パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

桜開花宣言・奈良

2022年03月26日 | 日記
令和4年3月25日、奈良地方気象台から桜開花宣言が発表されました。
観測地での開花宣言はそれぞれの観測地での「開花標本木」で測定されます。
「開花標本木」は正式には『植物季節観測用標本木』といいます。
奈良の標本木は、気象台が移転したので、2017年3月から標本木が、気象台近くの
奈良女子大付属中等教育学校の校内の桜が二代目に指定されています。
桜の開花測定は、「そめいよしの」の指定木が5~6輪咲くと「開花」となります。
また、標本木の80%が咲くと「満開」と宣言されるそうです。
因みに、沖縄地方、奄美地方では「ひかんざくら」を、
北海道地方では、「えぞやまざくら」が標本木となっています。
今年は、福岡気象台の3月17日が一番早く、東京が20日(靖国神社)、大阪が23日(大阪城西の丸庭園)、
京都が24日(二条城)、そして25日が奈良。
その間、中国、四国地方の気象台から開花が宣言されています。
、1月中下旬に沖縄、奄美の「ひかんざくら」が、
4月末前後には北海道の「えぞやまざくら」が開花するようで、いわゆる「桜前線の北上」です。

桜の標本木ではありませんが・・・

「奈良公園・片岡梅林の梅の標本木」

2020年4月17日、奈良町を散策していると、「奈良地方気象台」の建物がありました。
敷地の中に、当時の「植物季節観察種目・なのはな・すみれ」の観察中の表示がありました。
2020年12月で観測は終了しています。



(写真は当時のもの)


2021年(令和3年)1月より「植物季節観察種目」は、6種類9現象が対象となっています。
〇 あじさいの開花   〇 いちょうの黄葉・落葉 〇 うめの開花
〇 かえでの紅葉・落葉 〇 さくらの開花・満開  〇 すすきの開花

1953年(昭和28年)から全国で統一した観測方法で開始し、全国の気象台・測候所58地点で
植物34種目、動物23種目を対象に開花や初鳴き等観察されていました。
観測の目的は、季節の遅れ進み、気候の違い・変化を的確に捉えることでしたが、
近年は気象台・測候所周辺の生物の生態環境が変化し、植物季節観測においては適切な場所に
標本木を確保することが難しく、また動物季節観測においては対象を見つけることが困難と
なってきたため大幅に観測が見直されました。

《参考》
植物で終了されたもの
あんず開花・満開 かき開花 からまつ発芽 ききょう開花 くり開花 くわ発芽・落葉 さざんか開花
さるすべり開花 しだれやなぎ発芽 しば発芽 しろつめくさ開花 すいせん開花 すみれ開花
たんぽぽ開花 チューリップ開花 つばき開花 でいご開花 てっぽうゆり開花 なし開花
のだ開花 ひがんざくら開花・満開 ひがんばな開花 もも開花 やまつつじ開花 いちょう発芽
やまはぎ開花 やまぶき開花 ライラック開花 りんご開花

動物はすべて終了
あきあかね初見 あぶらぜみ初鳴 うぐいす初鳴 えんまこおろぎ初鳴 かっこう初鳴 きあげは初見
くさぜみ初鳴 くまぜみ初鳴 さしば南下初見 しおからとんぼ初見 つくつくほうし初鳴 つばめ初見
とかげ初見 とのさまがえる初見 にいにいぜみ初鳴 にほんあまがえる初鳴・初見 はるぜみ初鳴 
ひぐらし初鳴 ひばり初鳴 ほたる初見 みんみんぜみ初鳴 もず初鳴 もんしろちょう初見

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よく知っている言葉「以和為貴」

2022年03月14日 | 日記
「以和爲貴」言わずと知れた聖徳太子の「十七条憲法」第一条。
以前法隆寺の涅槃会で頂いた散華に押捺されていたのがこれです。




印には「以和爲貴」➪ 「以爲貴」と押されていました。

漢和辞典に掲載されていましたが「和」の「古字・異体字」と表記されただけの「」。
龢→和
漢和大字典の部首十七画に「龠」と字典の最終文字として掲載され
「ふえ」と読みがついています。

 ①名詞 ふえ ふえの一種。
         穴が三つで、合奏のときいろいろの楽器の音を調和するのに使う。
 ②名詞 ふえ ふえの総称。
 ③ 略


この部首をもつ文字として掲載されている字
「龠・龣・龡・龥・龢・鸙・・・」
どうやら「楽器」に関連した文字らしい・・・

「以和爲貴」正しくは「やわらぎをもってたっとしとなす」と読むらしい。

過日昼食に立ち寄った店(信貴山観光ホテル直営レストラン・ばんか)に置かれていたパンフレット

「龢 樂」

信貴山観光ホテルは「朝護孫子寺」の山内のホテル。
朝護孫子寺と言えば「聖徳太子」。
一七条憲法ゆかりの「龢」が用いられたのかも。



ちなみに、このお店のパンフレット「龢樂」に掲載されていた内容で
『冠山城を史実に仰ぎ・・・』とありましたが、冠山城って?
「大和郡山城」の別称だったとのこと。

通称・別名 冠山城、犬伏城、雁陣之城
所在地    奈良県大和郡山市城内町2-18
旧国名   大和国
分類・構造 輪郭式平山城
天守構造  型式不明[5重6階?/1583年築/焼失(火災)?]
築城主   郡山衆[雁陣之城]筒井順慶[郡山城]
築城年   応保2年(1162)[雁陣之城]、天正8年(1580)[郡山城]

通称・別名の由来

上田大和郡山市長によると
現代仮名遣いで「郡山」は「こおりやま」ですが昔は「かうり山」と書きやがて「かふり山」
さらには「かむり山」と変化するうち「かふり」や「かむり」に洒落で、「冠」の字を当てた
「冠山」がいつのころからか郡山の別称となり
郡山城も「冠山城」と呼ばれるようになったそうです。

西京丘陵南端
遠くから見ると丁度犬が伏せているように見える、犬伏岡(いぬふせノおか)の東端➪犬伏城

築城時期から見ると
1162年(応保2年)に、「郡山者件狼唳之輩張雁陣之城」(『東南院文章』)とある。
「狼唳之輩」とは郡山衆を指しており、雁陣の城を築いていると記載している。➪雁陣之城
この当時の城は盛り土と柵をめぐらした環濠集落のようなものであった。


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