湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

熱の詩パート1

2019-05-15 15:02:47 | オリジナル
共通テーマ「熱」でAが書いた詩を投稿します。

大西日

広大な蜘蛛の巣に
言葉をどれだけ垂らしても
脈打つ糸に絡まるときは
永遠に来ないらしい

どんなつながりを 
いつどこに求めたら 
信じられる他者を
見つけられるだろう
大西日を片頬に受けて 
その人の放つ熱は
孤児のようだ

必然のような偶然の邂逅
永遠のような一瞬の接触
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀八百年&湘南文芸次回

2019-05-13 23:24:20 | 文学
11日に亀岡八幡宮社殿改築百年記念イベントがありました。
境内で懐かしの写真展。

3組の演奏も。
ポップスの奉納さるる聖五月
 ボーカルが逗子出身のバンド1-E(イチノイー)
さて、今日の5月例会で次のテーマを決めました。「熱」または自由題で、締切は6月14日(金)です。
来月の合評会は6月17日(月)14:00~@逗子市民交流センター1階です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉の詩パート5

2019-05-11 17:58:04 | オリジナル
共通テーマ「葉」でZが書いた詩を投稿します。↓ボタンの写真もZ撮影です。

若葉

又 春が巡ってきた 
嫌な春 
冬の間静かだった松のゴボウ芽取り 
生垣のかいずかの剪定 
庭の雑草むしり  
柔らかく青々とした姿で 
春を待ち焦がれて出てきたというのに 
梅雨になると 
小さな若葉が出るが 
4月の若葉ほどのいきおいは最早ない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉の詩パート4

2019-05-10 20:59:11 | オリジナル
共通テーマ「葉」でSが書いた詩を投稿します。

月と枯れ葉と枯れ葉と男と

空間というしづかな月が通って行く
枯れ葉の上を
空間というたくましい男の胸に
落下する葉っぱ いっせいに
急いで とうとつに

月そっくりの月が
葉そっくりの葉が
出たりきえたり落ちたり枯れたり
かたちあるものとして水のようにではなく
落ち葉枯れ葉がほんとうに
苦しんだかどうかを考えよう
知りたかったことを
知らされないまま
かたちあるものとして
苦しんだかどうかを


13日の合評会にかける葉の詩又は自由題の提出は今日が締切です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉の詩パート3

2019-05-09 21:52:44 | オリジナル
共通テーマ「葉」でEが書いた詩を投稿します。

葉ざくら

去年 葉ざくらの下を歩いて
またさかりに出会えるかとあやぶんだ
今年も その日はたちまち過ぎさり
来年のことなど 思うだにおぼつかない

若い日は 花など見むきもしなかった
身青壮の日は 花の下でのうたげに過ぎ
桜花は 今末期の眠に白く輝く
笑うべし かぎりあればこそ ものは美しい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由題「やりすごす」

2019-05-08 18:58:48 | オリジナル
Eが自由題で書いた詩を投稿します。

やりすごす

心思いくっした日には
ハードルを少しだけ下げてみる
むりなくこえて ほっとする
まだまあまあかと気がはれる

いかりのおさえがたい日には
ハードルを心もち上げてみる
難易のほどが見やすくなって
おれにもむりだと許したくなる

幸い和合に至った日には
コーヒーをいれるとしよう
とっときの豆をえらんでかもし
しばしのあいだ だまってすごす

生きるとはそれだけのこと
ねむりに至るかりそめの日々
道をならして おのれをあやし
しずかな時を ゆくにまかせる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GW俳句

2019-05-07 23:47:57 | 文学
10連休が終わって、日没後にほとんど人がいない普段の逗子海岸に戻りました。

春の季語「黄金週間」で一句。
元号をまたぎ黄金週間了う(しまう)
黄金週間は句に詠むのが難しいですね。どうしても字余り・句またがり、もしくは時事吟川柳みたいになってしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉の詩パート2

2019-05-05 18:57:06 | オリジナル
10連休に便乗してこのブログも連休してしまい、すみません。共通テーマ「葉」でTが書いた詩を投稿します。
 明日までになった逗子海岸映画祭で
5月の待ち合わせ

陽に透けて
葉の網状脈が
こまかく白く見える

40年目の待ち合わせ
すでに20分遅れている
くせはなおっていないのだ
同級生の意地の張り合い
5年つきあい結果別れた
2人の間にかつて水脈はあった
まだ来ない彼を待っている

葉の下蔭は
穏やかに明るい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

造語の季語

2019-05-02 23:27:14 | 文学
今日オンエアのプレバト!!は、ユニークな秀句がいくつも。
居残りの鉄砲響く春巡業(御岳山作)
急停車よろめきもせず春袷(光浦靖子作)
子の利き手左と知りて風光る(千原ジュニア)
中でも名人中田喜子作品にはびっくり。
「とき」発車旅憂わしき花追風
内容に合わせて自分で「花追風(はなおいて)」という季語を作っちゃったとは! 旅が憂わしいというのもなかなか出てこない表現ですね。

↑葉山芸術祭案内所WASH&FOLDで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする