パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

実葛・サネカズラ

2021年11月27日 | 日記
葉室山浄住寺の方丈玄関に「実葛・サネカズラ」が活けられていました。


方丈玄関

 


サネカズラの赤い実(トリミング)


和名サネカズラは、「さね;実+カズラ+葛」で、「実の目立つ蔓性の植物」。
別名ビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれ、かって武士が、樹皮の粘液を整髪油として用いたことによる。

学名は、Kadsura japonica
植物分類;マツブサ科サネカズラ属 
雌雄同株。常緑つる性木本
関東地方以西〜沖縄の山野の林縁に生える。
樹皮は古いつるはコルク層が発達して太い。
新枝は赤褐色を帯び、皮をはぐと粘る。
葉は互生。長さ5〜13cm、幅2〜6cmの長楕円形又は卵形。縁にまばらに鋸歯がある。両面とも無毛。
葉柄は長さ約1cm。
雌雄別株または同株。
葉腋に直径約1.5cmの黄白色の花をつける。花被片は8〜17個、すべて花弁状。雄花の雄しべは球状につく。
小さな葯が葯隔の両側につく。雌花の雌しべも球状につき、白っぽい花柱が伸びる。
果実は集合果、直径2〜3cmの球形、11月に赤く熟す。
種子は長さ約5mmの腎臓形。1個の液果に2〜5個入っている。表面はなめらか。
花期は8月。 冬芽は、長さ3〜7mmの長卵形。芽鱗が多い。(樹に咲く花)

サネカズラの花 

 
雌花                               雄花


左が雄花・右が雌花

モクレン科の花を思わせますが、かつてはモクレン科に分類されていたそうです。

(CRZ 植物事典など参考に作成)
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奈良かえでの郷ひらら World Maple Park

2021年11月22日 | 日記
小学校の跡地、運動場を約1,200品種、約3,000本の「カエデ園」に変貌。
  

自然の山野、寺院、神社などの建物を背景にした「紅葉、黄葉」の素晴らしい季節ですが、
少し変わった紅葉を楽しんできました。
昭和10年に開校された宇太小学校が約70年間の使命を終え、平成17年閉校となり
取り壊し計画が持ち上がりましたが、地域の人達の熱い思いから
2012年「NPO法人宇陀カエデの郷づくり」が、宇陀市より譲渡を受け、
木造校舎の雰囲気をそのまま残して一部リニューアルし、
2013年に新たに「カエデ園」としてオープンしました。
早々に見学に行きましたが、運動場跡に多くの「カエデ」の若木が植栽され、
本格的に楽しむには時間がかかりそうと思いました。
8年ぶりに訪れましたが、海外のカエデを含めまさに「かえでの郷」カエデ園に充実していました。
「これかえで?」と思えるものも多く「生木のカエデ図鑑」を楽しめました。
でもまだまだ発展途上!今後が楽しみです!

   
旧校舎本館 売店&食堂「Cafeカエデ」

  
旧教室 


旧校舎が宿泊棟「ゲストハウス」に

  
オルガン         階段手摺          60mの廊下



   

  

  

  

 

 


隣接して鎌倉時代に建造された社殿が国宝の、「宇陀水分神社」があります。


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ヒイラギギンモクセイ

2021年11月21日 | 日記
裏庭の隣接するお宅に「ヒイラギギンモクセイ」の花が咲きました。
モクセイと言えば殆どの人はいい香りの「キンモクセイ」を思い浮かべると思います。
よく知っている人でも「ギンモクセイ」まで。

 
ギンモクセイの蕾
 
 
開花
              

ギンモクセイの葉にも僅かにトゲがあるが、
ヒイラギモクセイほどはっきりしたトゲではない。

モクセイの種類
①ギンモクセイ(銀木犀)
②キンモクセイ(金木犀) ギンモクセイの変種
③ヒイラギモクセイ(柊木犀) ギンモクセイとヒイラギの交雑種(中間種)
④ウスキモクセイ(薄黄木犀) ギンモクセイの変種

開花の順番
キンモクセイ(金木犀)→ギンモクセイ(銀木犀)→ヒイラギモクセイ(柊木犀)→ヒイラギ(柊)

原産国の中国では
ギンモクセイは「桂花」
キンモクセイは「丹桂」、
ウスギモクセイを「金桂」または「銀桂」
と呼ぶ。
中華料理店で見かける「桂花陳酒」という文字。
これは中国で作られている、キンモクセイと白ワインを使ったお酒のこと。

〇ヒイラギモクセイの基本データ

【分類】モクセイ科 モクセイ属  常緑広葉 低木
【漢字】柊木犀(ひいらぎもくせい)   
【学名】Osmanthus fortunei 【英名】Fortune's osmanthus
【成長】やや早い 【移植】簡単
【高さ】5m~8m 【用途】垣根/公園

〇ヒイラギモクセイとは
・モクセイ科の常緑樹でギンモクセイとヒイラギの交雑種(中間種)とされる。
高木の下など日陰になるような場所でも育ち、剪定によって形を整えやすいことから、
主に生垣用として公園や庭園に植栽される。

葉は長さ5~12センチの楕円形でギンモクセイよりも大きい。
先端が尖り、縁にはヒイラギのようなトゲが8~10対ある。
触ってもヒイラギほどは痛くないが、ギンモクセイよりは荒々しい印象を受ける。
新葉は赤みを帯び、その展開する様はヒイラギに似る。

