パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

明日香稲渕の案山子とフジバカマ

2020年10月08日 | 日記
時期的には少し遅いと承知の上、明日香村の棚田と彼岸花・案山子(今年はイベント中止)を見にいきました。


飛鳥川


勧請綱(男綱) (右の写真は架け替えのものを転載)
明日香の稲渕大字では、もう何百年も、あるいは千年もの昔から、正月には村の入り口に注連縄を張り巡らし、一年の息災を祈る行事が続いているそうです。飛鳥川に架ける注連縄は、男綱いい(長さ約80m、重さ300kg)、
中央には子供の背丈ほどもある、巨大な男根を藁で造り、吊り下げることにより、飛鳥川を遡ってくる疫病神も恐れをなして、
この村の入り口には、近づかないとか。
男綱というからには、女綱もあります。これも女の徴をかたどった藁細工が、飛鳥川の上流側の柏森地区の入り口に
太い綱で(70m)ぶら下げてある。男女で力を合わせて、疫病に付け入る隙を与えないようにしているとのこと。
架け替え行事としては「男綱は神式」、「女綱は仏式」で斎行されるとのことで、一度見に行きたいものです。

 
男綱&女綱 (写真は他のブログより拝借)

稲渕の棚田と彼岸花




今年の案山子

皆さん〜「コロナ大丈夫か・・・!」と、志村さんからのメッセージ?





案山子を見ながら棚田を散策していると・・・何故だかフジバカマの花が・・・
雑草を刈っておられた年配の方からお話を聞くことが出来ました。

フジバカマは中国原産のキク科ヒヨドリハナ属の花で、秋の七草の一つに数えられています。
香水蘭の別名もあり、香り高いことから貴族たちが匂い袋にして身に付けたといわれています。
かつて京都に自生していたフジバカマは絶滅したと考えられていましたが、
1998年に西京区大原野で原種の株が発見・保全されるようになりました。
最近、「フジバカマ」は人気があるようで、各地で鑑賞されていますが、多くは園芸種、交配種だそうです。
花が非常によく似ているので区別が難しいそうで、軸の色、葉の輪生、裂等を見て総合的に識別するのだそうです。
稲渕のフジバカマは、数年前、京都から分けて貰われた貴重な原種とのことでした。
フジバカマといえば、2000km以上海を超えて飛ぶ、「渡り蝶・アサギマダラ」が飛来することで有名になっています。
花の最盛期には、稲渕にも飛来していたそうです。

  

  

市販されているものをはじめ、よく見かけるのは
ヒヨドリバナ、サワヒヨドリ、フジバカマの交雑種と言われています。


稲渕の土手にも「ヒヨドリバナ」がありました。

以前の写真になりますが「フジバカマ&アサギマダラ」

2015.10.8 京都・大原野小畑川畔
 

  
大原野のフジバカマですから稲渕と同系なのでしょう

2018.10.18 曽爾村伊賀見地区のフジバカマ園の写真