ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

ER9-22「悪夢」KISANGANI/シーズンファイナル

2006-07-14 22:39:01 | ER緊急救命室
第9シーズンの最終回は、いつものERではなく、カーターとルカが向かったコンゴの病院。もう、なんかね、戦争の映画観てるみたいで、痛々しい。

薬もない、器具もない、でも患者は溢れるほどいる。診療の前に息を引き取るのもザラ。同じくボランティアで来ていたジリアンの「罪の償い」という言葉が、ナンとも言えない重みがある。こんな最悪の環境の中の手術は、それこそ戦場のようで、さらに凄まじい。

11日目の夜の爆発、13日目の拘束と、普段のERでは決してあり得ない、医者自身の命の危険をこれでもかと見せつけられた。住人が一番危険なのだけれど。

いままでのこのドラマの気質とは違うストーリーで、ビックリしたし、あまりにも重かった。中だるみ期になりつつあったERに喝を己で入れたのかもしれない。

ER9-21「夜が昼と出会うとき」WHEN NIGHT MEETS DAY

2006-05-30 00:06:40 | ER緊急救命室
変なタイトルの、オーラス直前のエピ。何でも200回目の放送だったらしく、夜のシフトと朝のシフトの時間帯を行ったり来たりザッピングする、ナンとも頭の混乱するような実験的な進行。編集さんの力が大いに発揮されてます。

カーターは仮眠を取っていて、看護婦に起こされる。まさにER初回のマーク・グリーンがリディアに起こされるのと全く同じ演出。200回のとてつもない偉業を、さりげなく伝えているようで、ニヤリとさせられた。18年ぶりの日食を迎えるその日も、ERの中は騒がしい。日食にかこつけて、集団自殺を試みた新興宗教の連中や、兄貴の敵討ちに向かおうとする少年、心臓発作で死亡した父親とその家族。時間差があるシーンを交互に見せることによって、「運命」の二文字が意識的に感じられる。

臨終の日本人僧侶を囲んで他の僧侶たちが、般若心経を唱え始める。それをBGMに、所変わって、手術室。ロマノの腕の切断手術が行われている。コーデイがアシストしていて、大きなため息をつく。ああ無情、ああ無常。

マグーの店大炎上や、カーターのコンゴ行きの決心だとか、他にもいろいろあったけど、観てて疲れちゃった。こういう手法は、たまにでいいね。

ER9-20「無理難題」FOREIGN AFFAIRS

2006-05-25 11:15:58 | ER緊急救命室
気が付いたら、NHK総合でシーズンファイナルが放送されてから、もう2ヶ月も経ってるのね…。

カーターのおばあちゃん、ミリセントの葬儀当日。アビーは、帰ってきたエリックを仕方なく葬儀の会場まで連れてきてしまう。これが全ての誤り。酔っぱらったエリックは、葬式に乱入して、暴れまくる。ああ、やっちゃった。エリック問題は解決したかのように見えて、まだ先も続くのかしら。葬儀後、アビーに冷たく当たるカーター。皮肉にも、このハプニングが父親と和解?するきっかけになった。

クロアチアの少年の手術をなんとかカウンティでやりたいルカ。いろんな仲間たちに声を掛けて、なんとかこぎ着ける。こういうときに、人が集まってくるって、人徳だなぁって思う。そのまま、コンゴへ行くと一言残し、ERを立ち去る。最近、ダメダメだったルカがこれで何とか持ち直してくれることを祈りたい。

ロマノがまたまた災難。コンロから自分の左腕に火がついたのを気づかず、大やけど。とうとう、左腕を諦める時がきたのか。エリザベスに会い、左腕切除の手術を受け入れる。

ER9-19「来る者 去る者」THINGS CHANGE

2006-03-19 22:52:06 | ER緊急救命室
とうとうカーターのおばあちゃんが亡くなった。臨終の様子は描かれなかったけど、カーターはかなり動揺しているようだった。彼女は両親が離婚したカーターの心の拠り所であり、財閥を継がせようとする足かせでもあった。逆にアビーにはエリックから電話があり安堵した様子。

ルカを尋ねてクロアチアからゴルダナという女医がやってきた。難病の少年をアメリカに連れてきたもののビザの問題で入国が出来ないらしい。二人のやりとりの中で、謎に包まれているルカの過去がすこーしだけ明らかに。「彼の周りには笑いが絶えなかった」…そうだったの!?意外すぎ。