剪定され続けることが多く都市部では花を見る機会が少ないが、
やや放任気味に育てれば花が咲く。
開花はキンモクセイやギンモクセイと同じ9~10月頃で、晩秋に咲くヒイラギよりは早い。

花はその年に伸びた葉の付け根や枝先に咲き、
ほぼギンモクセイと変わらないが、直径はやや大きく、8ミリほどになる。
花の先端は四つに裂け、雄しべと退化した雌しべがあるが、
日本では雄株が中心であるため種子はできない。

【見分け方のポイント】
キンモクセイ、ギンモクセイ、ウスギモクセイは、互いによく似ているが、次の特徴により見分ける。
★キンモクセイ:
①葉は長さ 7~12cm、幅 2~4cmの長楕円形で、他の2種よりやや小さく、幅も狭い、
②葉質は薄い革質で、ギンモクセイよりやや薄い、
③花の色は橙黄色、
④花冠は直径0.4~0.5cmで他の2種より小さい、
強い芳香がある。
★ギンモクセイ:
①葉は長さ 8~15cm、幅 3~5cmの長楕円形で、3種の中で最も大きく、幅も広い、
②葉質はやや厚い革質でキンモクセイよりやや厚く、ウスギモクセイより薄い、
③花の色は白色、
④花冠は直径約0.5cmでウスギモクセイより小さい、
⑤芳香があるがキンモクセイほど強くない。
★ウスギモクセイ:
①葉は長さ 8~13cm、幅 2.5~5cm の長楕円形、3種の中で中間の大きさ、幅も中間、
②葉質は厚い革質で3種の中で最も厚い、
③花の色は薄黄白色、
④花冠は直径約0.6cmでウ3種の中で最も大きい、
⑤芳香があるがキンモクセイほど強くない。
【見分け方のポイント要約】
※簡単に見分けるには花の色がわかりやすく的確である。
 キンモクセイは橙黄色、ギンモクセイは白色、ウスギモクセイは薄黄白色。







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茶人・半澤鶴子喜寿写真展

2021年11月01日 | 日記
NHK BSで放映されていたので、写真展に行ってきました。
半澤鶴子さんと会場の「しまだいギャラリー」の建物にも興味がありました。
会場では抹茶をいただき、
半澤先生と今日の創造活動や草花の話を親しく拝聴させてもらいました。






写真展会場は東洞院側の白い藏(東館)


1


半澤鶴子さん
1943年生まれ
30歳から料理の道を志し、料理講師として働く。
40歳のときかねて興味のあった茶事一本にしぼって活動するため、出張料理人に転身。
全国各地に出かけて茶事を行うほか、
千葉県東金市の茶寮を拠点に茶事道場「自蹊庵」を主宰。
2019年から京都・八瀬で茶事道場「自蹊庵 八瀬のまなびや」を開校。

写真展示会場





壁に飾られた「正月飾り」


「喜壽の樹」の実(集合果)
旱蓮木(かんれんぼく)
喜寿のお祝いとして、奈良・茶道石州流の慈光院から贈られたそうです。


旱蓮木(カンレンボク)
    ミズキ科カンレンボク属
和名: カンレンボク、旱蓮木、喜樹、キャンサーツリー
英名: Cancer Tree、Tree of Life、Happy Tree、Xi Shu
学名: Camptotheca acuminata

原産国: 雲南省・中国 形態:落葉高木 樹高: 20~30m

夏に咲く花は、ギンネムに似ています。 秋に黄緑色をした球形の集合果をつけます。 
用途としては、街路樹や家具等の加工材、製紙材、果実、根、茎葉に抗癌効果があり薬用とされます。 
中国ではカンレンボクの生命力が強く果実が多数成ることから
子々孫々繁栄を表す喜びの木ということで、キジュ(喜樹)と呼ばれます。

英名の「Cancer tree」は、実や根に含まれるアルカロイドのカンプトテシン(Camptothecin)の構造が、
抗がん剤の開発に大きく貢献したことから名付けられました。 
但し、副作用が強いことから、現在では使用されていないようです。 
生薬名は喜樹果(きじゅか)です。

 
旱蓮木の花                      旱蓮木の実(集合果)


しまだいギャラリー

 


「嶋臺」の建物について
東洞院御池北西角に嶋臺(しまだい)と看板を掲げた昔ながらの建物があります。 
嶋臺は慶長13 年(1608)にこの地にて糸割符商として創業。
江戸中期からは銘酒「嶋臺」を扱う酒問屋も兼業し、繁栄を続けました。
現存の建物は、明治16年(1883)建築で、
かっては東は東洞院通、西は車屋町通に及ぶ大規模なものであり、
伝統的町家建築の頂点にたつものとされました。
現在はギャラリーとして活用されています。国登録文化財です。

文化遺産オンラインから
【嶋臺絲店】
御池通りに南面して建つ。切妻造,桟瓦葺,平入で,西側を一段高く葺く。
正面には庇をかけ,出格子を設ける。庇上の壁面は土壁とし,横長の虫籠窓を設けている。
平面ほぼ中央南北に土間を通し,1階はその両脇を広いニ室とする。
近代初頭京町屋の好例である。

【嶋臺巽蔵】
御池通に面して建つ土蔵。3間四方の平面で,東と北の酒店側に扉口を開く。
外観は腰縦板張,上部は漆喰塗とし,軒まで塗込め,屋根は本瓦葺である。
内部は1階・2階とも柱を現し,いずれも一室とする。
京都の近代初頭の景観を今日に伝える建築である。


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