ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』@ドイツ文化会館

2006-01-30 23:45:12 | 映画
1/27にドイツ文化会館で行われた「白バラ映画祭」にて。

自分は授業で知ったのだけど、白バラとは、ナチスドイツ時代に政権に抵抗するためのビラを家々に送るような活動をしていたグループのこと。その一員であった女子大生のゾフィー・ショルは、兄のハンスと共に活動していたのだが、ある日、大学でビラをまいたことを見つかり、逮捕されてしまう。そして処刑されるまでの5日間に焦点を当てた作品。

『白バラは散らず』という彼らのお姉さんの書いた本を読んだとき、自分の信念を貫き通すために、潔く「罪」を認め、死さえ厭わないという姿勢に対して、頭の下がる思いと同時に違和感も持った。自分と同じ21歳が、信念のために死ねるか、死を前にしてもなお取り乱せずにいられるだろうか、という疑問だ。

そしてこの映画を観て、その疑問が少し解けたような気がした。ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統合されたあと、東側に隠されていたゾフィーたちの調書が明らかになって、それがこの作品の中のゾフィー像に活かされているのだ。実は最初、罪を認めずしらを切ろうとしていたらしく、尋問官モーアも信じかけたという。そこに人間くささを感じる。しかし、逃げ出したい気持ちを抑え、証拠が見つかってしまったあとは、一転、モーアを捲し立て、丁々発止のやりとりが始まる。モーアの言っていることは彼自身にとっては真っ当だが、ゾフィーはそれを詭弁だと断言する。その姿がなんとカッコイイことか。

その後、ゾフィーたちは出廷させられる。赤い法衣を着た裁判官は、まるでヒトラーかのように絶叫し、彼らを糾弾する。「あなた以外は戦場の状況を知っている」と裁判官をまっすぐ見据え訴えるのも虚しく、あっという間に死刑宣告されてしまう。こんな絶望的な話の中にも、ゾフィーが明かり取りの窓から太陽を見上げる様子が、未来への希望を感じさせて、とても印象的だった。

上映後のシンポジウムには、マルク・ローテムント監督や「白バラ」の生き残りのフランツ・ミュラーさんが壇上に上がった。1968年生まれの若い監督ながら「私たちの世代に戦争の直接の責任はないが、歴史を知る責任はある」という言葉に含蓄があった。会場には、中高年が目立ったけれど、ゾフィーと同じ世代の自分たちこそ観るべき映画。

『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

2006-01-29 23:05:08 | 映画
TOHOシネマズ南大沢にて。

数学者の父親ロバートを亡くしたキャサリン。自らも数学を学んでいた者として、拠り所を無くし呆然としていた。この5年間、ロバートは精神を病み、キャサリン一人で面倒を見ていたのだが、葬儀のあと、彼の部屋で誰も解けなかった問題の証明が発見される。キャサリンは、私が解いたのだと主張し始める。

父の精神病の芽が自分の中にも存在するのではないかと葛藤するグウィネス・パルトロウと、ヒゲを蓄えふっくらとしたアンソニー・ホプキンスの芸達者二人のやりとりは、とてもいいんだけどね。後半、数学の問題の証明と彼女自身の存在の証明とを重ね合わせ、過去と現在を行き来する映像を観ていて、ちょっとミステリーチックになるのかなーって思ってたら、特段そんなこともなく。『ER』アビーの躁鬱病の母マギーの大騒ぎのようなものや、『博士の愛した数式』みたいな数式の講義もなくて、思っていた以上に、こぢんまりとした作品でした。

ER9-15「いつわりの望み」A BOY FALLING OUT OF THE SKY

2006-01-28 00:40:53 | ER緊急救命室
ウィーバーがルカ宅を訪れ、12時からの勤務シフトを伝えに来る。その催促でやっとルカは復帰する。この間、整理しなきゃならないことって、何があったのだろう。ルカに伝えたその直後、ウィーバーはひったくりに遭う。そいつは自動車事故に遭いながらもしぶとく逃走。腹を立てながらも、ウィーバーは落ち着いている。ERに車に轢かれた若造がやってきたら伝えてくれと。その通り、何も知らない犯人は、のうのうと現れるわけだが。また逃げようとする犯人を、杖でボタンを押し、扉を閉じて、御用。お見事。復帰したルカも早々、高熱の患者を脳が死なないように、外に運び出し、雪の中へ放り込んだ。無事生還。こちらもお見事。

末期ガンの少年・ショーンは、スーザンに恋をしていた!そう彼の母が打ち明けた。スーザンを想って、辛い治療を受け続けているのだと。もう苦しませたくない母親の胸の内と、ショーンの生きたいという希望と。スーザンは「全力で戦うべきよ」とショーンに語る。カッコええ。

アビーの弟エリック行方不明事件に進展が。自殺したのだと思いこんでいた矢先、彼の乗っていた飛行機が無傷で発見されたという。生きているということが間接的にも分かり、アビーと母マギーは喜びながらも、互いの考えの隔たりを思い知る。

