ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

ピロデミー賞2005

2005-12-28 01:47:32 | ピロデミー賞
2回目を迎えれば「恒例」の二文字は確実に付けられるとおもっていますので、恒例のピロデミー賞を発表いたします。今年は新設のゴールデン・タンジェリン賞もあります。それでは、どーぞ。


■映画部門
【今年の十本】(観た順)
『パッチギ』(日/監督・井筒和幸)
『オペラ座の怪人』(米英/ジョエル・シューマカー)
『エターナル・サンシャイン』(米/ミシェル・ゴンドリー)
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(米/ジョージ・ルーカス)
『ミリオンダラー・ベイビー』(米/クリント・イーストウッド)
『ヒトラー ~最期の12日間~』(独/オリヴァー・ヒルシュビーゲル)
『メゾン・ド・ヒミコ』(日/犬童一心)
『カミュなんて知らない』(日/柳町光男)
『SAYURI』(米/ロブ・マーシャル)
『キング・コング』(米/ピーター・ジャクソン)

【最優秀女優賞】
小泉今日子 /『空中庭園』京橋絵里子役
感情を押し殺した完璧な笑みと、凄まじいほどの叫びとのギャップ。

【最優秀男優賞】
ブルーノ・ガンツ /『ヒトラー ~最期の12日間~』アドルフ・ヒトラー役
世界の嫌われ者役を請け負った勇気と、人間ヒトラーに迫った洞察との素晴らしさ。

今年は戦後60年ということで、戦争に関する映画が多かったように思えます。そのなかでも『ヒトラー~』は、戦争との新たな向き合い方を教えてくれました。その点『スター・ウォーズ』もSFでありながら、なぜ人は悪に堕ちてしまうのかということがテーマで興味深かったです。また、記憶に関する映画も多く、先陣を切った『エターナル・サンシャイン』を選びました。そこから『50回目のファースト・キス』『博士の愛した数式』と繋がって、感動もひとしお。『私の頭の中の消しゴム』も観なきゃ。


■ドラマ部門
【国内ドラマ賞】
『ハルとナツ』
戦争と時代に翻弄された人々の悲哀と情熱が胸を打った。

【海外ドラマ賞】
『ER 緊急救命室』8thシーズン
第21話「託す思い」ON THE BEACH
死を受け入れたマークに『Somewhere over the Rainbow』の曲が掛かり、涙。

【最優秀女優賞】
サラ・クラーク /『24』シーズン2,3ニーナ・マイヤーズ役
シーズン1ラストから続く、壮絶な執念を鬼気迫る表情で熱演。

【最優秀男優賞】
村田雄浩 /『ハルとナツ』高倉忠次役
離ればなれになった二人の父親。日本を最後まで信じた明治男の武骨さ。

今年は映画100本達成できました。加えてアメリカドラマのDVDも観てるのだから、そうとう頑張ったと思います。なので、日本のドラマが少し疎かになった感じ。賛否の分かれた『女王の教室』も面白かったけれど、真矢の過去だけでなく、なぜスパルタになったのかというところまで描いてほしかった。腑に落ちない。『ER』はグリーンがなくなって、『24』は、いままでの主要メンバーが去っていったり、転換期を迎えています。これをどう乗り越えるのか、期待。あと、韓国ドラマ枠が元のアメドラ枠に戻ってくれることを祈っています。


■ゴールデン・タンジェリン賞(略してタジー賞)
 最も「アレ」な感じの作品と俳優に贈られます。

【タジー作品賞】
『ローレライ』
戦争を経験してきたおじいちゃん、おばあちゃんには見せられないよー。ギバちゃんのコントみたいなでっかいコンセント差し込む死に方なんて…。
『エリザベス・タウン』
「勝ち組」の挫折と立ち直りの自己満足映画。

【タジー女優賞】
香椎由宇 /『ローレライ』パウラ役
中島美嘉 /『NANA』大崎ナナ役
今年デビューした割に、出過ぎな感じの香椎サン。キャラ設定もアレだったけど、演技もね。大崎ナナは中島美嘉しかなり手がいないぐらいのハマリ役だったけど、子役か!って思うほどのやる気の無さ。(実は通しては観てないんだけどね。あまりにも、だったんで)

【タジー男優賞】
大友康平 /『パッチギ』ラジオディレクター役
場の雰囲気を全く読まない存在感。スゴすぎです。


明日から大晦日まで初スノボに行ってきます。スキーもやったことがありません。どうなることやら。良いお年を!

