神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

山下れいこさんの歌・・・短歌結社のインターネット歌会から転記

2016年09月09日 07時54分07秒 | 短歌
短歌の記事が続きます。

自分の備忘のために、さきほど所属する短歌結社のインターネット歌会に書き込んできた文章を貼り付けます。

短歌に関心のない人には退屈な記事で申し訳ありません。

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bikoです。皆様の地方では台風の被害とかありませんでしたか?

昨日、「塔」9月号が届いて、編集後記を読んでいると・・・

このe歌会の常連参加者だった山下れいこさんが亡くなられたのですね。

たしか昭和20年生まれであられたと思いますから、今年70歳か71歳で
あられましたか。今の時代、まだまだお若かったと思います。

山下さんには、生前、その歌集も賜りました。

和歌山全国大会の懇親会だったと思いますが、偶然席が隣り合わせになり、
親しくお話させていただきました。

山下さんのお連れ合いも聴覚に障害がおありだとかで、私の不自由を察して、
懇親会場の舞台で進行していた話の要点をお伝えくださった親切が忘れられ
ません。(懇親会場では要約筆記がつきませんから)

以下、山下れいこさんの作品を「塔」誌から探し出して書かせていただきます。
(「塔」1月号から)

  うたた寝の夢の続きに母のこゑ空耳だろうか空耳だろう

  やはらかき秋のひかりを混ぜながら糠床に茄子の紺沈めゆく

  舟いくつ流せば秋となる川か先きへ先きへと夏の雲湧く

  蕺草へ開かれてゐる窓のあり検査結果をひとり聞きに来

  過去形に友の語れる恋に似て口にざらつく伯方塩飴

  しろがねの鋏にやをら切り開く息が出来ないほどの濃き闇

  隠しごといくつかのあり黒日傘とづれば小暗き真昼であるよ

以上です。

謹んで、ご冥福をお祈りさせていただきます。

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2 コメント

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歌会の楽しみ (ハイジ)
2016-09-11 11:39:18
塔には短歌の上手い人 大勢ですね。
ハイジの銀河は素人集団です。
途中のお茶とお菓子が楽しい。
6名で先生含めて7名。
毎月1回の歌会。
彦根文芸に応募したり 秋には文化祭にも参加。
先生が 次々 考えてくださるので それなりに進歩。
のんびり 小さく 続くといいな。
面白いのは素人集団でも 短歌に個性が現れることです。
数年後を楽しみに。
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ハイジさんへ (biko)
2016-09-11 13:09:35
山下さんは歌暦の長い人だったから、とてもお上手でした。

幼稚園の園長先生をされていた方で、お元気なころは、お仕事の歌が多かったのですが、最近は闘病の歌が多かったらしいです。(←私は、最近、あまり熱心に読んでいなかったから知りませんでした)

この記事を歌会に投稿すると、以前、その歌集をご紹介した中山博史さんも、山下さんは、中山さんのお孫さんにケーキを焼いて送ってきてくれたお話を書かれました。「塔」の松村編集長も出てきて、山下さんは亡くなるまで歌を作り続けられたから、最後の作品は11月号に掲載されますと教えてくれました。作品は出詠後3ヶ月後に掲載されるのです。

余談ですが、松村編集長の出身中・高は、私の孫の在学校です。

ハイジさんの参加されている歌会は楽しそうですね。(^^)

あ、そうそう、この間の夢枕獏さんの講演会、夫も行ってくれそうな感じです。また日にちが近づいたら、ご連絡させていただきますね。
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