ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

ほれ、見たことか

2009-10-03 00:31:21 | 世間
落選の瞬間、みんなお通夜のような表情。その前のマスコミの異様な盛り上がりをよそに、自分の周りにはオリンピックを東京でやって欲しい人なんてほとんどいなかった。間寛平はこのために地球一周走ってたのか。そりゃテレビは中継すりゃ視聴率取れるお化け番組なんだから。いつもは石原慎太郎に批判的な東京新聞でさえ、「2016東京五輪」の文字が躍る。朝日だって構想の段階では、ずいぶん慎重な社説だったではないかい。左派メディアでさえこの件については、こんな体たらくなんだから。

で、これは石原慎太郎の3期目当選のためのニンジンだったのだ。東京マラソンを始めたのもその布石。これから残りの任期1年半はレームダック確実。強気な発言が鳴りを潜めるならそれでいいのだけど。でも、その後釜に猪瀬が滑り込んでくるのでしょう。

一昨年の都知事選で落選した浅野史郎が、広島や長崎で平和のオリンピックをやるなら意味があると言っていた。全く同感。よし、戦後100年を翌年に控える2044年に広島でやろう。各国の人々に戦争と平和を考えてもらおう。これなら開催の大義がある。ということで、一人で勝手に「2044広島オリンピック招致委員会」を作ります!…って広島に行ったこと無いけど。

招致費150億円。国民一人当たり缶ジュース1本で「夢」が見られたんだからと、ギャンブル好きは言うかもしれない。だったらさ、それでアニメの殿堂作ってやれば良かったじゃん。

そして、目覚まし時計は鳴った。

2009-08-31 00:56:16 | 世間
選挙というと、忌野清志郎の「目覚まし時計は歌う」を思い出す。いつぞやの選挙前にニュース23で歌ってた。兎にも角にも投票しようぜ、と。一票で何が変わるんだ、と言われればそうかもしれない。けど、自分の気持ちはずいぶん違う。誰にどこに入れるか、考える。当選した議員の動きを見る。新聞を読む、テレビを見る、話す、聞く。そこからまた考えて一票入れる。このサイクルって、必要でしょ?

さて、政権交代が確実になった。自民党が(というか小泉さんが)郵政民営化というシングルイシューで臨んだはずの総選挙。そこで得た2/3の議席をずいぶん他のことに流用してきた。4年間を付託する選挙だから、その議席をフルに活用するのは、制度上問題はない。でも、やりすぎれば人心は離れる。それが今回の結果だろう。そう考えると、小泉さんは絶妙な身の引き方だった。息子への世襲も成功したわけだし。

消極的選択の結果が民主党だったと言われる。それはそれでいいじゃない。選挙にベストは無いわけで、いかにベターを選んでいくかが大切なんだから。公約というのも確かに重要。加えて今回一番、政権交代で意味があるのは、緊張感が生まれることにある思う。その昔、社会党は議席の過半数の候補者を立てなかった。つまり、増減はあるにせよ、いつまで経っても自民党は与党のまま。野党は野党のまま。官僚も同じ関係の中で仕事してきた。右肩上がりの時代はそれで良かったかもしれない。でも、いくらきれいな水でも滞留すれば澱むわけで。もはやこれではムリだと言うことが見えてきた。攻守が変わることで新たな緊張関係が生まれて切磋琢磨良い刺激になると思う。

これで勝った民主党にも、負けた自民党にも、小さな党にも、官僚にも、そして国民自身にも、全ての人に目覚まし時計が鳴った。エイヤと起きて元気に働くか、二度寝をするか、さあこれからだ。


で、答え合わせ。NHKは○~○議席みたいな甘っちょろい予測だったので失格。

      自/公/民/共/社/国 の順
正解  119/21/308/9/7/3
日テレ  96/23/324/10/8/4
TBS  97/20/321/12/11/3
フ ジ  97/22/321/12/10/4
テレ朝  106/23/315/12/7/3
テレ東  98/18/326/10/9/3

