湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

食べるの詩パート6

2019-09-16 19:46:28 | オリジナル
共通テーマ「食べる」でEが書いた詩を投稿します。

バナナ

バナナといえば
一本のバナナ
房なすバナナは
金色に輝き 店の奥に
見るだけのもの

風邪でねこむと
母がリンゴをすりおろす
まれのまれにバナナが現れる
バナナはそんな特注の
せつない一本

ときにスーパーをのぞくので
値段は知っている なのに
高価のイメージは昔のまゝ
罪はあの色あいにあるのだろうか
金の延べ板そのまゝの

バナナを房ごと一箱
宅配で取りよせようかと思うのだが
まだためしたことはない
房ごと独占 私(わたくし)するなど
許される行為ではない
コメント
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