パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

祇園祭山鉾の曳き初め

2017年07月15日 | 日記
いよいよ祇園祭が近づき、京都生まれ、京都育ちには
鉾の囃子を思い出しながら、呼び寄せられます。先ずは前祭。
12日には東西の四条通りの鉾、長刀鉾、函谷鉾、月鉾、室町通りの菊水鉾、鶏鉾が曳き初め。
13日には南北の新町通りの鉾、放下鉾、船鉾と曳山の岩戸山の曳き初めがあり、13日に行ってきました。
大昔になりますが…鉾町の子供が中心になり曳き初めが行われ、終わると「御菓子」が配られました。
最近では、従来と様変わりで、内外の観光客や大人が主力?
それに祭半纏を着た保育園児や学校の課外授業の小学生も。
前日の鶏鉾の曳き初めでは、鉾町の池坊短大の女子大生が浴衣姿で参加し、自称カメラマンに大もてだったとか。
鉾町も時代の流れでビルが建ち、住人の数が減り…生粋の鉾町の京都人が少なくなって…神事より観光ウエイトが高まっています。
曳き初めの神聖な「綱を跨いで」、古老に注意されても、その意味が分からない旅行者も…。
因みに、綱を持ち上げてくぐるのが仕来りだそうです。
放下鉾では、曳き初め参加者の大人達にも参加賞?として「ポッキー」が配られていました…。

  
曳き初めに加わりました。
保存会の方から「綱引きではありませんよ。前を向いてください。」の声も


昨年、一昨年の見学の注目ポイントは「鉾頭の下の『天王台』に鎮座されている「神像」。


長刀鉾の真木のなかほどの「天王座」には和泉小次郎親衡の衣裳着の人形


今年は…天王台の下の「榊」の形状の違いと「音頭取」の履物など…鉾での違いに注目。
函谷鉾の榊は他の鉾と形状が異なり、榊の中には金の御幣が祀られていたことや
船鉾の音頭取が黒い足袋に草履を履いていたのですが、他は素足に草履。
イメージとしては、神事ですから白足袋に草履…曳き初めだったからでしょうか?

  
函谷鉾の榊の中に金幣    放下鉾の榊      菊水鉾の榊


船鉾の音頭取は黒足袋に草履 放下鉾の音頭取は素足に草履

それに…長刀鉾の前に靏、龜と書いた御神酒が供えられていた…。


長刀鉾の御神酒「龜」「靏」

今年は7基の鉾の見比べを楽しみましたし曳き初めの囃子も聞くことができました。
また、どの鉾も曳き初めですから、バック曳きで元の位置に戻るのも面白かった…。
特に、船鉾は舳先に「鷁(げき)」が付いているのでバックがよくわかります。


船鉾の「鷁」が進行方向   舳に音頭取で前身  艫に音頭取で後進


それに、初めて気が付いたのが鉾の前方で鉾のコース判断をする役「車方」がいること。
鉾が狭い通りを通過するとき、「屋根方」に傾きなど指示していることも注目しました。

  
岩戸山に常に正対し、屋根方に棒で曳山の傾き具合を示している



船鉾は二階から渡廊下で鉾に、岩戸山では梯子で乗り込むようです…


祇園祭の鉾見物もまだまだ終わりそうにありません…来年も…
いや、今年は未だ後祭がありました。

(祇園祭宵山会議発行パンフレットより)








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