『少年アシベ』の森下裕美の原作を映画化。大阪の下町を舞台にしたある家族の小さな物語。
なんといっても、一徳である。一家の父親が亡くなった直後から家に住み着いてしまうおっちゃん。父親の弟だというけれど、最後まで正体しれず。飄々として全くのヘタレ。この絶妙なキャスティングに痺れる。おかあちゃん役の松坂慶子は安定感があって、トラブル続きの一家の大黒柱。二人の「サンドイッチダンス」にほろりとさせられて、この組み合わせ、なんかいいなあと。
そして三兄弟には三者三様の悩みがある。女の子になりたい内気な三男、自分の父親が誰なのか気になってしょうがないヤンキー次男、大学生に恋をして歳を偽って付き合い始める中三のふけ顔長男…。
この彼女が加藤夏希で、健気なんだわ。新しい父親に馴染めなかった幼少期の話をうつむきながら話し始めて。それも柔らかな関西弁で。口を腕で押さえて「惚れてまうやろー!」とチャンカワイならずとも、映画館で静かに叫びたくなるはず。少なくとも自分は。
エンディングは倉木麻衣だったけど、ハナレグミの「家族の風景」がぴったりくるような、あったかさと切なさが同居する映画でした。
なんといっても、一徳である。一家の父親が亡くなった直後から家に住み着いてしまうおっちゃん。父親の弟だというけれど、最後まで正体しれず。飄々として全くのヘタレ。この絶妙なキャスティングに痺れる。おかあちゃん役の松坂慶子は安定感があって、トラブル続きの一家の大黒柱。二人の「サンドイッチダンス」にほろりとさせられて、この組み合わせ、なんかいいなあと。
そして三兄弟には三者三様の悩みがある。女の子になりたい内気な三男、自分の父親が誰なのか気になってしょうがないヤンキー次男、大学生に恋をして歳を偽って付き合い始める中三のふけ顔長男…。
この彼女が加藤夏希で、健気なんだわ。新しい父親に馴染めなかった幼少期の話をうつむきながら話し始めて。それも柔らかな関西弁で。口を腕で押さえて「惚れてまうやろー!」とチャンカワイならずとも、映画館で静かに叫びたくなるはず。少なくとも自分は。
エンディングは倉木麻衣だったけど、ハナレグミの「家族の風景」がぴったりくるような、あったかさと切なさが同居する映画でした。