今日も今日とて、ロマノはERの治療の邪魔ばかり。悪態つきまくり。カーターもプラットもそりゃキレるわな。そんな中で自分の左腕が悪化していることを知る。悔しさもあるのだろう。


ロンドン滞在中にERの第12シーズン“I DO”の放送を観ました。カーターやスーザン、エリザベスがいないのは承知していたとはいえ、寂しい限り。誰だか知らない人がたくさん。ヘレエはまだ痩せてたよ。以下はネタバレなので白文字で。
ガラントがイラクから帰国し、ニーラ(パーミンダ・ナグラ 『ベッカムに恋して』のインド系の女の子ね)と結婚を申し込んだ。OKしたと思ったら、あっという間に結婚パーティ。みんな嬉しそう。ホッと出来るエピが少なくなってきた今日この頃、ちょっと安心した。

ER9-18「異常事態」FINDERS KEEPERS

2006-03-19 22:51:41 | ER緊急救命室
スーザンが結婚!ってラスベガスで意気投合した救急隊員のチャックと酔っぱらったままドライブスルーにあったチャペルで結婚式を挙げてしまったらしい。まるで、ブリトニー・スピアーズのような、お馬鹿さ加減。今回、彼女の患者は結構悲劇的なものばかりなのに、なぜかそのシリアスさを帳消しにしてしまうような話題。

プラットがチェンにあげた誕生日プレゼントが、実はスーザンの盗まれた手袋だった。どこまでもお笑いごとに絡んでくるスーザン。アメリカ版ブリジット・ジョーンズなのか?最近さらに丸くなったような気が…。

妊婦のガンが最悪の状態になっている。その夫は、近い将来死んでしまう母親を堕胎させることで救うのか、将来生きる希望のある胎児を救うか、決めかねる。結局、母親を救うことにするのだけれども、コーデイの顔は暗い。究極の選択だよなぁ。

ラストでロマノがバーで酔った客に暴言を吐き、ぶん殴られる。あーあ。

ER9-17「虚偽」THE ADVOCATE

2006-02-20 00:39:25 | ER緊急救命室
病院の予算を増額してくれた市議会議員の医療記録を誤魔化したウィーバー。彼の病気は梅毒で、事務所のスタッフの青年と関係を持っていた。うわーっていう展開で、しかも、その青年が観戦してしまったらしく、治療のためにERに現れる。ウィーバーは、ペニシリンアレルギーがあることを知らずに注射してしまい、昏睡状態になってしまう。

緊急事態になりながらも、議員との秘密は守らねばならないと頭がいっぱいで、挙動不審なウィーバー。結局、死亡してしまう。虚偽と信念との間で押しつぶされそうになる姿を見事にローラ・イネスは演じてる。手術を部屋の外から見守るシーンもガラス窓の使い方とか上手いねぇ。そんな状況の中で、診療部長就任だもの。何のために医者をやっているのか-。

同じ疑問を、ルカが独白している。悩みや悲しみを忘れるために、仕事に没頭する。毎日がただ流れていく感じ。自分も似たことを思うことがあるけど、彼は医者。プレッシャーが違いすぎる。

この独白の最後の部分の「オチ」がことの深刻さを物語っている。

ER9-16「千羽鶴」A THOUSAND CRANES

2006-02-03 23:14:28 | ER緊急救命室
お馴染みのマグーの店で、店員が襲撃される事件が起きてしまった。初っ端から、いきなりの凄惨なシーンで観ているこちらがビビった。第一発見者はチェンとルカ。遠目に一瞬ながら犯人を見かけたチェンの証言を基に、捜査が進められ、プラットとガラントが容疑者として捕まってしまう、さもありなんな展開に。人種差別という問題を孕んでいたけれど、2人を検挙した警官が負傷し、ERに運ばれてきて…。これまた、さもありなん。

アビーに正式にプロポーズをしようとしたけれど、出来なかったカーター。意気地なしだなぁ。マギーをバスターミナルまで送ろうとする途中、マギーとカーターはアビーについて語り合う。それにしても、マギーは本当に別人のように落ち着いて思慮深い人間になった。

スーザンはショーンが自宅に帰る前に、遊園地へデートに誘う。ちゃちい観覧車に乗った2人は本当のカップルのように幸せそう。昔、マークとデートした遊園地と同じ所だろうか?帰宅後、ショーンから千羽鶴もらったスーザン。佐々木禎子の逸話を思わせる会話にちょっとジーンとしながた。その千羽鶴を橋から河にばらまくシーンは、数話前のロマノが屋上からバンダナを落とす場面にとても似ている。なぜ??

