
たれがそばにいるのや
夜の我の、ふわふわと
死して咲くか
思い切りの武者震い
して、しなば、生きなば、生き生きて
たったいちどのほとばしり
ああ、人生の


感動

2011年11月30日 00時37分43秒 | 航海日誌
20数年ぶりに、ダンスショウを今夜みた。身体の動きは精神の動きで、そのこころがピュアなら、それが身体に映っているんだなあ、と感じた。

どんな舞台も、そうであれば、そうだ。有名無名を問わない。

ああ、美しいを思った。

人間って、そうなんだと思った。

また、見たいな。

陰徳

2011年11月26日 07時24分05秒 | 航海日誌
徳を積むといいます。徳とは、功徳ですが、その中でも最高の徳は陰徳です。誰にもそうだと主張せず見せずおこなう善行です。

誰にも知られずに徳を積むとはほんとうに難しいものです。こんなにやっているのだと誰かに知ってほしいという気持ちを陰にして、眈々とおこなうことの辛抱がそれこそ辛い。

良い人に見られたい、知ってほしい、我欲ですが、だれしものものですね。でも、それができる人もいる。そういう人が郷里にいました。いつもニコニコして、自分が笑うだけでなく、人も笑わせる。おれがそうしたんだなどとも一言もなく、仕事も淡々として、その人が老齢になって現役を離れると、今度は早朝の神社の境内を毎日、掃除しておられました。近所の人がその姿をみて、あの人は神社を掃除していると伝えたから知られたのです。

陰徳だなと思います。その陰徳は世を照らしていた。そして、その人はあの世へ行って、ああ、良かったなという自分で生きられたと、感謝の念を抱き、この世を照らしている。それが出来たらお釈迦さんだよと、誰かの声が聞こえてきます。いえいえ。みんなお釈迦さんです。ただ、それに気づかないだけだろうと思います。こころの中のお釈迦さん、神さんを隠しているのは本人。生きているのは、そこへ至る道に他なりません。


原発とTTP

2011年11月24日 00時03分28秒 | 航海日誌
これは完璧につながっていますな。原発はアメリカからもたらされたし、TPPという前代未聞の不平等条約もアメリカがつきつけていることですから。

国民というものは、それをどうすることもできないでいる。政治も経済も任せっぱなしだからだが、声をあげることはできる。一部の人々は声を上げているが、多くの国民の耳に届いているのだろうか。

カタログハウスという通販大手が、「原発国民投票を!」と、テレビCMを作ったが、某局から拒否された。政治的メッセージだから放送することは出来ないという理由らしいが、かえって放映されないことで、メッセージが強くなっている。

これまでにないほどの大きな社会禍害を起こしているにもかかわらず、未だに、原発は問題ないといったプロパガンダが世間に流れる状況が異常だ。フクシマは何かにブラインドされたまま、大丈夫を連呼しているのは、利権を持つものたちの暴力である。

TPP交渉の台本を書いている経済産業省官僚の宗像女史は、どんな精神状態で「すべての品目を交渉のテーブルに載せる」などと書いたのか。野田総理は、そんなものを参考にしていないといってはばからないが、台本があったことが明らかにされたのだから、言い訳にもならない。

かつて、GHQの誰だったか、占領上陸して日本を眺め、日本人の精神年齢は13歳くらいだというような発言をしたそうだ。その解釈はこうだろう。軍国主義から民主主義へころりと変わり、もんくもいわず従い、ニコニコしている人々が、何もしらない青少年の無邪気さにさえ映った。日本人はお釈迦さまが好きだし、神さまの子と思っていて、悪魔が来ようが何が来ようが平気なのだ。

そういう無邪気な強さを秘めているから戦後の復興を果たし、世界から奇跡のようにみられたが、今また、不毛の時代を迎え、同じく人々は無邪気に健気に生きている。これからどうなるのか。きっと、大波を乗り越えて、次の時代を築いていくに違いない。ほんとうのところを、私はそのようにみているのだ。


幸福の先に

2011年11月23日 00時55分53秒 | 航海日誌
あなたは、誰なのか。

いつか見た、青い空を覚えていますか?

なにを問われているのか。

世界は、なにが世界なのか、この地球か。

もう、終わってしまうのか。

どうなるのか、どうと。

だれも、恐くていえないのか、いわないのか。

いいましょう。

終わります。

いつも、物語がそうであるように。

わたしたちは物語を読んでいるだけですから。

また、次の物語が始まります。

心配はいりません。

わたしたちは永遠の魂です。

それが神と仮定する名のないものだろう。

言葉は仮定だから。

すべて。

延々と、書くなら書くしかない。

人間としての作業なのです。

その意味わかりる?

