知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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幅広い芸域で真のスーパースター、ジャン=ポール・ベルモンド』 「スタントマンなしのアクションをこなし大衆魅了した万能の役者

2021-09-16 08:46:33 | 映画

『幅広い芸域で真のスーパースター、ジャン=ポール・ベルモンド』

「スタントマンなしのアクションをこなし大衆魅了した万能の役者」

 

日経新聞(20210915)文化欄に、映画評論家・中条省平氏のエッセイ『ジャン=ポール・ベルモンドさんを悼む』が載っていました。 今まで、スーパースターとは、定義通り『他にまさって格段の人気・注目を集める,スポーツ選手や芸能人など』と思っていましたがこのエッセイを読んで考えを改めました。

 

最近は、俳優さんより大女優に、魅せられて、原節子さん・京マチ子さん・岸恵子さんをよく調べていましたが、俳優さんにも凄い人を見つけました。 これからは、ジャン=ポール・ベルモンドさんの映画をいろいろ見てみたいと思っています。

ジャン=ポール・ベルモンド

ウキペデイア情報から引用

 

先ずは、この『エッセイ』から抜粋・引用させて頂きます。

『間違いなく、第二次大戦後のフランス映画界における最大の男性スターだった。 フランス映画史全体を見渡しても、1930年代の名優、ジャン・ギャバンに比肩する偉大な男優だ。』

 

ここで脳の片隅をよぎるのは『アラン・ドロン』です。 フランスの映画俳優。1960年代から70年代にかけて、二枚目俳優の代名詞であった。 芸術映画から娯楽映画まで、数多くの作品に出演している。 『ジャン=ポール・ベルモンド』のようなスタントなしのアクションスターだったのかは不明です。

 

アメリカのマーロン・ブランドや日本の三船敏郎と比較すべき野生的な魅力にあふれた稀有の役者であるともいえるだろう。 出世作にして決定的な一作が「勝手にしやがれ」(60年)である。

ポスター「勝手にしやがれ」

 ウエブ情報から引用

 南仏で警官を射殺して、パリの街をさまよい、恋人に裏切られ死ぬチンピラの役だ。 文字どおり虫けらのような男だが、ベルモンドが全身で表現する軽快なニヒリズムは、新しい時代にふさわしい新しい人間像を表現していた。 文学の世界でいえばカミュの「異邦人」の主人公に匹敵する鮮烈さで観客に衝撃をあたえた。』

 

『おりから、ヌ―ベル・バーグを代表する偶像となる「気狂いのピエロ』に記録され、世界のファンが主人公の奔放な生と死のありように魅了された。 しかしベルモンドの俳優としてのスケールの大きさは、ヌーベルバーグの芸術的な映画でも、娯楽映画でも、その役柄を完璧にこなしてみせたことである。」

 

『なかでも、60年代前半にフィリップ・ド・ブロカ監督と組んだ「リオの男」「カトマンズの男」では、抜群の身体能力でスタントマンに頼らず自分自身で危険なアクション場面を演じ、大喝采を浴びた。 のちのS.スピルバーグの監督の「インディ・ジョーンズ」シリーズに影響を与えたとされる。』

 

『以後、スタントマンなしの手に汗握るアクション場面がベルモンドの主演映画の売り物となり、そこに独特のコミカルな味わいが加わって、70~80年代には、ベルモンドはフランスでもっとも興行収入を上げる役者となる。』

 

『一方。ベルモンドはもともと国立高等演劇学校出身の舞台俳優で、徐々に活躍の軸足を舞台に移し、69年には「シラノ・ド・ベルジュラック」を演じ、ガオ公表を博す。 92年には日本でも公演をはたしている。 剣劇場面など身体能力を発揮し、溌溂たる演技だった。』

 

『日本では、マンガ・アニメの「ルパン三世」の主人公が、ベルモンドがモデルにしたことが知られ、ルパン三世の声優・山田康雄がテレビでベルモンドの声を吹き替えていることから親しまれてきた。』

 

過去のスタント要らずのアクションスターと言えば、日本では千葉真一さん、香港ではジャッキー・チェンさん、米国ではスチーブ・マックイーンさん等が大勢いました。 ジャン=ポール・ベルモンドさんも、凄いスーパースター・アクションスターだったのです。 これからの『傘寿の余生』の映画鑑賞が楽しみです。

(20210916纏め、#383)


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