ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 お気楽議員が世界を壊す

2008-05-17 00:45:49 | 映画
時は1980年、ダン・ラザーがソ連のアフガニスタン侵攻を伝えるニュースを見たチャーリーは、正義心に火が付く。そこに現れたのが彼の地元テキサスの富豪ジョアン。彼女の反共主義にも焚きつけられて、不遇のCIA捜査官・ガストとタッグを組み、議会に中東に乗り込む。

事実に基づいたストーリーで、脚本は「ザ・ホワイトハウス」のアーロン・ソーキン。それだけあって、やはりセリフの応酬は面白い。彼はマリファナで捕まったこともあるから、懲りずにこの映画でもセリフに出てくるんだなあ。「ザ・ホワイトハウス」でもマリファナ発言で辞任した長官がいたっけ。

トム・ハンクスのお気楽議員姿はオネエちゃん侍らせて、ハマっているように見える。ただそれ以上に、ガスト役のフィリップ・シーモア・ホフマンの怪しさに注目。感情的になった時と冷静な時とのギャップがオモロー。ジュリア・ロバーツはヘンな金髪でオバハン臭しかせず、印象薄。

チャーリーは、アメリカの支援を500万ドルから10億ドルに引き上げることに貢献し、ソ連を追い出すことに成功した。だけど、その武器流入が元でイスラム原理主義が勢力を持つようになって、9.11に繋がったんでしょ?先のこと考えない、妙な正義感を持ってるから質が悪い。この間『大いなる陰謀』貶したけど、セットで見ると連綿と繋がってるんだって実感できる。

で、アーロンさん、確認なんだけど、この映画ってチャーリーや共和党に対しての皮肉なんだよね?どうも、日本の宣伝は「愛と勇気の物語」みたいな英雄美談に仕立てようとしてるんだけど。違うよね?

『少林少女』

2008-05-07 23:17:00 | 映画
公開前に観たのにも関わらず、ずっと書くタイミングが無くて…。

中国で10年間修行してきた凛は日本に帰国した後、廃墟と化した道場を再興すべく、少林拳を一緒にやってくれる仲間を求め、大学のラクロス部に入部する。。。まあ、ストーリーなんてどうでもいいや。こういうのは。『少林サッカー』を日本で(いまごろになって)やりたかっただけだから。

全体通して、なーんか中途半端。もっとバカやって、見終わった後に何も残らないのがいいのに。仲村トオルとの気持ち悪いラストバトルの残像で、胸焼け起こしちゃうよ!『踊る大捜査線』みたく、ツッコミどころをわざわざ作り出してて、ツッコんだところで亀山千広と本広克行の掌で遊ばれてる感じがなんかヤダ。え、それは被害妄想ですって?

柴咲コウって、「レッツゴー永田町」とか出てた頃(もう彼女の履歴には存在してないのですか?)は、とんがってるイメージが強くて苦手だったんだけど、『メゾンドヒミコ』の辺りから良くなってきたように思う。自分の中でですが。今作でもはにかんだ笑顔がかわいらしい。少女かどうかは疑問だけど。あと、死んだおじいちゃんの遺影が富野由悠季だったのは謎。

さーて、『少林老女』おばちゃん1号の勇姿でも見に行くか。いや、レンタルでもいいか。