知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『日経新聞コラム「私の履歴書」の登山家・今井道子氏が凄い! 1』

2024-02-17 15:40:25 | 山・山岳
『日経新聞コラム「私の履歴書」の登山家・今井道子氏が凄い! 1』
『「いつから山に」と聞かれると、「分からない。」物心ついたころには、両親に連れていかれていた。』
『「なぜ山に」これなら答えられる。「山は私の故郷であり、学びや、運動場、家や庭でもある。」』

昔、山(「岩」も「雪山」も)やったことがありましたが、今井道子氏のこのシリーズでの一言、一言が、早く知っていればよかったなと思いました。 『山の魅力は、決して登山家だけのものではない。 一連の欧州山行で目にしたのは、あたかも自宅の庭のように山中でくつろぐ老若男女の姿だった。』 自分も、半世紀も山歩きをしていましたが、最近は、そのような風景が、多少は目に付くようになりました。

先ずは、今井道子氏の凄まじい登山歴、ウエブ情報から抜粋・引用です。
  • 1960年 東京女子医大学山岳部に入部。谷川岳一ノ倉沢衝立岩・コップ状岩壁連続登攀をはじめ、谷川岳烏帽子奥壁ダイレクトルート初登攀など。
    谷川岳一ノ倉沢衝立岩
    ウエブ情報から引用
  • 1967年 東京女子医科大学欧州アルプス遠征隊長として渡欧。若山美子とザイルを組み女性同士のパーティとして世界で初めてヨーロッパアルプス・マッターホルン北壁登攀成功。
  • 1969年 ヨーロッパアルプス・アイガー北壁日本隊ルート開拓。
  • 1971年 ヨーロッパアルプス・グランドジョラス北壁登攀。(女性として世界初の欧州三大北壁完登者となる)以降都会に逃げ込んでいる日本の人々に自然と親しんでもらうため現在に至るまで、毎年ヨーロッパアルプスをはじめとし、世界各国の登山ハイキング、カヌー、カヤック、ウォーターラフティング、ホースバックトレッキング等、自然の中でのアクティビティーを体験出来る旅行講師を務めている。
  • 1975年 ネパールヒマラヤ・ダウラギリIV峰、カモシカ同人隊員及び医師として遠征。
  • 1979年 ネパールヒマラヤ・ダウラギリII・III・IV峰縦走登山隊長として、男性16人を率いてクロス縦走を成功させる。7,500m以上の三山の登頂は世界初。
  • 1983年 中国側チョモランマ(エベレスト)峰(8,848m)北壁冬季登山隊長として遠征。
  • 1984年 同隊は、8,100mにて断念。
  • 1985年 隊長として再度チョモランマ峰北壁へ向かうが、登山隊は8,450mにて断念。しかし、北壁からの冬期世界最高到達地点を記録する。(2019年冬期時点でこの記録は破られていない)
  • 1987年 厳冬季に北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国の白頭山、金剛山、妙香山に登頂。(建国以来初の外国人隊の記録)
  • 1987年 秋季に標高世界第6位のヒマラヤのチョー・オユー峰(8,201m)に中国側より登頂。(通子隊長以下全隊員登頂に成功。夫、高橋和之は山頂からベースキャンプへのパラグライダー飛行に成功)
  • 1989年 アフリカ最高峰のキリマンジャロ(5,895m)登頂後、山頂よりパラグライダー飛行に成功。アフリカ、ウガンダ最高峰のルウェンゾリ(5,109m)に登頂する。
  • 2002年 60歳を迎え、春季チョモランマ峰へ向かうが、前日、高所障害で意識不明になった人命救助に貸したシェルパが寝不足と寒さを訴えたため8,500mにて断念する。

「私の履歴書」の今井道子氏語録に戻ります。
『私はいつも、山が自分に微笑んでくれる時に登ることにしている。ただし山の微笑は、個人の力量によって違う。 より多くの微笑に会うためには、観察、洞察、考察、集中と注意、などの総合力で培った行動力が必要だ。 山はそんな力を磨いてくれる。』
『私の登山人生のテーマは、これを伝えることにつきるように思う。 人は山から多くの恵みを受け取ってきた。 今、自然環境の保護が世界的な課題になっている。 自然界を自らの大切な場所と思えば行動はおのずと決まるだろう。』

1942年生まれ 傘寿プラスの自分の半年先輩の今井道子氏の山に『対する・接する』考え方を、このコラムの初回から勉強になりました。 傘寿プラスの自分は、谷川岳一ノ倉沢衝立岩を見上げたのは20代のはじめでした。
(記事投稿日:2024/02/17、#729)
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