サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

時々襲ってくる自己嫌悪

2016年08月29日 21時53分48秒 | 私の日記
いつも、いつでも、寝ても覚めても
サキさんの事を思っている・・訳ではない。

サキさんの居ない生活に、一人の(一応、娘は居るが)生活に、なじんでしまっている

その気になりさえすれば、毎日でもサキさんのところに行って、夕食介助はできる。

でも行かない。行けない
水・土の週2回の夕食介助で、いっぱいいっぱいだ。
それも変な義務感めいたもので、動いているだけかも知れない。

そのくせ、仕事がきつくなったりしたり、ピンチになった時だけ、都合よく
「サキさん、力を貸して」
と、都合のよい、虫のよいお願いをする。

本当に自分勝手だな、と自己嫌悪に陥るときが年に数回ある。

周りの目ばっかり気になり、周りの評価ばっかり気になり、一番大切なことがおろそかになる。

私達の好きなバンプオブチキンの歌の中に、こんな歌詞がある。

「ひとりごと」
ねえ、君のために生きたって 僕のためになっちゃうんだ
本当さ 僕が笑いたくて 君を笑わせているだけなんだ
人に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない そうなりたい なり方がわからない

バンプのすべての楽曲を作っている藤原基央君の詩が、痛いほどピタッと来ることがある

時々、こんな気分になる。年に数回、とてつもなく自分が嫌になる時が。
以前なら、サキさんに愚痴って、聞いてもらっていた。でも今は・・ネ。

サキさんも大好きな「花の名」です。

サキさんと私の、とても大切な一曲です。


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2 コメント

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サキさんの夫様 (mitu)
2016-08-30 09:27:52
おはようございます。
自己嫌悪・・・
それは介護する側はいつも思う事。
自宅介護。どんな小さい事も自分に都合のいいように介護しています。

他人に後ろ指を指されない様にいつも小奇麗にする。挙げたら限が有りませんが、
殆ど自己満足の為に…と思うこと度々、

でも夫ですからしてほしい事は良く解ります。口で言わなくても私は先にしてしまいます、
夫は夫でそう此れがして欲しかったと言います。
昨日は週1度のディの日でした。
娘に買って貰ったオレンジ色の服を着て出かけました。
此れもほとんどは私の為、本人が外での交流は苦手でも外の空気は刷ってほしい気持ちも有ります。
後悔したり、まあ良いかと言う気持ち、
命ある限りは不憫な思いはさせたくないのが本音なのですが、
何十年経介護をやっても満足いくことは無いです、いつも後悔で終わります。
5人の介護それぞれ思いは違いますが、
y利遂げたと思っても次の介護また対応の仕方も違います、
最後は自分は此れで良いのだと納得する。
それしかないのです。
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Unknown (サキさんの夫)
2016-08-30 20:59:34
mituさん、いつもありがとうございます。
元来が、自分の事しか考えない私なので、サキさんの介護をする時も、自分が周りにどのように見られているか、そんなことばかり気になったりします。本当にダメダメ人間なので、年に数回、そんな自分が嫌で嫌で仕方なくなるのです。
落ち込んだり、やる気に満ちたり、そんなことを繰り返しながら、これからも生きていくしかなさそうです。
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