パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

戒光寺 丈六釈迦如来

2020年07月20日 | 日記
7月17、18日内陣が特別公開されているとのことで参拝してきました。
戒光寺は真言宗泉涌寺の塔頭で、泉涌寺道から大門を潜って少し行った所にありました。
今年の涅槃会に本山にお詣り、また以前、隣の塔頭、即成院の二十五菩薩お練りに来たことはありましたが、
戒光院は初めてです。TVの報道に興味が湧き参拝することに。

 

 

 



 
丈六釈迦如来
鎌倉時代の仏師 運慶・湛慶親子の合作。
宋風をおびた極彩色の木像・寄木造で重要文化財に指定されています。
身の丈は約5.4メートル、台座から光背部を入れると約10メートルにもなり、
長い爪や流麗な衣など仏画から抜け出してきたような大仏様です。
首の辺りから何か流れている様に見えるのは、血の跡だといわれています。
これは、後水尾天皇が東宮であった頃、即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた時に、
この釈迦如来が身代わりにたたれ、ついた血の跡だといわれています。
この事から、身代わりのお釈迦様と呼ばれるようになり、「悪しき事のお身代わりになってくださる」
又、「首から上の病気、のどの病気を治してくださる」と、崇められ、
大きな仏様という意味で「丈六さん」と呼ばれ親しまれています。

このお釈迦様の大きな特徴は「長い爪」「大きな螺髪」。
伸びた爪、伸びた髪の大きな螺髪、いずれも生きたお釈迦様を想い彫られたそうです。
内陣から見る釈迦如来像、光背の迫力に畏敬の念を感じました。
完成時の極彩色鮮やかなお釈迦様を想像するだけで「衆生が救われる」とも。
堂内を取り巻く「釈迦一代記図」も興味深く見せて貰いました。
「八相之図」は見ることがありますが、より分かりやすく思いました。



不動明王木像

造られた時代・作者共に不明ですが、
鎌倉時代より前のものではないかと言われています。
不動明王の像は岩座を踏み締めるのが普通ですが、
この像は非常に珍しく、「足の裏」を見ることが出来るのです。




御朱印「丈六殿」「不動明王」


時節柄お寺からの頂きもの

(仏像写真、解説は戒光寺HPより)

コメント
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