小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

忘年会で学校の先生がしてはいけないこと

2011-12-20 06:18:55 | 教師の仕事術の攻略法

どこも忘年会シーズンですね。

学校の先生たちも2学期の終業式の日に,なんてところが多いのではないでしょうか。

私,飲み会大好きです。

・・・・でした。かな?

少し前までは忘年会と言わずいろんな飲み会に顔を出したり,自分で声をかけて仲間を集めたりもよくしていました。

でも最近は少し変わってきたかなぁ

転勤し,家を建て,愛娘が誕生し,環境が変わり,お酒との付き合い方も変わりました。

昔ほど出向くことも少なくなったし,行っても帰りが早くなりましたね。

今ぐらいがちょうどいいのではと思っています。

さて,私のどうでもいい話は置いといて。

忘年会,に限らず飲み会で学校の先生が気をつけたいこと。

学校の先生と言えば,常にしっかりとしていて,どんな場でもモラルを守り,公の立場を忘れないというイメージがあるものです。

イメージというか,そうあるべきと思われています。

しかし,先生も飲み会となれば,気持ちが緩むことだってあります。

他の大人と同じです。

飲みすぎてダウンすることもあるし,仕事の愚痴をこぼすことだってあります。

上司の悪口に花が咲くこともあるし,同僚とけんかになることだってあります。

迷惑をかけない程度に,こんなこともアリと言えばアリなんでしょうね。

でもそんな中でも,学校の先生だからこそ,絶対にしてはいけないことがあります。

お酒の席で,子どもの実名を挙げて盛り上がらない!

これ,気をつけましょう。

学校の先生だから,子どもの話題になりやすいのは当然のことです。

その中に仕事の辛さもあるし,喜びもあるわけですから,お酒の席でも話題になることは多々あります。

そんなとき,たまにドキッとさせられることがあります。

お酒のおかげで口が達者になってきた同僚の先生が大声で

「ゆうすけは,ほんっとに算数ができないんだよ!どんだけ教えてもだめ!」

なんて言い出したときです。

どこにこの声がもれるか分かりません。

もし,ゆうすけくんの身内や知り合いが聞いていたらと思うと,それは大変なことになります。

身内や知り合いでなくても,

(子どもの名前ばかり挙げて盛り上がってるな。ありゃ学校の先生だな。)

と,となりの部屋の人たちが感づいてしまうと,それもすごく印象の悪いことです。

お酒で失敗したくないのは,お酒を飲む人たちみんな共通ですが,この点に関しては,学校の先生がしたくない失敗です。

「子どもに関するいい話題で名前を挙げるのはいいじゃないか!」

と思うこともありますが,もうこの際割り切ってそれもナシ。

とにかく飲み会で子どもの名前は出さないという線をしっかり引いておくことでしょう。

もし,お酒に負けて誰かが口に出し始めたら,まだお酒に負けてない周りの仲間が止めてあげましょう。

「誰も気にならない,家飲みではいいじゃないか!」

うーん,なんというか,他者に聞かれてはまずいからという理由だけでなくて,お酒の席で子どもの名前を挙げるということ自体が,先生という仕事をする者にとってよくないことな気がします。

お酒という場と,子どもと,同席させてはいけない・・・ 変な言い方ですが。

公私を混同しない。

子どもの人権はどんな場でも守る。

そんな意識,先生として大事にしたいと思っています。


冬休みに論文でも書いてみよっかな~ と思ったら

2011-12-18 10:31:18 | 教師力UPの攻略法

私が初めて教育論文を書いたのは・・・  5年前です。

そのときは,小さな学校に赴任した年で,めずらしい環境や初めて経験させてもらった仕事にたくさんの刺激を受け,やる気いっぱいでした。

別に強制でも何でもなかったのですが,

「論文でも書いてみようかな」

と思い立ちました。

さあ,じゃあ書いてみようとすると… 当然,書き方が全く分かりません。

何から書いたらいいのか

何のことを書いたらいいのか

どんな形式で書いたらいいのか

そもそも,自分なんかに書けるのか

一から勉強しました。

人の論文を読んだり,近くの先生に聞いたり,本を読んだり。

すると,手探り状態ですが,一通り書き方は身についてきました。

小さな学校だったからというのもあったと思いますが,非常にフットワーク軽く自分の仕事が進められる環境だったので,論文づくりにも十分エネルギーを注ぐことができました。

一つ書いてみると,「おぉ,できるもんだな」って感じで調子に乗って,その年だけで5本の論文を書いていました。

・・・・・今思えば「ツワモノ!」とも思うし,「何やってんだかぁ」ってちょとあきれる部分もあります。(笑)