パンパカパーン、本日のハイライト!凍死していたと思っていたホームレスのじいさんが生き返った場面。解剖医(この人も昔からいるなぁ)の肝の据わり方が素晴らしい。

『単騎、千里を走る。』

2006-01-27 11:37:25 | 映画
渋東シネタワーにて。

一言で言えば、「高倉健の、高倉健による、高倉健のための」映画。もう、すごいんだわ、本人そのものとしか思えない高倉健の不器用さが。そのわりに、息子と素直に向き合えなかったことを後悔し、単身で中国に向かい、息子に代わって「単騎、千里を走る」の舞踊を撮影しに行こうとするのだが…。

もちろん、彼は中国語が出来ない。現地の2人のガイドに頼りにするのだが、乗り気ではなかったり、日本語があやふやだったり。なんだかもどかしい。状況的には『ロスト・イン・トランスレーション』に似ているけれど、各々のズレをおかしみに変換されていない点が、健さんらしい。その想いが、中国の人々に伝わったのだろうか。でも、いくらなんでも、刑務所に潜入は出来ないと思うんだけどねぇ。『SAYURI』を上映禁止にした中国だけど、自国がこれだけ寛容な国だと宣伝してくれる映画なら、喜んで上映してくれるでしょ。

親子の絆は、日本も中国も共通だというチャン・イーモウのメッセージは伝わったけれど、感動作、というよりか、健さんをじっくり味わうための映画だと思う。あと、健さんがヤンヤンにあげた笛の音は、ルーラでも唱えたのかと思った。あとあと、息子役の中井貴一はなんで声だけの出演?

バカばっか

2006-01-24 23:36:10 | 世間
ホリエモンが逮捕され、晴れて「堀江容疑者」になったわけで。

ライブドア愛用者でした。無料プロバイダーとして高校時代は、毎日のように利用してました。いまもメアドが残ってると思う。それが、経営が少し傾いたとき、ホリエモンが買収し、そのまま社名をグループのトレードマークとして使用し始め、サイトは、あれよあれよというまに、Yahoo!の丸パクリのようなデザインになり、「買収、買収、雨、買収」(元ネタ分かるかな…)状態で大フィーバー。野球参入云々の頃から、彼の言動がうざったくなって、ついに嫌気がさして、ほとんどサイトに訪れることもなくなった。

今回の逮捕で久々に見てみた。ライブドアニュースというページには、関連記事が並ぶ。「堀江社長を逮捕」「外資が買収検討」「細木、ホリエモン占い大外れ」……なんと滑稽ななんだろう。沈みゆく自社の記事を自分のサイトに載せてる感じは。 ちょっと意外だったのは、赤旗や公明新聞まで記事配信してたこと。

「堀江君は我が息子」。そう言い放った自民党の武部幹事長。今日になったら「私はどんな若者にも父親のような気持ちで接している」。俺が金を普請しに行ったら、出してくれるのかね。猪口大臣は「党として公認も推薦もしていない」。でも、竹中さんは党の要請で応援に行ったって。小泉首相は「選挙とは別の問題」だとよ。結果的に当選しなかったわけで、つくづくこの人の運の良さを感じる。

そんな自民党を批判する民主党も、総選挙前に自民党よりも先に堀江に接触していた。その後、「民主党はバカが多い」と言われたらしい。バカにバカ呼ばわりされる政党って…。自らのことを棚上げして自民を批判しているのだから、実際バカだけど。

この1週間、いろいろあった。小嶋社長の証人喚問、宮崎勤被告の死刑確定、アメリカ牛の大ポカ、『The WestWing』放送中の第7シーズンでの打ち切り決定…。一時に全て染まってしまうマスコミもまた……。ホントにバカばっか。


あー、宝くじでも当たんねぇかなー。

理想と悲愴

2006-01-20 23:33:58 | 日々
タイトルは特に意味はありません。多分、ね。
高校の先輩、魔女さんからのバトン。


1.相手に望む理想の身長は?
いきなり身長かよ!自分より高いのは、ちょっとねぇ。170cmまで?…とか思うけど、ワガママは言いません。

2.相手に望む体型は?
痩せなきゃ痩せなきゃ、みんな言うけど、9割方の人はそんなの気にする必要ナシ!少しぐらいふくよかな方が女の子はめんこいさ。ワガママは言いません。

3.相手に望むファッションは?
見窄らしくなければ、それで良し!ワガママは言いません。

4.年上派?年下派?
タメが良いと思うけど、知り合いの人数としては年上や年下の方が多いわけで。ワガママは言いません。

5.相手に望む性格は?
「中庸」。バランス感覚の良い人。頼り切るor頼られ切るような、一方的な関係は避けたいので。この一点は譲れない。

6.その他、特筆事項があればどうぞ
今日、バイトの先輩から、人間にはモテ期が3回あるって聞きました。つくづく幸せな人だと思いました。そんな21歳の冬。

7.次に回す人 5人
毎年思うんだけど、センター試験の日って「晴れの得意日」ならぬ「雪の得意日」だね。……えっ、5人?年賀状返してくれない人、たくさんいたから、回さない。

