パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

三輪明神 大神神社「夏越の茅の輪」

2017年06月30日 | 日記
6月30日は多くの神社で、
日々の生活の中で、知らず知らずのうちに心身についた
罪穢れを「茅の輪をくぐる」ことにより払い清め
無病息災を祈る大祓いの神事が行われます。
(神社によっては旧暦で、7月31日に行われるところがあります。)
大神神社(おおみわじんじゃ)では、茅の輪が三連で設けられる珍しい茅の輪です。
これは、『三輪大明神縁起』に「杉、松、榊の三木は
神霊の宿り給う霊木である。」と記されており、夏越の大祓いの時節に当たり、
故事に因んで、三霊木をかかげた茅の輪をくぐり祈念することになっています。

茅の輪は、夏至の頃から7月第一週にかけ、拝殿の前に、
三ツ鳥居の形に似せた「三輪の茅の輪」が設けられ、
この期間に参拝者はこの茅の輪をくぐり、暑い季節の無病息災、
下半期を健康で過ごせるように祈ります。



三つの茅の輪


茅の輪のくぐり方

 
左が「榊の木」

 
一段高い中央が「杉の木」 


神紋は「三杉」(神社幕の写真)

 
右が「松の木」

茅の輪の由来は蘇民将来という人が武塔神(むとうのかみ)の教えに従って、
茅(ちがや)で作った輪を身につけたところ疫病からの災厄を免れた故事によるものです。
神社では祈祷殿前に茅の輪を設置し、大祓の後で「三輪の茅の輪神事」として,拾遺集の
古歌「水無月の 夏越しの祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり」 を唱えながら
神職・参列者全員が茅の輪をくぐります。


ご朱印

おまけ…
大神神社の手水舎の注水口ですが「酒樽」に蛇が巻き付き、その口から水が出ています。
御祭神「大物主大神」を表し、酒神神社に因んで酒樽なのでしょうか…
(日本三大酒神神社;大神神社と京都にある梅宮神社、松尾大社)
 

酒樽と言えば、神社にはよく清酒の薦被りの酒樽が献納されていますが、
大神神社には、現在、日経新聞の連載小説で掲載されている「山崎ウイスキーの樽」があり珍しい…。
 


三つ鳥居鳥居ですが…禁足地に建てられ当然に禁撮影で写真はありませんが、境内案内図に
記されていますので形状は確認できます…

大阪松竹座・七月大歌舞伎「船乗り込み」

2017年06月30日 | 日記
夏の浪速の風物詩として定着している「船乗り込み」を観に行ってきました。
天満橋八軒家浜を出港して、高麗橋から東横堀川を通って道頓堀川戎橋まで。
水都に相応しい恒例行事です。
八軒家浜と戎橋、松竹座前で口上などあり、戎橋では五色の紙吹雪が舞い最高潮。
劇場前で、役者衆の手拭撒き。
締めは片岡仁左衛門丈による「大阪締め」
天満橋から戎橋まで追っかけしてきました。
今年は、大阪松竹座新築開場20周年とのことで盛り上っていたそうです。
観衆はどちらか言えば老若女性が多かった…平日ですから…。
囃子船を先頭に、大阪の重鎮・片岡仁左衛門丈、中村鴈治郎丈、中村時蔵丈の
大御所が先頭の船。
市川染五郎、片岡孝太郎、尾上松也等の中堅、若手の人気役者が二船です。
染五郎さん挨拶で「染五郎として最後の大阪…」と、来年は「松本幸四郎」を襲名。
岸からの声も、「松島屋!(仁左衛門)」「成駒屋!(鴈治郎)」「萬屋!(時蔵)」の掛け声。
「高麗屋!(染五郎)」ではなく「染五郎さ〜ん」「松ちゃ〜ん」「孝太郎さ〜ん」など中堅、若手向けも…。

 
船乗り込みの乗船地・天満橋八軒家浜

 
頭取による口上  片岡仁左衛門丈による「大阪締め」

  
乗船が始まる     左方天神橋中洲に噴水が噴き出ています

 
船乗り込みの出航   先頭は、頭取と太鼓、鉦、笛のお囃子衆

 
役者第一船の前列は中村鴈次郎、片岡仁左衛門、中村時蔵さん

 
役者第二船の前列は尾上松也、片岡孝太郎、市川染五郎さん


役者衆総勢15名が三船に分乗

 
船乗り込みの到着を待ち受ける、戎橋、道頓堀川の両岸風景

 
間もなく道頓堀船着場に着岸






到着後の口上、演目、役者紹介


中村時蔵丈

 
中村鴈治郎丈


片岡仁左衛門丈



手拭撒きの手拭を袂から取り出し…


松竹座正面に出演歌舞伎役者が勢揃い


片岡仁左衛門丈による「大阪締め」

 
松竹座正面に掲げられた、七月大歌舞伎の錦絵招き

役者さんの顔をアップしたらピンボケ続出露見…






公演チラシ



一言…
次回戎橋周辺で船折り込みを見る時は…
宗衛門町側の戎橋を降りた辺りだと、大看板の役者さんの視線をより見ることができます。
下船する道頓堀船着き場側はより近くで役者さんを見ることができますが人で溢れてます。
着岸式典は見ないで、松竹座前の式典を前の方で待つていると、「手拭撒き」でGETできるかも…。