ER9-15「いつわりの望み」A BOY FALLING OUT OF THE SKY

2006-01-28 00:40:53 | ER緊急救命室
ウィーバーがルカ宅を訪れ、12時からの勤務シフトを伝えに来る。その催促でやっとルカは復帰する。この間、整理しなきゃならないことって、何があったのだろう。ルカに伝えたその直後、ウィーバーはひったくりに遭う。そいつは自動車事故に遭いながらもしぶとく逃走。腹を立てながらも、ウィーバーは落ち着いている。ERに車に轢かれた若造がやってきたら伝えてくれと。その通り、何も知らない犯人は、のうのうと現れるわけだが。また逃げようとする犯人を、杖でボタンを押し、扉を閉じて、御用。お見事。復帰したルカも早々、高熱の患者を脳が死なないように、外に運び出し、雪の中へ放り込んだ。無事生還。こちらもお見事。

末期ガンの少年・ショーンは、スーザンに恋をしていた!そう彼の母が打ち明けた。スーザンを想って、辛い治療を受け続けているのだと。もう苦しませたくない母親の胸の内と、ショーンの生きたいという希望と。スーザンは「全力で戦うべきよ」とショーンに語る。カッコええ。

アビーの弟エリック行方不明事件に進展が。自殺したのだと思いこんでいた矢先、彼の乗っていた飛行機が無傷で発見されたという。生きているということが間接的にも分かり、アビーと母マギーは喜びながらも、互いの考えの隔たりを思い知る。

パンパカパーン、本日のハイライト!凍死していたと思っていたホームレスのじいさんが生き返った場面。解剖医(この人も昔からいるなぁ)の肝の据わり方が素晴らしい。

ER9-14「故意」NO STRINGS ATTACHED

2006-01-16 23:31:39 | ER緊急救命室
自動車事故の患者を治療中の外傷室に、アンスポーが入ってきて、ロマノに対して手術の立ち会いを禁ずる命令を下す。外はカミナリピカピカ、中ではロマノがゴミ箱を蹴飛ばした音が響く。ここでオープニング。上手い入れ方だね。彼にとってさらに不幸は、ウィーバーが例の市議会議員に気に入られ、公衆衛生のなんとか部門の役職に任命されたということ。ロマノの悪態は、「有頂天」のウィーバーに伝染したらしく、連絡のとれないルカの留守電に「出勤しないと、グリーンカードが偽造だと移民局に通報するわよ」。

そんな中、アビーに弟のエリックの飛行機が行方不明だと連絡が入る。今日もチェンと衝突するし、肝心なときにカーターは休暇でいないし、最近、アビーは弱り目に祟り目。対してそのチェンは、プラットとラブラブ。

懲りずにブラインドデートなんかしようとしている、スーザン。相手がイケメンと分かりそわそわしながらも、ベジタリアンとも分かり会う前からすれ違っていた。そしてついに現れた相手を前にして、今回のデートを断り、睾丸ガンの少年の治療を優先させた。ERのアネゴのあったかさを感じた。

ER9-13「裏切り」NO GOOD DEED GOES UNPUNISHED

2006-01-13 23:37:20 | ER緊急救命室
いきなり、ロマノがウィーバーに、ブチューっと熱烈キスをした。衝撃的で何ごとかと思いきや、前回運び込まれた市議が、240万ドルの追加予算を取り計らってくれたらしい。うれしかったんだろうけど、そこまでしなくても、ねぇ。ウィーバーの恋人ロペス「怒りのキス事件」を思い出したよ。

いくつかの「裏切り」。
過去形の話では、ルカの暴走が医学生ハーキンスを傷つけたこと。ありゃ酷い。また自暴自棄になって、病院を飛び出していってしまった。ロマノは思うように手術がうまくいかず、自分に付いていたレジデントに逃げられてしまう。屋上に独り残された様が哀れすぎ。プラットの兄のレオンは銃撃事件に巻き込まれる。一人で問題を抱え込みすぎ。アビーは、カーターがおばあちゃんやマクナルティに影響されたのか、国際医学同盟なるもので、海外での医療活動に参加しようかと思っていることを聞かされる。まあ、そのマクナルティにカーターは、騙されていたわけだけど。

スーザンの松下由樹化が止まらない。アネゴだね、完全に。最後に一つ疑問。スーザンがチェンから借りたセーターに付いていた物は何だったの?チェンはソーダ水だと否定していたけど、最後捨てちゃうし。ホントに精液だったの?だったら、プラットの?