『キング・コング』

2005-12-27 12:28:52 | 映画
渋東シネタワーにて。

今年も最終盤になってすごいのが現れた。前もって、1933年版を観ておいたのだけど、そのオリジナル版のストーリーを継承しつつも、ピーター・ジャクソンは、ざっくり斬り込んで行っているのがとっても痛快。

何がスゴイって、コング以上に恐竜のCG!恐竜たちから逃げるシーンの迫力ったら無いね。本当に「迫ってくる力」を実感させる圧迫感のある恐竜のデカさと、谷の狭さと、スピード。圧巻です。コングとVレックスの闘いも「デカイモノ=トロい」の概念を打ち破る勢いに溢れているし、ニューヨークに連れられてきたあと、劇場からこともあろうかタイムズスクエアに飛び出していくコングとその破壊劇の惨状もただただ呆然として見とれてしまった。それ以外も見どころたくさん。3時間超えでも、長いとは決して感じさせぬパワーに圧倒されっぱなし。

この「動」の部分も素晴らしいのだけれど、時代や人物の置かれた状況など「静」の部分もきちんと描いたことで、オリジナルには足りなかった、物語の奥行きが増したように思える。捕らえられたコングがニューヨークの劇場で披露されるとき、アンは現れない。街で暴れまくるコングの元に、ここでアンが現れるのだけれど、これがオリジナルでは、劇場から抜け出たアンは逃げまどったあげく捕まるのだ。ここらへんの違いを観ていると、アンとコングの間に特別な感情が生まれていたことがよく分かる。そういう状況を踏まえて、愕然とした表情のデナムのラストのセリフを聞くと、ホロリとさせられてしまう。

女優を探しているときの「フェイレイ(オリジナル版のアン役ね)は?」「撮影中です。」とか、コング役のアンディ・サーキスが船のコック役でも出演してるとか、小ネタも効いていて、これぞエンターテインメントという作品だ!

M-1グランプリ2005

2005-12-25 22:13:26 | 世間
ディープインパクト敗れる。M-1でも同じ事が起きた。南海キャンディーズがまさかの予選落ち。しかも最下位。山ちゃんはいつもの通りにそつなくこなしていたが、しずちゃんが緊張しすぎていて、弾けきれなかったようだ。

タイムマシーン3号も良かったんだけど、審査員に嫌われたみたいだし。M-1お馴染みの麒麟は、予選のオチが鮮やかに決まっていたのが良かった。

結局優勝したのは、関東では馴染みの薄いブラックマヨネーズ。ずば抜けたネタが無かった今回、オーソドックスな漫才がアタマ一つ抜け出た感じだった。というわけで、5年連続の優勝予測的中ならず…。それにしても、今年は例年以上に裏方の不手際が多かったのは残念。

プレッシャーに弱いしずちゃん。女の一面を見たような気がした。

予想

2005-12-24 23:40:19 | 世間
明日開催の「M-1グランプリ2005」。

笑い飯
アジアン
南海キャンディーズ
チュートリアル
ブラックマヨネーズ
品川庄司
タイムマシーン3号
麒麟

の面々が決勝に残っているわけだが、唯一の非吉本のタイムマシーン3号も注目だが、ここは、ド本命・南海キャンディーズを推そうと思う。やっぱり、他のコンビと比べて勢いが違う。今年の千葉ロッテみたいなもん。
まあ、彦麻呂風に言えば「漫才界の無敗の三冠馬ディープインパクトや~!」。

そう、明日は有馬記念でもあるわけで。自分は競馬全くやらないので、こちらは何の予想もできないけど、ロッテのサブローが契約更改の記者会見で有馬記念の予想をサブローに掛けて「3-6」って言ってたけど、ゼンノロブロイとディープインパクトなんて、これこそド本命じゃねーか!


P.S.昨日の夜中、一人で『ラブ・アクチュアリー』のDVD観てました。友人の新妻(キーラ・ナイトレイ)に恋してしまった男が彼女に向かって紙を捲って想いを伝える、あのシーンに涙してましたけど、何か?
サンタさんには「ホームスター」を頼みましたが、残念ながら、うちには煙突がありません。とりあえず、トイレの小窓を開けておこうと思います。

俺の、俺による、俺のための、

2005-12-23 16:46:53 | 日々
クリスマスプレゼント。

そういう訳で、クリスマスです。今年一年のご愛顧に感謝を込めて、『アリーmy Love』のDVDBOXをアマゾンで購入してしまいました。だって半額セールだったんだもーん。

