サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

サキさんの名前

2015年06月16日 22時07分38秒 | サキさんとの記憶
去年から今年にかけて、サキさんにはいろいろなことがありました。つらい思いを、させました。

去年の5月、初めてショートステイを利用。(この頃、一番荒れてた)
8月に入院。(自分も心が折れそうだったので)
そして、11月から老健へ。
今年の連休前に退所し、家に戻る。
週6日ふるにデイサービスを利用。
そして、6月から、別の病院に入院しています。

新しい施設を利用するたびに、サキさんの名前について説明します。

サキコ は、戸籍上の名前ではありません。
結婚するときに、私の性になるときに、姓名判断の本を参考にして、二人でつけました。
「咲杏」とかいて「サキコ」と読みます。

サキさんのお父さんが、姓名判断に凝っていた(ちょっと表現が悪いですが、おじいさん、すみません)ことと、サキさんの経験した、とても悲しい出来事も相まって、私と結婚する際に、名前を付けました。(サキさんの経験した、とても悲しい過去については、サキさんと出会う前の話なので、秘密にしておきます。サキさんに話していいか、許可もとっていないので)ただ、その名前は、普段使いの名前で、戸籍までは変えていません。

なので、いろいろな書類を書く際には、戸籍上の名前を書きます。でも、私がいつも「サキさん・・・」と、声掛けをするので、皆さん不思議そうな顔をされます。なので、いつも新しく何かを利用する際には、毎回、名前について説明をしなくてはいけません。少し、めんどう。

認知症の人を介護する際に、その人の今までの人生を把握することは、とても大切なことだと思います。生い立ち、家族構成、学歴、職歴、サキさんに関する今までの重要なエピソードを、施設を新しく利用するたびに、伝えなければなりません。ちょっと、めんどくさいし、大事なことを伝え忘れることもあります。
「センター方式」を、めんどくさがらずに、しっかり記入し、それを新しく利用する施設で活用しなくてはいけないな、と強く感じています。

ちなみに、サキさんの名前は、2つではありません。私と出会ったときは、また、別の名前でした。
戸籍上の名前「ふみ子」(この時、おじいさんは姓名判断に無頓着)
出会った時の名前「久枝」(おじいさんが姓名判断でつける)
そして、私と結婚して「咲杏

サキさん。いろんな名前を持っているけど、私には、やはり「サキさん」が、一番しっくりくる。もう、26年その名前で呼んでいる。(一度も 咲杏 と、呼び捨てにしたこと無いな)
ずーっと、サキさん。これからも、「サキさん」
また、面会に行くで。待っといてネ、さきさん。


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