5年生の算数で図形の学習をしている中で、ふとこんな問いをしました。
AさんとBさん、2人の言っていることは正しいでしょうか?
A「正方形は長方形だよ」
B「長方形は正方形だよ」
この単純な2つの文章にキョトンとする5年生の子たち。
そして徐々に
「あってるよ」
「まちがってるよ」
「Aはまちがってるよ」
「え?Bがまちがってるでしょ」
みたいな声が上がりだしました。
これはもちろん部分・集合の話ですが、子どもたちには難しいようです。
子どもたちの討論に熱が入り出したので、少し時間をとって考えてみることにしました。
ペアで話し合わせたり、答えに対する理由をそれぞれの立場から発表させたり。
そうしているうちに、考えの変わる子もけっこう見られました。
どの子にもこの問題は難しいようで、最後まで自分の答えに自信が持てない様子でした。
「部分や集合」の理念がまだないから当然でしょう。
でもおもしろかったのは、
「こんなに簡単な文章なのに、なんで分からないんだろう…!」
というモヤモヤ感がずっと子どもたちに充満していたことですね。
子どもたちだけでは煮詰まってきたところで、先生の解説。
「じゃあまず、Aさんの言ってることが正しいかを考えましょう。
それには、長方形のきまりが、全部正方形にもあてはまっているかを調べればいいですね。
1つでも当てはまっていなければ、Aさんは間違っているということになります。
では、今から先生が、長方形のきまりを1つずつ言っていきますので、みんなはそれが正方形にも当てはまるか答えてください。
当てはまるなら○
当てはまらないなら× で。
1「4つの角がすべて直角」
「○~」
2「向かい合う辺どうしが平行」
「○~」
3「向かい合う辺どうしが同じ長さ」
「○~」
以上です。
1個でも×がありましたか?
「な~い」
「じゃあ、正方形は長方形と言ってもいいことになります。
ということで、Aさんは正しいです。」
という解答に
「よっしゃ~」
「え~」
もありました。
同様の形でBも調べると、
「4つの辺の長さがすべて等しい」
というところで「×」になり、
「Bさんは間違っています」
となって、また
「よっしゃ~」
「え~」
でした。
しかしこの先生の解説も、まだピンとこない子たちが見られました。
そこで、こう言い換えてみます。
一番前に座っている太郎くんをつかまえて
「太郎くんは人間です。これどう?」
「あってる」
「じゃあ、人間は太郎くんです。これは?」
「ちがーう」
「変~」
「あはは!!みんな太郎くんになっちゃう」
これで少しは部分・集合がとらえられたようです。
AさんとBさん、2人の言っていることは正しいでしょうか?
A「正方形は長方形だよ」
B「長方形は正方形だよ」
この単純な2つの文章にキョトンとする5年生の子たち。
そして徐々に
「あってるよ」
「まちがってるよ」
「Aはまちがってるよ」
「え?Bがまちがってるでしょ」
みたいな声が上がりだしました。
これはもちろん部分・集合の話ですが、子どもたちには難しいようです。
子どもたちの討論に熱が入り出したので、少し時間をとって考えてみることにしました。
ペアで話し合わせたり、答えに対する理由をそれぞれの立場から発表させたり。
そうしているうちに、考えの変わる子もけっこう見られました。
どの子にもこの問題は難しいようで、最後まで自分の答えに自信が持てない様子でした。
「部分や集合」の理念がまだないから当然でしょう。
でもおもしろかったのは、
「こんなに簡単な文章なのに、なんで分からないんだろう…!」
というモヤモヤ感がずっと子どもたちに充満していたことですね。
子どもたちだけでは煮詰まってきたところで、先生の解説。
「じゃあまず、Aさんの言ってることが正しいかを考えましょう。
それには、長方形のきまりが、全部正方形にもあてはまっているかを調べればいいですね。
1つでも当てはまっていなければ、Aさんは間違っているということになります。
では、今から先生が、長方形のきまりを1つずつ言っていきますので、みんなはそれが正方形にも当てはまるか答えてください。
当てはまるなら○
当てはまらないなら× で。
1「4つの角がすべて直角」
「○~」
2「向かい合う辺どうしが平行」
「○~」
3「向かい合う辺どうしが同じ長さ」
「○~」
以上です。
1個でも×がありましたか?
「な~い」
「じゃあ、正方形は長方形と言ってもいいことになります。
ということで、Aさんは正しいです。」
という解答に
「よっしゃ~」
「え~」
もありました。
同様の形でBも調べると、
「4つの辺の長さがすべて等しい」
というところで「×」になり、
「Bさんは間違っています」
となって、また
「よっしゃ~」
「え~」
でした。
しかしこの先生の解説も、まだピンとこない子たちが見られました。
そこで、こう言い換えてみます。
一番前に座っている太郎くんをつかまえて
「太郎くんは人間です。これどう?」
「あってる」
「じゃあ、人間は太郎くんです。これは?」
「ちがーう」
「変~」
「あはは!!みんな太郎くんになっちゃう」
これで少しは部分・集合がとらえられたようです。