「男は、自らのポータブルDVDプレイヤーを売った金で、女のためにiPod nanoを買った。女は、自らのパソコンを売った金で、男のために『アリーmy Love』のDVDBOXを買った。」みたいなO・ヘンリー『賢者の贈り物』的展開を夢見ていたんだけどなぁ…。

アリーの吹き替えと言えば、若村麻由美。そういえば、旦那の小野会長はお元気だろうか。テレビでとんと見かけなくなったけど。


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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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『ALWAYS 三丁目の夕日』

2005-12-21 23:29:37 | 映画
アミューズCQNにて。やっと観られた。

背番号3の長嶋がプロ入りし、333メートルの東京タワーの完成する、昭和33年の東京・夕日町三丁目の人々の物語。原作のいくつかの話をまとめたアニメのサザエさんのようなストーリーの組み立てなんだけれど、適度に笑わせ、適度にジーンとさせる、至極真っ当な展開。だから、心地よく映画の中に入って行けた。「指輪」をはめるシーンは、まっすぐ伸びた小雪の腕と指がなんとも美しかった。ああいう洒落たことをして洒落た受け返しができるのっていいな。今、本当にやったら、ぶっ飛ばされるだろうけど。お父さん役の堤真一のすぐ怒鳴る感じとか、宅間先生役の三浦友和の哀愁漂う感じとかも、良かった。

最初のシーン、子どもたちが路地で飛行機を飛ばし、空の映像を経て、CGで描かれた大通りに繋がっていく。羽がフワフワ飛んでいく『フォレストガンプ』を思わせる。それから、建設中の東京タワーは、あり得ないほど大きい。つまり、これはファンタジーなのではないのか、と。この映画に触れた新聞のコラムで「あの暗いくさいトイレは描かれているのだろうか。」というのがあったけれど、そういうところは意図的に見せてないんだろうな。

原作に必ず登場した「ちょいエロ」の演出がなかったのがちょっと残念。でも、実写でやったら生々しくなっちゃうか。あと、吉岡君、内田有紀を返してくれてありがとう。

♪エルオーブイイー投げキッス~

2005-12-20 23:56:35 | 日々
季節外れののキャンディーズソングですけど、なにか?age氏とosily_man氏のバトンをば。


1. 初恋はいつ?

 保育園時代。

2. 本気の初恋はいつ?

 高一?幻かもしれない。

3. 今まで好きになった人の数は?

 広義の「好き」はたくさんいます。

4. 今まで告白した人の数は?

 ……。

5. 今まで告白された人の数は?

 ……。

6. 今まで付き合った人の数は?

 ……。

7. 今まで好きになった人に一番多い血液型は?

 ……。意味わからんよ、この質問。

8. 一番長く続いた恋愛は?

 ……。だーかーらー(怒)。

9. 今まで好きになった人の共通点3つ

 黒髪、媚びない、タバコを吸わない。

10. 今まで好きになった人を思い出すアイテム

 そんなもんないよ。思い出すには瞼を閉じるだけでいい。(キャー)

11. ツボ3つ  

 鎖骨、笑顔、ハグ。

12. 恋人選び、見た目と性格を重視する割合は○:○

 前にも書いたけど、人間の顔と性格はリンクするものだと考えております。

13. 刺激と安定、恋人に求める割合は○:○

 2:8。みんな刺激を求めすぎでは。

14. 恋愛に熱し○○○、冷め○○○

 にくく、にくい。一目惚れなんかあり得ない。

15. 好きな人ができました。自分から告白する?相手から言われるのを待つ?

 相当な確証が無い限り言えません。

16. 同棲したい?したくない?

 同棲かぁ。勇んでする必要もないと思うけど。状況による。

17. ずばり今、好きな人はいる?いない?

 ……。察しろ。

18. バトンをまわす人5人

 「…(三点リーダ)」ばかりになってしまったよ…。
 丸井のCMに殺意を抱く今日この頃です。


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Q1
 舐める派。味わって。

Q2
 出来る人の方が珍しくない?

Q3
 飲んだことがない

Q4
 ってなに?

