ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

ER9-21「夜が昼と出会うとき」WHEN NIGHT MEETS DAY

2006-05-30 00:06:40 | ER緊急救命室
変なタイトルの、オーラス直前のエピ。何でも200回目の放送だったらしく、夜のシフトと朝のシフトの時間帯を行ったり来たりザッピングする、ナンとも頭の混乱するような実験的な進行。編集さんの力が大いに発揮されてます。

カーターは仮眠を取っていて、看護婦に起こされる。まさにER初回のマーク・グリーンがリディアに起こされるのと全く同じ演出。200回のとてつもない偉業を、さりげなく伝えているようで、ニヤリとさせられた。18年ぶりの日食を迎えるその日も、ERの中は騒がしい。日食にかこつけて、集団自殺を試みた新興宗教の連中や、兄貴の敵討ちに向かおうとする少年、心臓発作で死亡した父親とその家族。時間差があるシーンを交互に見せることによって、「運命」の二文字が意識的に感じられる。

臨終の日本人僧侶を囲んで他の僧侶たちが、般若心経を唱え始める。それをBGMに、所変わって、手術室。ロマノの腕の切断手術が行われている。コーデイがアシストしていて、大きなため息をつく。ああ無情、ああ無常。

マグーの店大炎上や、カーターのコンゴ行きの決心だとか、他にもいろいろあったけど、観てて疲れちゃった。こういう手法は、たまにでいいね。

海外ドラマはお好きですか?

2006-05-26 00:51:46 | 海外ドラマ
はい、好きですけど何か?ごまちゃんから奪い取ったバトンです。


■■■〔指定型★バトンのルール〕■■■

◆廻してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答える事。
◆また、廻す時、その人に指定する事。


◆指定『海外ドラマ』!!→素晴らしい。回す人のところが「やりたい人」ってことになってたけど、ピロシのために指定してくれたものだと勝手に解釈。

◆最近思う『海外ドラマ』
「24」の大ヒットもあり、全体的に、好調なのではないでしょうか?ただ、BSもCSも入ってない(入れない)我が家に於いては、なかなか最新作が観られないという悲しい現実も。

◆この『海外ドラマ』には感動!!!!
一点に決めるなら、「ザ・ホワイトハウス2」最終回。TVドラマ史上に残る名シーンの連続。自動車事故で亡くなったランディハム夫人の葬儀後に、神を冒涜するシーン、亡くなったはずの夫人と現実社会のことを語り合い、再出馬の決意を奮い立たせるシーン。今でもときどきこの回のDVDを見直します。

◆直感的『海外ドラマ』
海外ドラマ=アメリカドラマ、っていう図式になってる。自分的にも、世間的にも。他の国のも観てみたいけれど、質の高さはアメリカがピカイチなのでしょう。

◆好きな『海外ドラマ』
初めて観た海外ドラマの『ER』。ワンショットの長回しが医療現場の緊張感とリアルさを表現していて、あっという間に虜になってしまった。主役を一人に特定しないっていうのも好き。日本のドラマも学ぶべき点は多いと思う。

◆こんな『海外ドラマ』は嫌だ!
はっきり言います。「冬のソナタ」。こいつのせいで、「ザ・ホワイトハウス」はBSのみの放送に降格され、「ER」もBSの放送から1年半遅れでNHK総合で放送されるような事態になってしまった。「冬ソナ」は再々放送までやったにもかかわらず。ということで、その後の「宮廷料理人チャングム」に対してもあまり良い思いはしないのです。1年間も放送しやがるし。
結局悪いのは、韓流ドラマというより、NHKなんだけどね。
 
◆この世に『海外ドラマ』がなかったら・・・
まあ、無くったって、生きていけるけどさ、日本のドラマだけじゃねぇ。もっと社会派の、スピーディなドラマが見たい。向田邦子亡き後のホームドラマもうまくいってないし。
やっぱ、アメリカドラマをずっっと観てたい。

◆次に回す人、5人(『指定』付きで) よろしく!!
同じく『海外ドラマ』で、けいこさん、マリコさん。
ここ、読んでるかしらん。


ザ・ホワイトハウス〈サード・シーズン〉コレクターズ・ボックス

ワーナー・ホーム・ビデオ

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↑このサードシーズンから観られなくなった…。発売が待ち遠しい。

ER9-20「無理難題」FOREIGN AFFAIRS

2006-05-25 11:15:58 | ER緊急救命室
気が付いたら、NHK総合でシーズンファイナルが放送されてから、もう2ヶ月も経ってるのね…。

カーターのおばあちゃん、ミリセントの葬儀当日。アビーは、帰ってきたエリックを仕方なく葬儀の会場まで連れてきてしまう。これが全ての誤り。酔っぱらったエリックは、葬式に乱入して、暴れまくる。ああ、やっちゃった。エリック問題は解決したかのように見えて、まだ先も続くのかしら。葬儀後、アビーに冷たく当たるカーター。皮肉にも、このハプニングが父親と和解?するきっかけになった。