興福寺中金堂柱絵展

2017年06月26日 | 日記
平成30年竣工を目指して、再建中の興福寺中金堂の主要な柱と位置付けられる
「法相柱(ほっそうちゅう)」に貼り付けられる14祖師(高僧)画の展覧会が全国巡回開催されており、
7月2日までは、奈良開催で、興福寺会館で開催されています。

「興福寺中金堂再建・法相柱柱絵完成記念 興福寺の寺宝と畠中光享展」
祖師画は高さ約10メートルにもおよぶ「法相柱」に四段に貼り上げられた後は、
間近で鑑賞することは難しくなるとのことで、大変貴重な機会なので行ってきました。
(立像画 H180・W66 座像画 H135・W86)

 
立像画は「世親菩薩」


法相柱には、鮮やかな群青の背景に、法相の教義「唯識」を
確立し発展させた十四祖師の立像と坐像とに描き分けられています。
それぞれの祖師像は、興福寺の寺宝として古くより伝わる「法相曼荼羅」の像に、
畠中画伯独自の解釈とイメージを加え、興福寺の伝統に新たな歴史を刻むに相応しい、祈りの対象となります。
会場のVTRで畠中光享画伯が、「間近で鑑賞していただけるので、1本1本の毛などを観察してほしい。」、
「古い時代にとらわれず、新しいものに流されないものを描きたいと思った。」と述べられていましたが、
群青を使ったの青の鮮やかさが祖師を際立たせ、キラキラと光る眼光と繊細な描写に崇敬の念を覚えました。


十四祖師
① 無著菩薩(むじゃくぼさつ) 印度高僧
② 世親菩薩 (せしんぼさつ)  印度高僧
③ 護法論師 (ごほうろんし) 印度高僧
④ 戒賢論師 (かいけんろんし) 印度高僧
⑤ 玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)中国高僧
⑥ 慈恩大師(じおんだいし) 中国法相宗祖
⑦ 淄州大師慧沼(ししゅうだいしえしょう)中国法相宗第二祖
⑧ 濮陽大師智周(ぼくようだいしちしゅう)中国法相宗第三祖
⑨ 玄昉僧正 (げんぼうそうじょう) 中国留学中、濮陽大師智周に師事し
                 法相唯識を請来
⑩ 善殊僧正 (ぜんしゅそうじょう)
⑪ 別当行賀 (べっとうぎょうが)
⑫ 眞與上興 (しんよじょうこう)
⑬ 権別当蔵俊(ごんべっとうぞうしゅん)
⑭ 解脱上人貞慶(げだつしょうにんじょうけい)法相宗中興祖 

秋篠寺秘仏「大元帥明王」開扉

2017年06月07日 | 日記
毎年6月6日、一日だけ、秋篠寺秘仏「大元帥明王」が開扉されます。
9時30分から拝観できるとのことで30分前に東門へ…。
何と…門の外にまで拝観者が並んでいる…。
バスツアーもあるようで…ただただ驚くばかり。列は伸びるばかり。
境内を四回曲がってやっと受付。待つこと80分!
参拝を終えた方の話では7時30分から並んでいたとか…。


  

 



 
購入した大元帥明王の写真小版像           貴重なご朱印

   
 
  南門                      東門の表札

 
大元堂から見た本堂               


本堂正面


大元堂

 
提燈                    宝前燈

 
鐘楼                     梵鐘

 
役行者石像                  十三重塔

 
大元堂に並んでいた時、吉兆でしょうか「日輪」が見られました

 
本堂の前には、「菩提樹」の花が満開で、ぎっしりと花序が垂れていました。
 

 
ここ、秋篠寺は「苔の寺」ともいわれており、山門から本堂への庭には、
静かな美しさを苔が造りだしていました。

書き添え…
以前、東寺を散策していた際、気になったお堂があり、写真に収めたのが「開運大元帥明王」。
お堂は開いていましたが、お厨子は閉じたままでした。
ここの開扉は80年に一回公開される…。2007年(平成19年)に公開されたそうですから…。
もう、拝観はかないません…。

   

 
次回は2087年の開扉!