Q5
 毎日飲んでます。

Q6
 Lサイズ。

Q7
 20cm弱?定規ないと長さよく分からない。

Q8
 40分ぐらい。顔が見えないのって不得意。

Q9
 立つかもしれない。

Q10
 後ろ。

Q11
 豆球点けてます。

Q12
 右手。

Q13
 掛け湯をします。

Q14
 ウサギ。

Q15
 何が面白いのか、シークレットバトンってのは。意味分からん。


追伸。ナショナルの回収CMがちょっとだけ明るい声のトーンになった。あまりにも暗すぎて逆にクレームが付いたのかもと想像してみる。

『イン・ハー・シューズ』

2005-12-19 23:41:17 | 映画
シネフロントにて。楽日最終回と言うこともあってか、結構な混みよう。

性格と容姿が正反対の姉妹、ローズとマギー。男にふしだらなマギーが実家を追い出され、弁護士のローズの家に転がり込む。うん、どっかで聞いたことあるねぇ。そう『ER』初期のスーザンと姉クロエの騒動を思い出す。それからこの映画では、躁鬱病だったと推測される亡くなった母親が物語のポイントになっている。これも『ER』のアビーとその母親(奇遇にもマギーっていう名前)の騒動が思い起こされる。この二つが合わさったような感じで進んでいくんだけれど、ここから先がなかなか良い。

マギーがいないと思われていた祖母エラを見つけ出し、フロリダに向かう。パステルカラーがキレイな老人ホーム(この言い方は彼女たちは嫌がっていたが)でリーダー的にキビキビ行動するエラや、余生を楽しんでいる老人たちを見て、感化されたマギーは、いよいよ働き始める。マギーが識字障害であるというのが、彼女に陰影を与えている。一人の老人に頼まれ、たどたどしくも一編の詩を読み上げ、含意を味わうことの出来たあとのマギーの笑顔は清々しかった。男を釣るための「営業スマイル」ではなく。「キャメロン・ディアス」のイメージ通りの前半とイメージと違う後半と。マギーと同様にイケイケ娘からの脱却に期待。

ただね、男を盗られたのに、あっけなく妹を許しちゃうお姉ちゃん。甘いなぁ。これは女同士の、なにか秘められたものがあるのかしら。でも、新しいものに踏み出す勇気を持ち合わせていた二人の姿勢は、大切だよなと思った。そういう意味では、新年に想いを馳せる年末にはピッタリの映画だった。

レオ・マクギャリーよ、永遠に…

2005-12-18 23:51:34 | ザ・ホワイトハウス
昨日の夕刊を見て愕然とした。大統領主席補佐官レオ・マクギャリー役のジョン・スペンサーが心臓発作で亡くなったと。

レオは、バートレット大統領の最高の右腕であり、無二の友人だった。大統領が感情的になったときには冷静に諫め、適切な助言を与えていた。逆に怖じ気付いたときには、厳しくも励ましの言葉を掛け、大統領を奮い立たせていた。その時、レオが"LET BARTLET BE BARTLET"と走り書きしたシーンは、今もありありと思い出される。大統領が農務長官に対して「親友はいるか?」「命を預けられるか?」と訊き、「彼を首席補佐官にしろ」。その瞬間を扉の影でレオが立ち聞きしていたのだけれど、このシーンからも、絆の強さが感じられた。

劇中のレオはアルコールと薬物の依存症だったけれど、ジョン・スペンサー自身もまた依存症だったという。自分自身を重ね合わせるように演じていたのかもしれない。内面から滲み出るような演技の役者だった。

とてもそうには見えないけれど、享年58歳。早すぎる。しかも、彼も出演中だった第7シーズンはグランドフィナーレへ向かう真っ只中だ。ランディハムさんの葬儀後、一人で大聖堂に残った大統領が呟く。「主よ、馬鹿野郎だ。あんたは。」天に向かってそう叫びたい。

ER9-11「友の助け」A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS

2005-12-18 17:57:01 | ER緊急救命室
急性白血病を見過ごしたルカが症例研究会に呼び出される。でも結局ヤケを起こして部屋を飛び出してしまう。患者の母親を見つけたルカは、意識を失うまでの様子を語ろうとしたところをロマノに見つかり、咎められたのだった。ミスだと悟られ賠償金を請求されたら、他の患者の医療費に上乗せされるんだぞ、というロマノの言葉は管理職としてもっともだけれども、ルカの心情も察すると心苦しい。

ウィーバーは腹痛を覚え、自らエコーを当てていたところをアビーに見つかってしまった。画面の胎児の鼓動は止まっていた。いつもの強気な感じから打ってかわって、誰にも気づかれたくない、と処置を受けたがらない彼女の姿が可哀想で。赤ん坊を流産したという手話の手だけ写しているシーンが悲しくて。

プラットは、義兄がトラブルに巻き込まれ苛ついていたのだけれど、カーターが何とか収めた。なかなか、先輩面が板に付いてきたねぇ。

各々の抱える問題が深刻な状況に直面したけれど、数学オタクの少女とか、93歳のハッスル爺さんとか、笑いを誘う変な患者もいたのが救いだったかな。