湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

耳の詩パート2

2020-10-08 08:37:55 | オリジナル
共通テーマ「耳」でTが書いた詩を投稿します。

闇の中

朔の夜
山の上の原を歩いた
星も見えない
手元の電気を消すと
自身の体もおぼろ
思念がかすかな波になって漂い出す
微弱な音さえもひろう敏感になった耳
染み入った音は
蛍火のように小さく発光する
私の中で
この灯りは何を照らしだすのか

風が渡っていく
過ぎてしまった季節

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