5本書いたとは言え,素人の論文です。

しかも処女作。

だれの目にも留まることはことはありません。

何の賞をとるわけでもありません。

今読み返してみても,5本中3,4本はとぼけた内容です。

ただ,一つの実践の記録としては確かに残るものですし,私の中の小さなキャリアにもなっているはずです。

その年以降,毎年論文は書いています。

年ごとにペースが落ちてきているのですが,必ず2本以上は書いています。

それだけ書いていると,少しずつ人に読まれるようになったり,何らかの賞をとるようなものも出てきました。

今年も冬休みに2つまとめるつもりです。

さて,

個人的な論文を趣味のように書いているだけの私がえらそうには言えないのですが,論文づくりのハウツーとして一つ。

論文を書く材料は誰でも持っているということを言いたいです。

論文は理論先行型でなくても,実践先行型で書ける!

大きく2つの方法があります。

理論先行型というのは,論文を書くときの一般的なやり方で,まず理論的なことを勉強して,そのあとにそれを実践するやり方です。

本などで勉強→自分のクラスで構想を立てる→実際にやってみる

という順序です。

勉強家の先生は,スタートである「勉強」をするエネルギーがあるのでしょうが,忙しくなかなかそうできない先生も多いはずです。

こうなると,勉強家の先生しか論文が書けないことになります。

ここでもう一つの方法。

実践先行型というのは,先に実践があって,そのあとそれに何らかの理論を当てはめるやり方です。

クラスで授業等を工夫する→ちょっと手応えがある→理論でまとめてみる

こういう順序です。

このやり方だと,多くの先生にチャンスがあります。

だって先生ならば,スタートである「授業を工夫する」ということは日常的にしているからです。

もちろん授業でなく他の分野でもOK。

「論文を書くつもりでやったわけではないけど,授業を一工夫してみたら,子どもたちの反応がよかったし,おもしろくなった。

ちょっと,どんなことをしたのかまとめてみようかな。」

という形で論文になっていきます。

まとめる際は,何も堅苦しい理論に無理に当てはめなくてもいいと思います。

「こう思ったから,こうしてみたら,こうなった」

これだけのことですから。

私もこの形で書いた論文も多々あります。

どの先生も,毎日たくさんの子どもたちとたくさんの時間をすごし,多くの実践があるものです。

それは立派なキャリアで,論文にまとめるにも値します。

あとは,「書く」作業をがんばれるかどうかだけ…


インフルエンザをクラスから出さないために!2

2011-12-14 19:40:41 | 学級生活の攻略法

自分が今までブログの中でかいたイラストを見返していたら,たまたま見つけました。

    221

このときの記事は,

~またやってきた!インフルエンザの波!~

というものだったのですが,このイラストを見て私も学びました。

インフルエンザの予防には「手洗いうがい」の徹底がかなり重要だということは学校では常識になっていますが,問題はそれをどの程度実践できるかです。

子どもたちに本当にしっかり手洗いうがいをさせたい。

そのためには,

「何回もやるんだよ!」

の声かけだけでは不安です。

やんちゃぼうずたちの中では

「ふんっ 関係ないしっ」

なんて思ってて,水道に向かわない子もいるんです。

そこで

手洗いうがいは時間を決めて必ずさせる!見届ける!

ようにしようと,あのイラストを見て思いました。

明日からさっそくやってみたいと思います。


クラスからインフルエンザ患者を出させないために,手洗いうがいだけでなく…!

2011-12-12 19:01:14 | 学級生活の攻略法

インフルエンザを気にする時期になりましたね。

地域によっては,それで欠席という子も出ているのでしょうか。

まだ私の地域では,ウィルスは活動を始めていないようです。

ちなみに,私。

昨年やられてしまいました・・・・・!

不覚!

生まれて初めての経験でした。

この年になるまでかかったことがなかったので,いつも流行のニュースを聞いても人ごとのように感じていましたが,

「まさか自分が!」

という感じで,ひどく落ち込みました。。。

一週間の休養を余儀なくされて,受け持っていたクラスの子たち,保護者,同僚の先生たちに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

復帰以降,取り戻すために必死に働いた次第です。(笑)

今となっては,あれも一つの経験,勉強でしたね。

今年は,絶対にやられないようにしないと。

さて

担任としてはできるだけ自分のクラスからインフルエンザ患者を出したくはありません。

欠席が増えれば,授業の進呈にも影響を及ぼしますし,何よりクラスがさびしくなります。

学級閉鎖なんてなってしまうと,少し暗い思い出になりそうです。

インフルエンザの場合,流行性が強いわけですから,一人出てしまうと次の一人がかなり心配されますし,とにかく対策が必要です。

この時期の担任の重要な仕事の一つとも言えるかもしれませんね。

(初任のころ,クラスから大量の患者を出してしまい校長からめちゃくちゃ怒られたという先生の話を聞いたこともあります。。。)

まず頭に浮かぶのは「手洗いうがい」の徹底です。

これを口すっぱく子どもたちに言うわけですが,まずこれをしない先生はいないでしょう。

これは当然にしっかりするとして,もう一つ。

さっそく今年やってみていることがあります。

予防接種を受けた子の数を,保護者に随時伝える!