こうしてみると、自民が20議席以上少ない局がある。逆に民主は予測より減らしてる。これって、期日前投票の関係なのかしら。優勝を決めるとしたら、一番多く出口調査したテレ朝ということで。自民100議席以上を唯一当ててるし。ビリは日テレにします。ハズレてるし、イモトのゴールを途中で挟むし。ま、視聴率は民放トップなんだろうけど。

1年

2009-06-08 14:54:50 | 世間
久しぶりに書こうと思います。

5年前から10年日記を付けている。毎日、「○年前の今日」が分かるのが面白い。だから、1年間という長さの感覚は身についているはず。でも、去年の6月8日から、「もう1年」なのか「まだ1年」なのか、よく分からない。それは、秋葉原事件と自分との微妙な距離感が影響しているように思う。

彼は自分の一学年上にあたる。いわゆる酒鬼薔薇事件や高速バスジャック事件の犯人たちと同い年。彼らをバカな奴だと冷めた目で見つつも、物心ついたときから閉塞的な時代の中で成長してきた同世代として、考えるものがある。被害者にも同世代の人がいた。他人を助けようとしたところを刺されるなんて、言葉を無くしてしまう。

ゴールデンウィークに秋葉原に出かけた。友人のお祝い用にデジタルフォトフレームを買いに。歩行者天国が無くなった電気街は、歩道に人があふれかえり、ちょっと移動するだけでも一苦労だった。混雑に巻き込まれると、1年前に凶行があった場所だということを忘れそうになる。被害にあった人たちは、自分の身にそんなことが起こるなんて露にも思わなかっただろう。現に、いま街を歩いていても考えない。むしろ、新型インフルエンザを気にしてる。

ふと、ここで誰かがナイフを振り回したら…と頭によぎる。歩行者天国をやるかやらないか、問題はそこにあるのか。再開の条件に、防犯カメラの設置を進めるらしい。カメラがあったら、彼は犯行を止めていたのだろうか。うーん。

ここのところ、リーマンショックから派遣切り、内定取り消しと、社会はどん底にあった。フラストレーションを吐き出す場もない。会社も学校も息苦しいのは確かかもしれない。でも、それは理由になるのか。昨今の若者の置かれた状況を象徴する出来事のように見えるけど、それでまとめ上げる論調には、釈然としないし、一緒にしないでくれと怒りすら感じてしまう。

はっきりと白黒付けられるものなんてない。その灰色のもやもやとしたこの感情。この事件を思い出す度に、取り留めもなく当てもなく考えが宙をさまよう。「もう」なのか「まだ」なのか、何年経ってもそう思うんじゃないだろうか。 …と書いたところで、池田小事件から8年だとテレビで言っていた。やっぱりよく分からない。

聖夜の時事砲弾

2008-12-25 01:00:16 | 世間
今日は年賀状を作ろうとしたら、パソコンが起動しなくなった…。まあ、そんな日もあるさ。一年半ぶりに時事砲弾してみます。


■夕方に突如速報された飯島愛死亡のニュース。驚いたことには驚いたけど、一番恐れおののいてるのは若槻千夏だと思う。

■加護亜依にしろ泰葉にしろ若ノ鵬にしろ、背後で煽っているのは同一人物じゃないかと勘ぐってしまう。

■椿姫彩菜ってテレビに出てきて半年ぐらいなのに、VTR時のワイプ顔が完璧で、なんか腹立つ。

■俺サンタの苦悩。自分へのクリスマスプレゼントをミニノートにしたのはいいけど、HPmini1000はクチコミの評判悪く、ASUSのEeePC S101にしようかなって思ってたところに、VAIOのサイトにティザー広告が…。いつ買えるんだろ?

■東金市の事件、容疑者をカラオケ店に連れて歌わせるのは取材なのか?TBSの「美人記者」さんよー。(って、もうこの事件そのものが過去のものになりつつある…)

■「この後、スタッフがおいしくいただきました」。そんなテロップ出して、本当に砂だらけになったそのシュウマイ食うのか!?

