ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『ウィキッド』@汐留

2009-02-26 23:09:55 | 日々
アメリカで10億円以上を掛けて制作されたことで話題になったウィキッド。2/24に劇団四季の日本版を見てきました。

言うなれば「裏・オズの魔法使い」。西の悪い魔女エルファバと北の良い魔女グリンダの二人は、実は同じ魔法学校の生徒だったと言うところから物語が始まる。いやあ、この発想はすごい。敵同士だと思っていたのが、本当は友達だったとは。で、前半はトントン学園生活が進むのだけれど、後半がなかなか複雑。オズの魔法使いとの繋がりも、ハハーンとさせられるものばかりで、これ観る前に映画を見返すべきだったと後悔。

どうもこのストーリー、初演直後、賛否が分かれたらしい。政治的だと。確かに緑色の肌をしたエルファバは、有色人種の象徴のように見える。じゃあ、金髪のグリンダはさしずめ、アメリカ文化だろうか、世論だろうか。明るいけど流されやすい。「魔法使い」はアメリカ政府。彼に言葉を奪われる動物たちは、社会的弱者か。確かに、登場人物は例えられるのだけど、ラストの別れはもの悲しいし、「正義」の為に闘った代償がこれで良いのだろうか。でも、これが現実なのかもしれない。

観てない人には、さっぱり何の事やら分からないかもしれないけど、いっぱい考えさせられることがありました。近くで修学旅行の中学生たちがいた。感想文なんて書けないよ、話が難しくて。でも、涙あり笑いありの歌唱もさることながら、衣装やセットも見ものだし、光のマジックと言っても過言ではない照明が、特に印象に残りました。

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