「予防接種」に敵う予防はありません。

これをできるだけ多くの子どもにうたせることが一番ではないかと考えました。

「予防接種を受けましょう」の呼びかけは,普通保健所や病院,地域の回覧板などで保護者には届くものです。

ですが,学校・学級としてもぜひ呼びかけたいところです。

しかし「ぜひ受けましょう」程度では効果がありません。

それくらいの呼びかけで行く家庭なら,保健所からの呼びかけで行っているはずです。

そこで,担任という立場の強みを利用します。

クラスに何人受けた子がいるのかを随時調査します。

そして,一週間に一回くらい,お便りで保護者に知らせます。

「今週までに,インフルエンザ予防接種を受けた子は,クラスで17人いるようです。」

リアルな数字で示します。

すると「あぁ,やっぱりうちの子も…」

と思ってくれる家庭が増えることが期待できます。

そして,次の週には「21人です。」と増えていれば,さらにまだ受けていない家庭への刺激になります。

これが何より効果的なのではと考えています。

少しいやらしいようなやり方に思えますが,確かにそうなんですけど,目的は子どもの健康です。

意識の低い家庭に,意識を高めてもらうために,担任としてできることだと思います。

時期としては少し過ぎているのかもしれませんが,もし可能ならば,できるだけ多くの子に予防接種を受けてほしいものです。


授業で用いるICTは絶対に優れもの??

2011-12-09 06:34:25 | 授業中の攻略法

昨日の朝日新聞の記事に,「教育のデジタル化」と大きく取り上げられていました。

最新のパソコンやタブレット型端末を用いた各校の授業例を挙げ,その効果を紹介していました。

文部科学省がモデル校として指定し,その研究を深めている学校も増えてきているようです。

ちなみに,私も授業でICTをよく活用します。

「一日に一回は必ず」といっていいほど使用しています。

以前は教室にプロジェクターを持ち込んで使用することが多かったのですが,最近は教室に大型デジタルテレビが設置されたおかげで,それを使うことが多いです。

テレビにパソコンやデジカメ,書画カメラ(実物投影機)をつないで,各視聴覚機器として活用します。

時折,管理職の先生や年配の先生,また授業参観で保護者の方々に見ていただくと

「すごいですね~」

なんて言われることも多いです。

いわゆる「チョーク&黒板」オンリーの世代からすれば,これらの機器は目新しく,その授業というのは新鮮なのでしょう。

一方子どもたちはというと,最初のころは「お~」なんて反応もありましたが,今ではすっかり当たり前になっています。

さて,私もこの授業でのICTの活用については色々と研究をしているところです。

(昨年はそれに関する論文が地方の冊子に掲載されました ちっちゃな自慢 笑)

それで,繰り返しICTを活用し,いろんな形を試行してみる中で,強く感じていることがあります。

これは,昨日の朝日新聞でも言われていました。

ICTは授業の手段にすぎず,それ自体が目的になってはいけない!

これを痛感します。

冷静に考えれば当たり前のことなんですけどね。

黒板が授業の手段の一つであるのと一緒で,どんなハイテクで,どんな高価なものでもやっぱりそうです。

教室に珍しい機器を持ち込んだからといって満足してはいけない。

新しいプレゼン教材を作った時点で満足してはいけない。

インターネットからいいデジタル資料をゲットしたからといって満足してはいけない。

そういうことです。

これは往々にして陥ってしまいがちなICT活用のミスの一つだと思います。

例えば,

工場が品物を生産する様子について,とても分かりやすくおもしろく撮影したテレビ番組があったとします。(最近この手が多いですよね)

授業でちょうどそういったことに関連する社会科の学習をしているから,そのテレビを録画し,授業で視聴させる。

1時間まるまる視聴させて,終了。

だとしたら,言うまでもなくこれは授業と言えないでしょう。

子どもの主体的な学びが生じないからです。

テレビを見せることが授業の目的になってしまってはいけません。

テレビを使って,子どもの学びをたくさん作りだすことが目的です。

テレビはそのための手段にすぎません。

「ICTを使えば学力が上がる」なんて説がいろんな方面から上がるようなご時世になっていますが,それは単純なことではないということを忘れてはいけません。

使い方一つで,ICTも巧にも罪にもなりえます。