■PS3はけっこう発熱する。

■あらびき団スペシャルのゲストに中田カウスが。その笑顔がむしろ、怖い。


麻生ネタは出尽くした感があるので見送り。まあ、次の時には政権代わってるだろうけど。

二人の死

2008-11-08 12:29:18 | 世間
尊敬する二人の方が亡くなった。

まず、マイケル・クライトン。
『ジュラシック・パーク』の作家として知られる彼は、『ER緊急救命室』の製作総指揮と脚本を書いていた。大学に入学した頃にERと出会い、そのスピーディな展開、人間ドラマに圧倒され、毎日のようにDVDを見る日々が続いた。その後のアメリカドラマにハマるキッカケだった。主人公は人種も立場も違う医師や看護師たち。目まぐるしく変化していく状況の中で、浮き彫りにされる人間性。面白い、と同時にアメリカの抱える根深い病と多様性の社会をまざまざと見せ付けられる。
今シーズンでそのERは、最終回を迎える。まさにテレビ史に輝く金字塔だと確信している。

そして、筑紫哲也。
リベラル=筑紫哲也だと思う。そのリベラルとは、左派だとかそういう狭い了見ではなくて、意見の違う人も少数派の人も一緒に議論しようよ、という雰囲気をつくったということだ。ニュース23を見ると、実に様々な人が出演していた。歴代の首相やクリントンと言った政治家はもちろん、井上陽水や椎名林檎と言った歌手や文化人、「異論反論オブジェクション」では市井の人々の声も掬った。他のニュースに比べて、登場した人の数は格段に多いのではないか。声高に叫び続けるジャーナリズムではなく、ぼくとつと、でも信念を曲げず視聴者に語りかけてきた。

アメリカで黒人の大統領が誕生した。これで人種差別がなくなったなんてとても言えない。でも、確実に時代は動いている。会ったこともないこの二人が、テレビを通じて与えてくれた、多様性を認める志をずっと持っていたい。

朝倉啓太はジェド・バートレットの夢を見るか?

2008-07-15 00:10:47 | 世間
夏ドラマがぞくぞく始まる中、月9ドラマ『CHANGE』、やっと終わりましたね。シリアスともコメディとも付かない、イライラさせられっぱなしのヒドイ脚本。たぶん、キャストもスタッフも苦笑いしながら収録し続けたのではなかろうか。

最終回、20分以上にわたる「大演説」、生放送だった意味はあるのでしょうか。キム様、涙ながらに語るも内容の陳腐さ加減に閉口。争点がなんにもないのに解散って。総選挙すると800億円掛かるんですよ!さらにビックリしたのは、現職総理が自分自身の地元で選挙活動するとは…。最終回だけでも、挙げたらきりがないぐらいツッコミどころ満載。

対して、『ザ・ホワイトハウス』って、議会とか演説かと外遊とか、表の部分をほとんど描いていないのに、セリフの端々から、アメリカや国際社会が見事に立ち上がって見えるんだよなあ。アーロン・ソーキンの才能にひれ伏すばかりです。

唯一、『CHANGE』で面白かったのは、与党幹部役を中村敦夫が演じてたこと。4年前までは、リアル国会議員だったわけで。しかも、1人会派のみどりの会議代表だったわけで。180度違う立場なのが笑えた。果たして、彼はどんな思いで、この役をこなしたのだろう。

ブルーレイと東京マラソン

2008-02-18 17:59:05 | 世間
腹立ててるもの二題。

ブルーレイ。
東芝がHD-DVDの撤退を検討しているらしい。別にデッキを買ってもいないから、何か被害があったわけでもない。ソニーは何が何でも自分のところで勝手に規格を作りたがるんだなってこと。現行DVDと互換性があって、低価格が売りのHD-DVDを陰ながら応援してた自分にはちょっとショック。3年間の規格統一の話はなんだったんだよ。買っちゃった人はどうすればいいんだよ。
ベータ対VHSの戦いはVHSがレンタルビデオ屋に売り込んだ結果、全国に広まってベータは撤退しなきゃならなくなって、うちのビデオはもうずっと見られなくなっちゃったんだよってバイトの後輩に言ったら、ベータって何ですか、とか訊いてきやがる、それぐらい常識のじの字だろって心の中でリフレインしながら、ジェネレーションギャップモードに突入してる自分に自己嫌悪。
なんて、ほとんど知りもしない川上未映子の文体を真似しますよ、そりゃ。