幸福論

2011年11月21日 11時42分45秒 | 航海日誌
人より上の幸福はなく人より下の幸福はない。
幸福はその人の身の丈の、こころのうちで感じるもの。
それはちょうど、寒かった朝に陽のひかりが窓辺に差し込んで、
ポカポカっとして、身体を温めてくれ、心地良さを感じるのと同じ。
ああ、遅刻するからとあわただしくしていたら、
その朝の陽を感じることもない。
いつもより早く起きていたら、感じるものでもあるのですから、
自分の身の内に自由自在にあるのが幸福感の有り様です。
ですから、幸福は、外にあるものでもなく、
目に見える何かと比べるものでもなく、
ひっそりとこころの中にあるのです。
なにかの亡者になれば、それが隠れて見えなくなる。
ちっぽけが、おおきな幸福になるのは、
おぼろげな、こころの広大な世界のお話です。


旅すれば

2011年11月15日 22時21分41秒 | 航海日誌
明日から、旅に出ます。
行き先は、おのころ島です。
日本の始まりの島。
イザナギ・イザナミがおつくりになった地です。
今なればこそやはり、ゆかねば。
ぼくの場合は理屈を超えて、
呼ばれたところへ往くのが使命です。
なんも考えてません。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

議会は踊る

2011年11月14日 23時09分30秒 | 航海日誌
という歴史のいまをこの国に生きる大人なら
観ておく責任というものがあります。

国会TPP質疑 伊藤ゆかり氏
http://www.youtube.com/watch?v=XJtWmYBNKck&feature=share

受け入れて、それに耐えられるだけ耐えて。
そうして一度でんぐりかえって、
それから大和人は覚醒するのですね。

さあ、歴史劇が開幕です。



モモ その12

2011年11月09日 23時18分58秒 | 「モモ」お金を考える
さて。どうする。あなたはどう考える。TPPは、150年ほど前は日米通商条約だったし、66年前はポツダム宣言だったし、ずっとアメリカと付き合わされてきた我が国は、その路線を歩んできて、ここに至っている。

難しく考えることはない。シンプルに、今後の世界を思い描けばいい。世界の鬼っ子を演じてきたアメリカは、オトモダチの同盟国だ。その歴史はどう意見しようが変わりない。

明日、野田総理はテーブルに着き、意志を表明する。経団連VS農協。経団連会長の米倉氏は住友化学の代表で、世界最大の種屋(遺伝子組み換え作物)の米国企業モンサントと業務提携をしているそうで、TPP推進は利害が一致している。片や農協は国内農業を守る姿勢は当然だ。

日本国は経済(利益)で二分している。政治は後付けだ。政治家はマリオネットに過ぎないといえば言い過ぎかな。世界は経済成長というラットゲームから降りられないのだから、戦略的であり、経済戦略は必須ならば、政治はやはり詭弁に過ぎないことになる。黒服が本当の戦士だろう。

それでいいのか、という話をしているだけである。ほんとうに。

(つづく)


モモ その11

2011年11月06日 15時18分15秒 | 「モモ」お金を考える
今、TPP(環太平洋貿易協定)で国が揺れ動いている。一般のマスコミ報道では、その中身を詳しく伝えないので、自由貿易のようなものと思われていて、関税障壁が取っ払われたら、貿易が盛んになって物が安くなっていいんじゃないか的な感覚でいる人も多いようだ。まわりの大人に聞いても、ほとんどがそんな感じである。

とんでもない話で、日本の農業が壊滅どころか漁業も食い物にされ、医療や保険、金融、食品など、国民の生活全般に関わる24項目が対象になり、国が規制している食品衛生法や薬事法に対して、いちゃもんがつけられるアメリカ主導の不平等条約そのものといわれている。規制緩和・撤廃について、外資、投資家が有利な「非公開裁判」にかけられ、日本を訴えることができるのだ。

昨日のテレビニュースで、自民党の谷垣総裁がTPPに対して「あまりにも情報がないので、賛成反対が言えないが、今性急に参加することには賛成できない」としゃべったが、情報が得られないとはどういうことだ。政治家がわからないものが、どうして国民を納得させられるのか。これが「TPPおばけ」(前原発言)の真相だ。

その谷垣や前原の発言はどうやら嘘っぱちで、TPP加盟国の実情は分かり切っていて、ニュージーランドなどは漁業権をめぐる訴訟をアメリカ企業から起こされ、大問題になっているのだ。すでにTPP問題の情報はあるのである。国益を守るとすれば、反対と即、言えるのだ。

谷垣総裁が情報がないと言っているのは、実は、こういうことだ。
「TPPの交渉内容は参加署名するまで非公開」とされている。だから事前に検討するにも、どんな交渉になるかわからない。それが情報がないという意味である。つまり、「とにかく参加しろ、早くテーブルにつきな。そういしたら交渉の中身を話してやるから」ということである。しかし、その交渉内容はすべてアメリカ議会で承認されなければならないと決められている。

