サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

久しぶり

2021年06月14日 18時10分01秒 | 私の日記
 昨日は久しぶりにお姉さんと出かけました。

 映画「いのちの停車場」を見て、そのあと昼食をご一緒してもらいました。本当に久しぶりの『一人きりじゃない』食事でした。

 映画「いのちの停車場」も、実は上映が始まってすぐに、一人で見に行っていました。でも、一人の味気なさと、映画の感想を自分の心に閉じ込めなければいけない寂しさがありましたので、出来ればもう一度、誰かと見たいと思っていました。お姉さんも見たいと言ってみえたのを思い出し、お誘いしました。

 1人は気楽でいいけど、やっぱり少し空しいものがあります。たった一人で他の誰とも関わらずに毎日を過ごすのは、はたして【人間として生きている】と言えるんだろうか? などと考えてしまいます。でもお国のお偉方のご通知もありますので気楽に外出も旅行もままなりません。久しぶりのお姉さんとの外出で、少しだけ心のモヤモヤも吹っ切れてきた気がします。

 映画の中での、松金よね子さんの演技姿を、何故かサキさんと置き換えてみてしまっていました。サキさんは家に戻りたいんだろうな。でも、私にはサキさんを看続ける自信も覚悟もないし。毎日毎日、何をするでもなく、ただ時間の流れを見届けているだけなのだから、少しは真剣にサキさんを家に迎える方法を考えればいいのに・・、それすらせず、誰にも相談もせず、ただじっとして、時だけが過ぎていく。

 家に閉じこもりじっとしていると、時々、本当に何をしていいのか、何がしたいのか、今なにをやらなければいけなかったのか、今なんでこのテレビを見ているのか、わからなくなることがよくある。行き場の無い不安に駆られることもある。本を読もうとしても続かない、集中できない。頭、心、意欲の低下を強く感じる。サキさんが、家でひとり留守番をしている時も、こんな感じだったのかな。そして少しずつ進行してしまったのかな?

 岐阜県の「まん延防止・・・」も、きっと20日で解除されるだろう。そしたら、思い切って外に出かけよう。サキさんの面会再開のめどはたっていないけど、再開したら真っ先に会いに行こう。ワクチンを打って(いつになるやら)面会が自由にできるようになったら、サキさんとこに面会しまくろう。

 それにしても、昨日の人出は多かったな。昼食も車がいっぱいで当初の予定とは別のところになってしまったし。いい事なのか悪い事なのか、わからないけど一つだけ確実に言えることがある。
「第5波」は必ず来る。