クロアチアの少年の手術をなんとかカウンティでやりたいルカ。いろんな仲間たちに声を掛けて、なんとかこぎ着ける。こういうときに、人が集まってくるって、人徳だなぁって思う。そのまま、コンゴへ行くと一言残し、ERを立ち去る。最近、ダメダメだったルカがこれで何とか持ち直してくれることを祈りたい。

ロマノがまたまた災難。コンロから自分の左腕に火がついたのを気づかず、大やけど。とうとう、左腕を諦める時がきたのか。エリザベスに会い、左腕切除の手術を受け入れる。

『ダ・ヴィンチ・コード』 不評と拍手の間で

2006-05-20 01:08:20 | 映画
公開前に観られるのは、役得です。このバイトしてて良かった。

ルーブル美術館の館長が殺され、大学教授のロバート・ラングトンに容疑が掛かる。館長の孫娘で、暗号解読官のソフィーは、彼と一緒に捜査の手から逃れつつ、館長の残したメッセージの謎を追う。

うーん、本を読んでないから、難しかったね。キリスト教の背景にあるものとか、もっといちいち解説があれば、分かったんだろうけど。謎解きの部分ももっとじっくりやってほしかったなぁ。でも、ただでさえ、2時間半もある作品だしね。これ以上はムリか。原作読んでない人には、吹き替え版がオススメ。 もしかしたら、根本的に、映画じゃなくて、テレビのミニシリーズとして2時間ドラマを何回かやったほうが、じっくり楽しめる形になったのかも。

こんな大反感を買うような作品に出演した、トム・ハンクスは、昭和天皇を演じたイッセー尾形並の賭けだったんだろうな。この髪型似合わないけど。オドレイ・トトゥは神妙な顔ばかりで、10歳ぐらい老けた感じ。

カンヌでは不評だとか、一転して拍手とか、書かれてるみたい。確かに、自分の知識不足で消化不良なところもあったけど、ヒッチコックのような巻き込まれ型サスペンスとしては、楽しめました。初日の明日は7時15分入り。もう寝なくちゃ。ソワソワ。


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角川メディアハウス

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『RENT レント』

2006-05-18 00:10:45 | 映画
ル・シネマにて。初回なのに満席、激混み。東劇と2館だけじゃ、ねぇ。スクリーンが低い劇場なので、前の人の頭が…。そりゃ、字幕も縦書きですよ。

予告編に心底惚れ込みましたよ。スポットライトに浮かぶキャストが歌うSeasons of Love。「1年、525600分の時間を、あなたは何で数えますか?」その問いかけに、もうゾゾッと来てしまって。映画自体もこの曲で始まる。ちょっとね、もうこの何分かで満足してしまった自分がいて…。とは、言いつつも、他の曲もロック、タンゴ、バラードと多彩で十分堪能。

90年代初頭のニューヨークの若者たちの物語。初演のキャストが集結してるらしいので、結構オッサンだったりするけど、目をつむろう(唯一若い、セクシーダンサーのミミは、目が大きくてまるでネコのようでかわいい)。夢に向かおうとする理想と、家賃(rent)も払えない現実。今日を生きようという希望と、HIVによって近づいてくる死の恐怖。その間で振り子のように戸惑いながら、それでも前へ進もうとする姿。

若者って、熱くなきゃだめだね。エイズ、ドラッグ、同性愛、下層社会と「社会派」と銘打ってるけど、決して声高じゃない、一人ひとりの想いとしてのメッセージがたくさんあった。「歌う」って言葉は「訴える」から来てるって聞いたことあるけれど、この映画観て、ああそういうことなのね、って思った。

誰か、11月の日本公演観に行かない?


RENT/レント デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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さらば円楽、TheWestWing、ソフマップ新宿4号店、交通博物館…

2006-05-14 23:59:01 | 日々
いつかは別れの時が来るもので。

日曜の夕方と言えば、笑点とサザエさん。日曜が終わってしまうアンニュイな感覚で毎週観ていた。40周年のその記念特番で番組を卒業する円楽さん。馬ネタや若竹ネタも無くなるのか。
さらば、円楽。

アメリカ時間の14日、足掛け7年に渡るドラマシリーズ『TheWestWing』が最終回を迎える。大統領とその部下を描いたこのドラマがNHKで初めて放映されたのが、2002年。瞬く間に虜になった。ホワイトハウスの内部という普段は観られない舞台設定もさることながら、セリフや撮影の素晴らしさに感動した。現実は共和党の大統領がイラク戦争に突き進んでいく状況でありながら、劇中は民主党の大統領。そのギャップも凄いなと感じていた。最終回の前に第1話「Pilot」が放映される。去年、亡くなったジョン・スペンサーももちろん登場する。心憎い。
さらば、『TheWestWing』。

