パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

和歌山県由良町「白﨑海洋公園」

2017年07月09日 | 日記
「白﨑海洋公園」と言うところに行ってきました。
予備知識のないまま出掛けたのですが…。
行って目を見開く光景が…。
ただの白い岩の露出した海洋公園ではなかった。
きれいな青い海と白い岩の光景は「日本のエーゲ海」とも称されているとか。
車中からは所々の入江に砂浜があり、水遊びの姿も見られました。

白い岩の白崎海岸はその名の通り、岬全体が白い石灰岩でできているとのことです。
2億5000万年以上も前になる古生代ペルム紀のもので、今でもフズリナやウミユリなど、
古代の化石が至る所で発見されるとか。
もともと石灰岩は、サンゴや貝殻が大量に集まって長い年月をかけて固まった炭酸カルシウムが主成分。
セメントや肥料の原料として採石されていた時代もあり、日本の産業発展の一翼を担っていました。

道の駅の方の話では、インドネシアから隆起して日本列島のここにくっついたと言う説があるそうです…。
白い石灰岩が作る岬は大変珍しいそうです。いわゆるカルスト台地のようなもので、
現地に来る道中に「戸津井鍾乳洞」の看板がありましたが、周辺が石灰岩質である証左かも。


車中から由良風力発電所の風車(5基)が、
途中で広川明神山風力発電所の多数(16基)の風車も見えました。
青山高原の風力発電所以来、車窓から目に付くようになりました。



白﨑海岸の岬の全景(由良町HP掲載写真)


公園入口ゲート


駐車場から見た白い岩山

展望台からの風景 淡路島が遠望できました。






  


海洋公園出口…右折すると直ぐにトンネルがあります。


帰路の車窓風景 ウミネコの姿も…
  


 
立巌岩? 
  

ウミネコが群れをなしています。4〜7月が産卵、抱卵、孵化の時期のようです

 
岩場のウミネコ…



そんな美しい場所ですから観光客も多く、付近には「道の駅」やキャンプ場、ダイビングショップなどもあり、
特に夏季には賑わうようです。
しかし何か違和感?も感じます。周囲に点在する構築物跡、トンネルや、塞がれた横穴壕…。
かって、石灰工場があったためでしょうか。

いいえ、ここはかつて回天と呼ばれた人間魚雷の発進基地があった場所だったそうです。
阪神警備府 第二十二突撃隊(回天4基・海龍24基・震洋50基で構成)に配属。
紀伊水道へ侵攻してくる連合軍の船舶を攻撃するため、
人間魚雷 『回天』 の出撃基地(22突撃隊、由良白崎基地)として設営され、
特攻隊員(第16回天隊)が配属されていましたが、
回天の配備が遅れ出撃することなく終戦となり…少しは影が緩和された場所なのかも。
今でこそ、風光明媚な、エーゲ海などと呼ばれていますが…過去の暗い痕跡も記憶に留め…。
(戦記のHPを参照にしました。)

場所の確認

和歌山県観光ガイド&マップより


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