ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『再会の街で』@東京国際映画祭

2007-10-29 00:34:30 | 映画
今年の映画祭、グランプリは『迷子の警察音楽隊』ですか。ふむ。第20回とか言いながら、話題性がどんどん無くなっているようなのは、気のせい?


Nさんからもらったチケットで。

アダム・サンドラーは、コメディの人だと思ってた。ドン・チードルは、シリアスドラマの人だと思ってた。でも、この映画を観るとイメージだけで思いこんでたことに気が付く。

ドン・チードル演じる歯科医アランは、大学時代の友人チャーリーがニューヨークで偶然、再会するが、どこか様子がおかしい。その理由はネタバレになるから書かないけど(でも宣伝には載ってる…)、悲しみを心の底でひた隠すチャーリーを、アランは救いだそうとする。扱ってるテーマは重々しい。けれど、男同士が共有できる話題(つまりは下ネタなんだけど)で、笑わせてくれる。そんな会話でも人は繋がりを感じるし、自分自身を確認するんだなぁ。展開はよくあるものだけど、話すことで、アランもまた変化していく。一方的に助けるだけじゃないのが良かった。

電動スクーターですり抜ける夜のニューヨークの街が美しい。ティーチインで監督は、東京で撮りたいって言ってたけど、どんな風になるんだろ。

『めがね』 なんか、いい。

2007-10-22 01:14:05 | 映画
『かもめ食堂』に癒されてからはや一年半。荻上直子監督と小林聡美、もたいまさこが再び集った『めがね』。観るスローライフとでも言うべきか。

日本のどこか、南の方。小さな空港にタエコが降り立つ。これまた小さな宿ハマダに泊まったタエコだったが、「たそがれる」ことに馴染まず、もう一つのマリンパレスに向かう。しかし…。

『かもめ食堂』では受け入れる側だった小林聡美が、今作ではどこかよそよそしい、都会人を演じている。でも、あまりにも周りがマイペースすぎて、南国の風に溶け込んでいく。この流れが、なんか、いいんだよね。強いるわけでもない、来る者拒まず去る者追わず的な。

会話の行間とか、映像の空間とか、とにかく間がいい。かといって、特に何か起きるわけでもないから、観てて寝ちゃってもいいのかも。それにごはんが、やっぱりおいしそう。人間の、本来持っている何かをそっと気がつかせてくれる。

そうだ、旅に出よう。

『大統領暗殺』

2007-10-19 14:40:33 | 映画
「ブッシュ暗殺」っていう邦題を付けようとして、映倫にとがめられたいわく付の作品。そんな騒動があったから政権を皮肉る、アンチ・ブッシュ的な映画と思っていたら、内容はとっても硬派なものだった。

2007年10月。シカゴで行われた講演の会場から出てきた大統領。市民と握手している最中に銃声が鳴り響き、大統領は2発を被弾。そして、治療の甲斐なく亡くなる。その様子をまるで数年後の検証番組化のような回顧モキュメンタリーとして、展開させてゆく。すごく不思議な感覚に陥る、巧妙な手法。

大統領が銃撃された瞬間、隣の席の白人男性がガッツポーズをした。相当、ブッシュのことが憎らしかったのだろう。しかし、映画は、大統領が殺された後の非情な現実を描く。折からの情勢でCIAは、イスラム人男性に目星をつけ、「国策捜査」の道を走り続ける。市民もまたそれを受け入れてしまう。乏しい物証にもかかわらず。

後味の悪い結末が、暴力行為が政府のみならず、社会全体を硬直化させることを浮き彫りにしている。あのガッツポーズの男性は、エンドロールの最後まで席を立たなかった。ラストシーンに何を思ったのだろう。

『HERO』

2007-10-10 23:20:43 | 映画
これが今年の邦画最大のヒット作かな。100億円を目論んでたみたいだけど、70億ぐらいでしょうか。100億超えの邦画なんて、踊る大捜査線とジブリ2作品しかないんだから壁は厚い。

キムタク演じる検事・久利生は、ある傷害致死事件を担当することになったが、それがある大物議員の収賄事件に絡んでいることが明らかになる…。ま、文章にしてしまうと平淡なんだけど、映画にするに当たっていろんなデコレーションをゴテゴテに付けていった印象。韓国に行くなんて、イビョンホンを出すための口実(2シーンだけ!)と韓国公開のための媚びでしかないでしょ。そう、フジテレビ映画特有の観客に対する媚びが随所に見られる。そういう穿った目で見ると、お松とラマンチャ師匠の父娘競演も、ラストシーンも、渡る世間はネタばかりなんだなとつくづく思う。

サングラスを掛けた国会議員なんているはずがないとか、そんなに簡単に裁判官はデジタル画像を物証に採用するだろうか、などというツッコミをするのも野暮に思えてしまうほど。そういうの、言ったもん負けなんでしょうなぁ。

