パパとりの雑記帳

酉年生まれの後期高齢者。健康不安を抱えながら、新聞、TV等からの情報を元に、好奇心に駆られて、近郊の社寺を中心に散策。

大原古知谷「阿弥陀寺」

2017年05月08日 | 日記
大原から途中方面に若狭街道を走ると、左側に禅寺風の山門が見えていました。
京都非公開文化財の特別公開で今回、初めて秘仏公開されていたのを機会に拝観してきました。

浄土宗  総本山 知恩院
山 号  光明山
院 号  法国院
寺 名  (古知谷)阿弥陀寺
本 尊  弾誓(たんぜい)上人自作の植髪像 
     阿弥陀如来坐像(重要文化財)
寺 紋  十六菊(閑院宮・有栖川宮家の御祈願所)

1609(慶長14)年、尾張出身の弾誓(たんぜい)上人が開創した如法念仏道場です。
弾誓上人は自ら石棺に入り即身仏となったと伝えられ、
本堂には上人自ら刻んだといわれる弾誓上人像が、ご本尊として安置されています。






   
ご朱印「弾誓佛」        記念ご朱印「感得弥陀佛」

 
山門             扁額「光明山」

 
「弾誓佛一流本山」    「本堂六丁六五〇メートル」

 
六丁といえど登り始めから徐々に勾配が厳しく…距離以上に大変…
(特別公開中は進入禁止ですが、普段は上まで車で登れるそうです。)


登り口には、よく見かける「不許葷酒入山門」ではなく、「禁葷辛酒肉」

  
頭上に懸崖造りの建物(茶室「瑞雲閣」)が…

 
 
青葉も爽やかな樹齢400年を超すと言われるカエデ。

 
本堂            本堂扁額「法国院」

堂内は撮影禁止ですので堂内を文字で。
本堂須弥壇。
中央のお厨子に祀られているのが「本尊弾誓仏」。
上人自身の植髪も現在は両耳の近くに少し残っている程度らしいです。
なお、尊像の前には神社で見られる鏡が置かれていますが、
絵巻によれば、神道もの奥義を究められ「神」と崇められていることによる。
厨子の右に、もう一体の「本尊阿弥陀如来座像」(重要文化財)  
左に、宗祖「法然上人座像」


『弾誓上人絵詞伝(古知谷・阿弥陀寺)』
修行中、滝に打たれていると、春日、住吉、熊野、八幡、大神宮の5社の神が現れ、
弾誓の背骨を割って、凡骨(弾誓の骨)の代わりに神骨を入れる、換骨の儀式を執り行うという
『五社の神、形をあらはし出給ひ、汝に神道の秘奥を授くべし。
去ながら凡骨では成がたし。今換骨の法をなさんとて、(中略)
上人の背筋を裁割凡血を出し給ふ。此とき五社の神、異口同音に神道の奥義を授け給ふ』。



 
この建物奥の石窟の石廟に弾誓上人即身佛    庫裏玄関の雨水枡に使われている大釜

 
鐘楼      懸崖造りの茶室 「瑞雲閣」 
 

 
本堂前庭の石仏「五智如来」          本堂から見た庫裏の玄関

ここのお寺では、山野草苑のように珍しい野草を観ることができました。
ご住職が大切に育てておられるそうで、植木鉢の花は開花に合わせて、
鉢を入れ替えて、見せて頂けるているとのことでした。
 
  
ケマンソウ(華鬘草)・別名タイツリソウ(鯛釣り草)

 
クリンソウ(九輪草)

  
イワカガミ(岩鏡)       エビネ(海老根)        シュンラン(春蘭)

  
アマドコロ(甘野老)      イカリソウ(錨草)


 
クマガイソウ(熊谷草)

 
ユキモチソウ(雪餅草)    ミヤマオダマキ(深山苧環)   フウリンオダマキ(風鈴苧環)

 
  サラシナショウマ(晒菜升麻)?       ?        

 
ミヤマシャクナゲ(深山石楠花)
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