ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『トランスフォーマー』

2007-09-24 00:16:29 | 映画
確かうちの弟も持ってた気がする。ロボットおもちゃのトランスフォーマーがアメリカでなぜか実写化。日本以上に流行ったのかしらん。

はっきり言ってしまえば、自分の性には合わない。まず尺が長い。戦闘シーンもボカスカやってるだけの印象でメリハリが無く、胸焼け気味。スピルバーグが製作総指揮してるけど、だったら『宇宙戦争』の方が上だと思う。「恐怖」の描き方が巧妙。こちらは迫力ばかりを前面に出してしまって失敗したみたい。あと、登場人物があまりにも「欧米か!」もとい「米国か!」ってな言動を繰り返す人ばかりで、観ていてイライラ食傷気味に。安倍さんとは別の意味でお腹壊すわ!

監督はマイケル・ベイ。当然の如く、金が掛かってるわけです。それを十分回収するだけの興行収入をアメリカであげたのだから驚き。一方日本じゃ微妙な扱い。アメリカの、アメリカによる、アメリカのためのロボアクション映画でした。

「ピロシ、ブッチャーブラザーズのライブに行く」の巻

2007-09-17 12:12:19 | 日々
先週の土曜日、高校の先輩に誘われて、お笑いライブに行ってきた。中野区民なら名前を知らない者はいない、ブッチャーブラザーズの単独ライブだ。ケーブルテレビの番組「ビタミン寄席」のプロデューサーである。この番組は、カンニング竹山やダンディ坂野、最近では小島よしおを輩出してきた。いわゆる中野芸人である。その面倒見の良さは伊集院のラジオやアメトーークで紹介されている。

とは言え、ネタを見たことがない。今回はそのチャンス。会場は満員、立ち見が出てた。始まったのは、刑事と犯人コント。ゆーとぴあや、コント竹田君と山口君の路線。100席余りの劇場を駆け回る。どうも身内が多いらしく、客いじりを始めると同時にグダグダ具合がヒートアップ。ぶっちゃーさんは何を言ってるのかもはや聞き取れなかった。器用じゃない人が必死になってる姿って、おかしくてあったかい。


その後、トーク、シュール過ぎる一人コント、シュール過ぎる集団コント、シュール過ぎるボケない漫才(これでエンタの神様目指すって言ってた)と続き、大団円。「打ち上げは9時から○○屋でやりますんで!」ってオイ!どんだけ~。

あまりにも「近い」ライブに正直驚きながらも、いいなあ、こういう人たち、とも思いながら会場を後にした。

24シーズン6 06:00-12:00

2007-09-07 23:58:33 | 24-TWENTY FOUR-
台風が列島を縦断する中、ツタヤの午前10時の開店に合わせて並ぶ。そういえば、レンタル初日に並ぶなんて初めてだ。もう24も長寿シリーズと言っていいだろう。早速、うちで「1/4(クウォーター)一気見」をした。

テロ事件が続いている中でのジャックが中国から帰還。ひどく拷問された様子は窺えるが、前作のような衝撃の幕開けではない。地味な出だし。クロエはシーズンが進むごとにコギレイになっていくように見えるけど、それがちょっと腹立たしい。悪態もちょっと和らいだ感じだし。モテてるみたいだし。

新キャラクターのレノックス大統領主席補佐官役はピーター・マクニコル。『アリーmyラブ』ジョン・ケージの奇行癖を思い出して、シリアスな役にも関わらず、いつ爪を噛み始めるのかちょっとワクワク。ジャック・バウワーの父親と弟が初登場。父親は、『ER』シーズン8に死期の迫る司教役で出演したジェームズ・クロムウェル。てっきり、キーファ・サザーランドのリアルお父さんである、ドナルド・サザーランドかと思ってたのに。弟は、同じく『ER』でロマノを演じたポール・マクレーン。あれ?シーズン5に敵役で出てなかったっけ?倒されなかったっけ?記憶の曖昧さを恨む。それにしても、見知った顔がいるのはうれしいもんだ。

爆発シーンは今まで以上に迫力あるできになったけど、どうも今作は物語的には、派手なところがメインではないみたい。仲間を失い続けながら、かつての敵と手を組まなくてはならない矛盾を引きずっているよう。この先、ジャックの精神状態をチェックしながら見たいと思う。ああー、次のレンタル開始の9/21が待ち遠しい。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

2007-09-06 00:31:46 | 映画
いやあ、驚いた。新宿ミラノ座行ったら、一番大きい1300席のシアター1なんですもの。こんな大きなスクリーンでアニメなんか見たことがない。しかも、席前案内看板が出てるし。月曜なのに。一番後ろになんとか席を見つけ着席。

エヴァがブレイクしていた時、まさに中学生でした。周りが大フィーバーで盛り上がっていたのに気後れして、ほとんど見ておりません。でも、なんとなくストーリーを知っていたのは、周りに感化されていたからでしょうね。

そして物語は、突然始まって、突然終わった。一気に見させる、見ているときには、深く考えさせない。見終わった後、後から後から思い出す。すんげぇクオリティ。特に惹かれたのが、「街」のリアルさ。面倒だからと言って省略すればいいようなところを丁寧に描かれている。 高橋由一の「鮭図」のような(喩えがやっぱりわかりにくい…)。

昔からロボットモノが好きではなかったので、今作も戦闘シーンはそれほど入り込めなかったのだけど(と書くとファンからは非難囂々だろうけどさ)、キャラクター一人ひとりの「間」みたいなものが、感じられたのは良かった。誰しもが抱える「ヤマアラシのジレンマ」を映像として表現されてて。


…今、テレ東でやってるキス我慢選手権ってのも、これと同じようなことでしょうか(いやたぶん違う)。

『シッコ』 心優しきミスター・ムーア

2007-09-02 22:47:35 | 映画
『ボーリング・フォー・コロンバイン』でアメリカの銃社会を、『華氏911』でブッシュ政権とイラク戦争を痛烈に(オモシロおかしく)批判したマイケル・ムーアが今度は、医療問題に切り込む。

カメラはケガをした男性が高額な医療費を支払えず、自分で傷口を縫うシーンや、これまた医療費のせいで自宅を売却せねばならなくなった夫婦など、さまざまな「現状」が映し出される。どれもこれも痛々しい。えっ!?と声を上げてしまいそうになるような金額の医療費や薬代がどんどん飛び出す。彼らは保険会社から締め出しを喰らった無保険者なのだ。

苦しむ患者をよそに、製薬会社、病院、保険会社、それに政府、議会がズブズブの関係であることが次第に明らかになる。何よりも驚いたのが、「国民皆保険なんてものは、社会主義の医療だ」という発言。こんなことイデオロギーの問題じゃないだろ!ある意味、アメリカらしい言葉でもあるなとも思う。

911の時にボランティアで駆けつけて、病気になってしまった人たちを、キューバの病院に連れて行ったり、反ムーアサイトの管理人の病気になった奥さんために寄付をしたり。マイケル・ムーアは偽善者と言われても構わないというようなスタンスで、語りかける。今作では、アポなし突撃がほとんど無い。彼らしくないなあ、もっと過激にやって欲しいのに、と思う反面、それは、観客自身に行動を起こして欲しい、そんな気持ちからだろうかとも感じる。