今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

身延山 久遠寺(山梨県南巨摩郡身延町身延)

2017年07月09日 | 神社・仏閣
身延山 久遠寺
山梨県に入った時から、日蓮宗大本山である「久遠寺」のことは常に意識していた

三門
「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわす三門。間口5間、奥行2間、高さ7丈



79世日慈上人の筆による「身延山」の扁額



菩提梯
久遠寺といえば、この287段の石段
登り切れば涅槃に達するという意味の梯は、南無妙法蓮華経の7字になぞらえ、7区画に分けられている



斜行エレベーター
当初、石段を登る覚悟はあったが、三門付近に駐車場がなく、車を走らせると行き止まりの場所に駐車場があった



何と駐車場から境内へ階段を使わずに登ることができる無人の優れもの



菩提梯を上からみると、このようになっている。足を踏み外すと大変なことになる



石段を登りきり最初に視界に入ってくるのは、五重塔と本堂



五重塔
初代の塔は元和5年(1619年)加賀前田利家の側室寿福院の建立
2009年5月、明治8年の大火による焼失より134年ぶりによみがえった宝塔



木材は全て国産を使用し、設計から工法にいたるまで400年前に建てられた元和の塔を復元・再建した



手水舎



本堂
1985年、日蓮聖人700遠忌の主要記念事業として再建された。間口32メートル、奥行51メートル



大鐘楼
大鐘は寛永元年(1624)に鋳造。修行僧道順が梵鐘寄進を発願し、諸国を行脚したが志し果たさず逝去した



そのことを家康側室養珠院(お万の方)が道順を哀れんで寄進した。現在でも毎日朝夕撞かれている






棲神閣祖師堂
日蓮聖人の神霊を祀る堂閣。「棲神閣」と称する



11代将軍家斉が天保7年(1836)に建立した。5年後、廃寺となった鼠山感応寺の堂宇を移築した










新客殿



拝殿



拝殿の奥に日蓮聖人御舎利を奉安する「御真骨堂」がある



仏殿
仏殿では朝、昼12時、夕方3時からの勤行と特別法要を営む建物



全国信徒の納骨・納牌・追善法要が行われる



時鐘



開基堂






日蓮を身延に招いた波木井実長を祀っている



境内を回り終えたので本堂から堂内に入る。「久遠寺」の扁額



堂内は撮影禁止となっている。修行僧の礼儀正しさは気持ちがいい



修行僧はこの場所の前で立ち止まり合掌する



奥の院へは身延山ロープウェイに乗り約7分間で到着するが、今回は気持ちが動かず止めた
斜行エレベーターに乗り駐車場に戻る



降りてくる途中で三門横に無料駐車場を発見。ここに駐めて三門の写真を撮る
次回があるとしたら菩提梯に挑戦したい

撮影 平成29年5月17日

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2 コメント

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素晴らしい景観です (OTETSUDAI @)
2017-07-09 20:10:36
地理的には忍野から遠くには離れていないようですね。
連日精力的にお疲れ様でした(5/17撮影なので)と申し添えます。いつも素晴らしい処を見いだすものと感銘しています。
本堂の立派なこと、拝殿、新客殿、仏殿の全てが素晴らしいです。またここでも「宿直は何処」と疑問が湧きます。
あの石段を登ると膝が笑うどころか泣いてしまいそうです。
どうやら駐車場も有料のようで…
こちらは無料でスチール写真を見せて頂き申し訳無いです。ありがとうございました。
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多くは新しい建物で (2014kurumatabi)
2017-07-09 22:47:01
宿泊に道の駅を利用していますが、忍野八海後に比較的近くの道の駅に着くと、そこは宿泊できないと云われ、あせって違う場所を探した翌日に訪れたのが久遠寺です。
各宗派の本山を巡ってみたいと考えていたので、日蓮宗大本山久遠寺は憧れの寺院でもありました。境内を廻って感じたことは建物が新しいということです。写真で見ると綺麗ですが、個人的にはもっともっと古い建築物を想像していました。長い期間、風雪に耐えてきた歴史ある建物が好きなのでがっかりしたというのが正直な感想です。
次回はあの石段を登る気持ちでいますので楽しみです。
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