東京マラソン。
あれって、シンタローのオリンピック招致を絡めた選挙目当てに始まってもんだろ。走った人とかボランティアに行った人には悪いけどさ。最初はそのこと批判してた朝日新聞だって、去年の開催後の社説はとっても好印象で書いてあったし、今日の天声人語なんか筆者が昨日の沿道で応援してた話だもの。しかも質の悪いことに、己が主催してる東京国際女子マラソンを終了して、東京マラソンに吸収させるんだとさ。どこまで人がいいんだか。
そもそも、市民マラソンなら青梅マラソンがあるし、ごった煮みたいな東京マラソンが競技マラソンに適しているとは思えないし。もはやどのマスコミも批判的な記事はほとんど無いように見える。日テレは芸人、女子アナのお祭り騒ぎだし。
来年のシンタローマラソンの日にちって、もう決まってるんだとさ。なんだかなあ。

あらたにす

2008-02-01 00:59:25 | 世間
1/31に「あらたにす」なるサイトが出現した。日経・朝日・読売の3紙の読み比べが出来るという触れ込み。3社が宅配とかで提携する上で誕生したそうな。

http://allatanys.jp/

うーん。単に見出しを並べただけのサイトのような。これだったらgoogleニュースの方が数倍使えるのでは。提供元ももっと多いし(もっとも3紙ともこれに入ってるし)。やるなら、もっとバトルして欲しいんですけど。各紙の論説トップの鼎談にちょっとそれらしいことは触れてるけど、ソファにどっかり座ってるおじ様たちに語られても、ねぇ。毎日はMSNと提携解消して、そのMSNが今度手を組んだのは産経で、なんだか落ち着かない。新聞とネットってやっぱり相性良くないの?

そんなこと考えるより、こっちの方が電波的で面白い。そして怖い。
アンサイクロペディア
http://ja.uncyclopedia.info/

抗議。

2007-12-17 00:05:10 | 世間
NHKでやってた「ワーキングプアIII」を観て、憤りを感じた。ただ、そのことをそのまま書いても能がないので他のことを。

ひとつは、佐世保の銃撃事件。子どもが狙われたことに対して、一番怒りを感じる。先週も父親のライフルをいじっていた子どもが弟を誤射する痛ましすぎる事件があったばかり。もちろん犯人が一番悪いのだけれど、そんなに簡単に銃が手に入ったり、転がっていたりする状況はいけない。
今、私人で銃を所持している人たちは、競技用か狩猟用なのだろう。だったら、個人宅で所有しておく必要があるのだろうか?必要最低限の数を警察署だとか公的機関で預かるとか、方法無いの?
「表ルート」の銃が事件に使われる。いわんや「裏ルート」をや。日本国内で銃を護身用に持つ必要はないし、これから先だって、アメリカみたいなことに決してなってほしくない。

もうひとつは、バイト先のこと。良いサービスをした映画館スタッフをお客さんの投票によって選出しようという試み。なんだそれ。スタンドプレーを褒めようとでもいいたいのか。お客さんの目に映る部分が全てではないわけで。目立たず頑張ってる人もいるんだ!「評価活動」の一環なのだとは思うのだけれど、評価というものの難しさを軽視しているように思う。
これでトップになると、某テーマパークに「研修」として行けるのだとか。そんなことよりも、皆の時給を十円でも上げてくれ。
もし本当に良い接客をしているスタッフがいたら、投票なんかしなくても、「ありがとう」とか「ご苦労様」とかの一言の方が、何十倍も有り難いです。

一つ目があまりにも重すぎたけど、今、自分が声を上げたいことでした。。。