はあ~?
それって、どういうことよ。対等な交渉じゃないじゃない。
おかしいでしょう。TPPって。
いや、滅茶苦茶なのだ。

もちろん、こんな馬鹿げた条約をもちかけているのは、黒服の大親分である。それに楯突けないから、国内で反対派と賛成派に分かれてしどろもどろしているのが実情なのだ。一般国民つゆ知らずで。

(つづく)


モモ その10

2011年11月05日 18時17分42秒 | 「モモ」お金を考える
ここで書いてきたことは理解しにくい内容だろう。ぼく自身、地域通貨についての本や、ネット(数年前にNHKBS放送で「エンデの遺言」を放映)を観ても、どうも実感が湧かなかった。生まれてこの方、お金が身に染みついているからだろう。

しかし、そのお金というものが機能しなくなり、世界不和の元凶だと知っていくうちに、まったく正反対のシステムである「減価する通貨」が未来のお金のあり方だと思うようになった。そして、この日本の過去をみれば、江戸時代まで、「米本位」の国だったことに気がついた。米は1年で古米(減価)するから、勢い流通し、人々を養う。

であれば、江戸までのシステムを現代版に置き換えたら、富みは集中せず、人々を生かす血流となる。そんなことが可能なのか。不可能ではないが、九分九厘無理だろう。ただ、地域通貨というように、採用する地域が出る可能性はある。

たとえば、島民6万人の新潟の佐渡などは自給自足できる環境資源があり、モデルに成りうるエリアである。沖縄の宮古島などの島々もモデルになるかもしれない。沖縄には「ゆいまーる」といって、元から相互扶助システムがある。村は運命共同体といわれたように、昭和の時代まで、日本のどこも相互扶助の精神は珍しいわけではなかった。その精神に立ち返ることができるか。いや、今後はそうならなければ生きていけない人間が増えるだろう。

実は、今、その瀬戸際に日本は立たされているのだ。これからそう遠くない時点で、日本は一度、でんぐりかえることになる。TPP問題である。そのままあれよあれよという間に「バス」に乗せられて、テーブルに着いたらもう反対も何もかなわない不平等条約を結ばされるだろう。そうなると、今の生活が一変してしまう。生活困窮者が増え、助け合うか見捨てるか・・・TPP加盟国ニュージーランドのジェーン・ケルシー教授が先頃、来日して仙台講演で「いったん入ったら変更できない、出られない、国の権限は全く役に立たない」と語った。その警告は、まだ多くの日本国民に届いてはいない。

(つづく)


宇宙のまんなか

2011年11月03日 11時18分21秒 | 航海日誌
7歳頃に観ていたキャプテンウルトラというSFテレビドラマの話。その最終回、宇宙パトロール艇が、地球を救うために、宇宙の果てまで行くというミッションだ。宇宙の果てって、どんなところだろう。ワクワクドキドキだ。

その果ては、岩がごろごろした無味乾燥の地帯だった・・・なんかへんなの。宇宙は無限といわれているのは、もうなんとなく頭にあったから、果てというからには、もっと想像もできない場所だろうと思っていた。

無限と果て。矛盾していた。どう考えても意味がわからない。

150億年前にビッグバンで点から始まった宇宙は、面的広がりでどんどん成長していて、その運動エネルギーの拡大が最大限に達すると、しぼんでいく。宇宙の死である。そういう小宇宙がいくつもあって大宇宙があり、さらに大きな宇宙があり、そこから先がわからないから、とりあえず無限である。天空夢想。そう、果ては、小宇宙の果ての話だったのだな。

で、ね。大宇宙は無限なのだが、では、宇宙の真ん中はどこか。この命題は究極の問いだね。ビッグバンが始まった点が中心と考えるのは早計である。それは小宇宙の話だ。大宇宙が無限とすれば、果て(端っこ)が無いのだから、答えは、「すべて中心」である。

人間の話ですると、「わたしは中心」となる。どんな人も、そうである。あなたは宇宙の中心に在るのだ。すごいことだ。「天は人の上に人を創らず、人の下に人を創らず」の諭吉さんの論は、上下だが、横も斜めになく、すべて真ん中だ。老子がタオで説いた「あなたの中に神在り」と同じ意味だ。

あなたは宇宙の中心に在り、神さまと同居しているのです。ものごとはシンプルなのである。天空に広がる暗黒宇宙は映画のスクリーンのようなもので、実はあなたの中に宇宙が在り、神があなたを通して天空夢想しているのだ。じゃあ、その神って? あなたであり、わたしたちであり、すべてであり、ゼロであり、えんえんと書き続けても書けない○×ですね。遠藤周作さんは、それを「むてもむいてもむけない玉ねぎのようなもの」と書きましたけど。補足すれば、「宇宙玉ねぎ」ですな。

とにかく、あなたが、その、宇宙玉ねぎだ。なんや、玉ねぎかいな(笑)