それでも、キムタクはキムタクである意味安心した。織田裕二が映画の中でも織田裕二でしかないように。現在、34歳。40代になったとき、どういう振る舞いを見せるのか楽しみだ。

…ドラマ版『働きマン』、観たけれど、これも視聴者に媚びてます。数字がなんぼの世界、あとは視聴率が付いてくるかどうか。

『サウスバウンド』舞台挨拶 ソン・ガンホ化するトヨエツ

2007-10-07 00:16:25 | 映画
サウスバウンド初日、新宿ガーデンシネマに舞台挨拶を観に行きました。なぜか料金が2000円なのは腹立たしかったけど。

11時、舞台挨拶が始まる。司会は毎度おなじみ襟川クロ。年齢不詳さ加減は最高潮に達しております。彼女の呼びかけで、キャスト4人が入場してきた。トヨエツの肌、黒!体格のゴツい感じが、横にいる天海祐希の細さに対比されて際だつ。フツーの感想を述べつつ、進行していったがスペシャルゲストが登場。

主題歌を歌っている、中島美嘉嬢。

おおー!ファンでも何でもないが、去年、一昨年とタジー女優賞を一方的に贈ったので、ある意味念願の対面。 ライトを浴びる彼女のライン、細ッ!拒食症か!ってぐらい。天海祐希よりもっと。彼女もまたフツーのコメントだったが、最後、森田芳光監督が「今日は平和で温かな舞台挨拶でホッとしています」とコメント。念頭に何かありますかとの問いに、うなずく。ちなみに監督は、『間宮兄弟』の時にエリカ様をヒロインとして使っております。なんだかこちらまで苦笑。


前置きが長くなりましたが、映画本編。がっかりした。何が、って東京編の舞台が原作の中野から、浅草に変わっていたこと。地元が映るのを楽しみにしていたのに。原作では中野ブロードウェイが子どもたちの遊び場になっているシーンが印象的だったのにな。エンドロールに「台東区フィルムコミッション」とあった。もし、中野区にフィルムコミッションが無かったが故に、ロケを断念したのならば中野区役所に抗議したい。

それ以外は、比較的妥当な作り。原作自体が結構ボリュームがあるので、どう書き直すのか、ここら辺がカギだと思ってた。その足りない場面をトヨエツ演じるキャラクター性で上手く補っている。原作よりももっと心の大きな人間に思えた。いきり立ってぶつかるシーンが少ない。物語をスムーズに進めるための作戦なのだろう。元学生活動家という設定だし、物足りないといえば、そうなのだけど。

西表島編は、とにかく沖縄に行きたい!という感想以外無い。「沖縄時間」って言葉があるけど、まさにそれ。いいなあ。あこがれです。トヨエツのたくましさが青空に映える。どうも、豊川悦司はあんまり好きではなかったのだけど、最近、好きになってきた。自分なりに原因を探ったところ、元々好きだった、ソン・ガンホに風体が似てきたことがあるからかも。両者とも、シリアスでは凄みを、コメディでは余裕を感じさせる。ということで、トヨエツ主演の『犯人に告ぐ』、ソン・ガンホ主演の『優雅な世界』も楽しみだ。

エリカ様、10月、PSP

2007-10-02 00:55:58 | 日々
▽エリカ様。
やってくれました沢尻お嬢。『クローズドノート』舞台挨拶の三言だんまりもすごかったが、前日の「ラジかるッ」のゲストに出たときのテンション低さにハラハラしつつ、隣のヒデちゃんの懸命のフォローに爆笑しておりました。今朝は各局ワイドショーで取り上げたようですが、「ピンポン」コメンテーターのマツコ・デラックス氏が「女優に道徳を求めちゃいけない」「この子がどう成長するか楽しみ」と、コメント。ごもっとも。ただし、福沢に「じゃあ是非対談を」と水を向けられると、「それはいいわ」とあっさり拒否してたけど。

▽10月
今日から年度も後半。郵便局に行ったら混雑してた。民営化すると混むのか。夕方、新宿をウロウロしていたら、スーツが歩いているような内定式帰りの集団に出くわす。浮ついた感じに軽く嫌悪感。

▽PSP
そんな中、新型PSPを購入。ゲーム自体の魅力というよりも、デジタルギアとしての魅力に惹かれる。ワンセグチューナーも買おうかと思ったが、ひとまず止めておく。ソフトはメタルギアソリッドの2本パックを買った。インターネットブラウザ機能が妙に楽しい。いつも見てるサイトばかりなのに。


いまさっきテレビで、2009年卒向けの就活サイトオープンを宣伝してたけど、私はその次の年になりそうです。詳しくはWEBへ、いや本人へ。