非人道的とは

2006-01-16 23:57:46 | 日々
首○大学東京

○都大学東京

首都○学東京

……そんなバイトでした。朝8時45分から夕方5時半まで、ずーーーっと、授業料関係の書類を封筒に入れる作業。全部で6000部あるらしい。「作業室」なる部屋に閉じこもって。窓が上の方にしかないので、本当に牢獄に入れらたような感覚に陥りながら、書類を持つ→封筒の口を開ける→書類を入れる、を繰り返す。「分け入れても 分け入れても 白い束」と山頭火も詠んだだろうとか、なんか一種のトリップ状態になりながらも、単純作業を続ける、続ける、続ける。

これで時給780円。失った何かpriceless。今日1日だけのバイトなのに、履歴書書かなきゃならんとは。取っ払いでくれないし。公立大学法人になって良くなったことあったか?

ER9-14「故意」NO STRINGS ATTACHED

2006-01-16 23:31:39 | ER緊急救命室
自動車事故の患者を治療中の外傷室に、アンスポーが入ってきて、ロマノに対して手術の立ち会いを禁ずる命令を下す。外はカミナリピカピカ、中ではロマノがゴミ箱を蹴飛ばした音が響く。ここでオープニング。上手い入れ方だね。彼にとってさらに不幸は、ウィーバーが例の市議会議員に気に入られ、公衆衛生のなんとか部門の役職に任命されたということ。ロマノの悪態は、「有頂天」のウィーバーに伝染したらしく、連絡のとれないルカの留守電に「出勤しないと、グリーンカードが偽造だと移民局に通報するわよ」。

そんな中、アビーに弟のエリックの飛行機が行方不明だと連絡が入る。今日もチェンと衝突するし、肝心なときにカーターは休暇でいないし、最近、アビーは弱り目に祟り目。対してそのチェンは、プラットとラブラブ。

懲りずにブラインドデートなんかしようとしている、スーザン。相手がイケメンと分かりそわそわしながらも、ベジタリアンとも分かり会う前からすれ違っていた。そしてついに現れた相手を前にして、今回のデートを断り、睾丸ガンの少年の治療を優先させた。ERのアネゴのあったかさを感じた。

いちばん「有頂天」なのは…

2006-01-14 23:58:23 | 日々
カメラの前の三谷幸喜、あなたです!(オンエアバトル調で)

三谷さん、出過ぎです。さっきまでスマステに出てたし、おはスタにまで出たんだって?だから、劇場スタッフの我々があんな事になるんです。初回以外全回チケット完売。もちろん、嬉しい悲鳴なんだけどさ。でも、大入袋が出るわけでもなし、時給増えるわけでもなし…。(グチグチ)

とにかく今日は『THE有頂天ホテル』のおかげで、劇中の役所広司の気分が分かったよ!ホテルと映画館、場所は違えど、彼と同じフロア責任者だったわけで。なんかちょっとだけ映画とリンクしてるみたいな感じだった。


PS。劇中で宿泊客に「無料」で配ってたストラップを劇場で700円で売るのは、どうかと思うよ。

ER9-13「裏切り」NO GOOD DEED GOES UNPUNISHED

2006-01-13 23:37:20 | ER緊急救命室
いきなり、ロマノがウィーバーに、ブチューっと熱烈キスをした。衝撃的で何ごとかと思いきや、前回運び込まれた市議が、240万ドルの追加予算を取り計らってくれたらしい。うれしかったんだろうけど、そこまでしなくても、ねぇ。ウィーバーの恋人ロペス「怒りのキス事件」を思い出したよ。

いくつかの「裏切り」。
過去形の話では、ルカの暴走が医学生ハーキンスを傷つけたこと。ありゃ酷い。また自暴自棄になって、病院を飛び出していってしまった。ロマノは思うように手術がうまくいかず、自分に付いていたレジデントに逃げられてしまう。屋上に独り残された様が哀れすぎ。プラットの兄のレオンは銃撃事件に巻き込まれる。一人で問題を抱え込みすぎ。アビーは、カーターがおばあちゃんやマクナルティに影響されたのか、国際医学同盟なるもので、海外での医療活動に参加しようかと思っていることを聞かされる。まあ、そのマクナルティにカーターは、騙されていたわけだけど。

スーザンの松下由樹化が止まらない。アネゴだね、完全に。最後に一つ疑問。スーザンがチェンから借りたセーターに付いていた物は何だったの?チェンはソーダ水だと否定していたけど、最後捨てちゃうし。ホントに精液だったの?だったら、プラットの?