かなり久しぶりのシネマライズにて。
アカデミー作品賞を逃したものの、監督賞を受賞。そうね、作品そのものは『クラッシュ』の方が良かったけど、アン・リーの演出は、対称的なようで、実はとてもナイーブな二人を良く表してたと思う。周りの女性たちの戸惑いの表情が、彼らの置かれた立場の深刻さを浮きだたせる。
60年代、南部、カウボーイ、二人にとっては三重苦だったわけで。求めれば求めるほどすれ違う。埋められない孤独感。そして、決断しなかった事実を、いつまで経っても心の中で反芻するわけで。そんなとき、人間は「思い出」を抱きしめることしか出来ないのか。田山花袋の『布団』然り、『オペラ座の怪人』のファントム然り。
同性愛云々よりも、後悔の中で苦悶し、再び歩き出そうとする人間を見た。
アカデミー作品賞を逃したものの、監督賞を受賞。そうね、作品そのものは『クラッシュ』の方が良かったけど、アン・リーの演出は、対称的なようで、実はとてもナイーブな二人を良く表してたと思う。周りの女性たちの戸惑いの表情が、彼らの置かれた立場の深刻さを浮きだたせる。
60年代、南部、カウボーイ、二人にとっては三重苦だったわけで。求めれば求めるほどすれ違う。埋められない孤独感。そして、決断しなかった事実を、いつまで経っても心の中で反芻するわけで。そんなとき、人間は「思い出」を抱きしめることしか出来ないのか。田山花袋の『布団』然り、『オペラ座の怪人』のファントム然り。
同性愛云々よりも、後悔の中で苦悶し、再び歩き出そうとする人間を見た。