ソフマップがビックカメラと業務提携する、そう聞いたとき、店舗が整理されるだろうなと直感した。案の定、そうなった。Windows95の開発ネーム"Chicago"を冠したその店で、自分はパソコン関係のモノを買い続けた。メモリー、ハードディスク、デジカメ、マウス、CD-R…。今後はマック館に統合されるようだ。売り場面積はかなり減る。事実上の新宿ソフマップのPC関連撤退のように思えてしまう。ビックカメラで買えって言われてるような…。
さらば、ソフマップ新宿4号店。

かなり新聞やニュースで報道された交通博物館の閉館。団子っ鼻がトレードマークの新幹線がある玄関。小学生の遠足で出かけた記憶がある。鉄道だけに留まらないその展示品に心奪われた。もし一歩間違えていれば(?)、今頃、立派な「鉄ちゃん」になっていただろう。
さらば、交通博物館。

2006年5月14日、心に残る日だ。

『アイスエイジ2』

2006-05-13 23:53:14 | 映画
10年ほど爆笑問題のファンをやっておりますので、とりあえずチェックしておかねば、と思い観てきました。

温暖化によって氷河期が終わろうとしている時期。どんどん氷が溶け出し大洪水が来る前に、みんなで逃げようっていうロードムービーみたいな感じのストーリー。

話自体は単調なんだけど、お調子者のナマケモノ・シドが、今回はなかなかイイヤツ。メスマンモスに積極的になれないマニーの背中を押し、水を恐れるサーベルタイガーのディエゴに渇を入れる。なんか見直しちゃった。シド役の太田光もうまくつかんでいるけど、やっぱり竹中直人は上手い。プロの声優に引けを取らないぐらい。この3人(3匹か)の掛け合いがキモなんだから、余計なキャラクター出さなくて良かったのでは?

途中途中に挟まれる、リスがドングリを執拗に追い続けるやつが面白い。昔、テレ東でやってたタイニートゥーンのアニメみたいで。これのラストは、本編の結末よりも、なぜか感動的。その夜観たNHKの「プラネットアース」の方が生の映像だからもっと感動したけどさ。


アイス・エイジ〈特別編〉

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』

2006-05-08 22:28:23 | 映画
意外や意外、初めての渋谷ピカデリーにて。公開して2ヶ月近く、やっとこさ観て参りました。

第二次大戦中のイギリス。戦火が酷くなり、4人のきょうだいたちはカーク教授の家に疎開することになる。ある日かくれんぼしていた末っ子のルーシーが洋服ダンスの中が別世界に繋がっていることを発見する。きょうだいの中でこのルーシーが秀逸。美少女タイプでは全然無いのだけれど、表情がいい。ダコタ・ファニングの老練な笑顔とは、また違った感じで。現実の世界で甘えきってる感じと、ナルニア国での背伸びして大人ぶる感じとのギャップが面白い。タムナスさんとの出会いが彼女に「戦うことも厭わない」と言わせたのだろうか。

終盤の戦闘シーンは圧巻なのだけれど、あまりにもあっという間に勇者として成長してしまっていて、「早っ!」ってツッコミ入れながら観てました。『千と千尋の神隠し』の時もこんな感覚になったなぁ。

神話や宗教的なものをベースにしているみたいなので、教訓くさかったり、分からない部分もあったけど、謎は謎のままでいいのかもね。概して「実写版・大長編ドラえもん」と言えばいいのかなと思います。

『かもめ食堂』

2006-05-01 00:33:02 | 映画
新宿文化シネマにて。邦画初のオールフィンランドロケが売り言葉の群ようこ原作の映画。

いいわぁ、この映画の雰囲気。ヘルシンキで和食の定食屋を営んでるのが小林聡美演ずるサチエ。偶然の出会いからこの店の手伝いを始めるのが、片桐はいりともたいまさこ。『やっぱり猫が好き』を彷彿とさせる絶妙なキャスティング。後者二人の取り合わせは、怪優・岸部一徳と柄本明が共演している作品(例えば大林宣彦監督の『理由』とか、北野武監督の『座頭市』とか)を観ているときのような、贅沢さを感じる。彼女たちが日本でどんな生活をしてきたかのは、ほとんど語られない。そして「人は変わっていくもの」とサチエが言う。それでいいじゃない。気負わないその感覚が心地よい。

お店の中はとにかくシンプル。テーブルやイス、食器のたぐいのセンスもいい。だけど来る日も来る日もお客が来ない。ある日、日本オタクの青年トンミがやって来る。訝しげに店の中を覗っていたご婦人集もいつの間にやら常連に。その光景は、近所の人がやって来る開け広げた縁側にとても似ているように思えた。ごはんもおいしそうでたまらない。魚のパチパチ焼ける音、ショウガ焼きのジュージュー、シズル感。

日の丸なんて振り回さなくったって、「日本」がここには、ある。


かもめ食堂

幻冬舎

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