いいタイトルだなぁ。「ようこそ」って言葉には、無下に断れない力があるように思う。朝鮮戦争のさなか、こち亀に出てくる「度田舎県度田舎村」のような時代に取り残された村落が、このトンマッコル。
韓国語で「子供のように純粋な」という意味を持つ村の名前そのままに、村人たちは戦争のことなど知らず、銃も見たこともなく、平和に暮らしていた。そこに、人民軍と韓国軍、それにアメリカ兵が鉢合わせてしまう。
もともとは舞台劇で、ファンタジーは当たらないと言われる韓国で大ヒット。朝鮮戦争という史実にぽっかり浮かぶ桃源郷のような空間だからこそ、ありそうでなさそうな物語に引き込まれてしまう。
登場人物の中で、特に目を引くのが村の女の子ヨイル。頭の弱い子という設定だけど、彼女の表情は魅力的すぎる。笑顔がいい。そして、なによりオープニングの、何を考えているのかわからない(何も考えていないのかも)、あの表情。すごいね、この子。カン・へジョンって言うんだって。覚えておこっと。「韓国の大竹しのぶ」の称号をあげよう。俺権限で。
寛容さが非寛容な人々まで包み込んでしまう様子は、見ていてとても優しい気持ちになれる。だから、もっと長く村人一人ひとりとの交流を描いてほしかった。132分という上映時間をみると、泣く泣く切ったシーンがあるんだろうな。
それでもポップコーンが舞うシーンは美しいし、イノシシのシーンはおかしくて喜びに満ち溢れている。スローモーションの多用は、トヨエツのサッポロビールCMを思い出すんだけど、それって監督がCM畑出身だから?
韓国語で「子供のように純粋な」という意味を持つ村の名前そのままに、村人たちは戦争のことなど知らず、銃も見たこともなく、平和に暮らしていた。そこに、人民軍と韓国軍、それにアメリカ兵が鉢合わせてしまう。
もともとは舞台劇で、ファンタジーは当たらないと言われる韓国で大ヒット。朝鮮戦争という史実にぽっかり浮かぶ桃源郷のような空間だからこそ、ありそうでなさそうな物語に引き込まれてしまう。
登場人物の中で、特に目を引くのが村の女の子ヨイル。頭の弱い子という設定だけど、彼女の表情は魅力的すぎる。笑顔がいい。そして、なによりオープニングの、何を考えているのかわからない(何も考えていないのかも)、あの表情。すごいね、この子。カン・へジョンって言うんだって。覚えておこっと。「韓国の大竹しのぶ」の称号をあげよう。俺権限で。
寛容さが非寛容な人々まで包み込んでしまう様子は、見ていてとても優しい気持ちになれる。だから、もっと長く村人一人ひとりとの交流を描いてほしかった。132分という上映時間をみると、泣く泣く切ったシーンがあるんだろうな。
それでもポップコーンが舞うシーンは美しいし、イノシシのシーンはおかしくて喜びに満ち溢れている。スローモーションの多用は、トヨエツのサッポロビールCMを思い出すんだけど、それって監督がCM畑出身だから?