ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『ブロークバック・マウンテン』

2006-04-27 23:53:06 | 映画
かなり久しぶりのシネマライズにて。

アカデミー作品賞を逃したものの、監督賞を受賞。そうね、作品そのものは『クラッシュ』の方が良かったけど、アン・リーの演出は、対称的なようで、実はとてもナイーブな二人を良く表してたと思う。周りの女性たちの戸惑いの表情が、彼らの置かれた立場の深刻さを浮きだたせる。

60年代、南部、カウボーイ、二人にとっては三重苦だったわけで。求めれば求めるほどすれ違う。埋められない孤独感。そして、決断しなかった事実を、いつまで経っても心の中で反芻するわけで。そんなとき、人間は「思い出」を抱きしめることしか出来ないのか。田山花袋の『布団』然り、『オペラ座の怪人』のファントム然り。

同性愛云々よりも、後悔の中で苦悶し、再び歩き出そうとする人間を見た。

『プロデューサーズ』

2006-04-04 12:07:26 | 映画
つい、一ヶ月前にロンドンのウェストエンドでミュージカル版を観てきました。英語のセリフが多少わからなくても、下ネタ、ゲイネタ、ナチネタ、なんでもアリで笑いっぱなしの2時間半。最低最悪のミュージカルをつくって、初日で大コケすれば、制作費をそのまま持ち逃げできる、なんてメチャクチャなストーリーなんだけど、不思議とハッピーな気分になっていく。

レオの落ち込んだ「I can't do it.」から意を決した「We can do it!」に変わっていく歌唱とタップはとても華やか。それに対して、スウェーデン美人のウーラに恋して、あれだけ執着していた毛布の切れ端をゴミ箱に捨てるシーンに、キュンときた。その時にレオが歌う「That Face」は、男の(少なくとも俺にとっては)切ない心境の歌詞で、イイね。この作品は、臆病者のレオの成長物語なんだなって。

特に注目してもらいたいのが、劇中劇のミュージカル「Springtime For Hitler」。もう、バカバカしくて最高!フルスペックで観てみたいぐらい。

舞台ならではの臨場感や、拍手や笑い声といったキャストと観客の一体感が、映画にはあまり無いけれども、この映画版は、テンポを上げることによって、全体のテンションを高めているように感じた。だから、こちらもちょっとハイな気分で観ましょう。あと、スタッフロールの最後まで席を立たないように。「カーテンコール」があるから。


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4月です+『南極物語』

2006-04-03 23:35:28 | 映画
4月の第一月曜日。新年度、新しく社会が動き出す。ラテ欄も変化。「スーパーモーニング」が朝7時半からになってたり、「プラス1」ひっそり終わって新番組になってたり、「ラジかる」がまさかの午前中に移動。中でも平日の改編が大きかったのが、NHK。「ニュース10」不振を受けて、始まった「ニュースウォッチ9」。メインは記者出身の柳澤さんなんだろうけど、伊東敏恵アナが結構頑張ってる。「ニュース7」は阿部アナに交代。

注目すべきは、「おはよう日本」。6時半からの第3部に、我がバイト先の先輩であられる首藤奈知子アナが大抜擢。今日はその初登場を見るために早起き。ミーハー心をくすぐる。つい一昨日お会いした姿そのまま。当たり前か。もう一人のキャスターは、松尾アナ。「ニュース10」で外回りのテンションの高いリポートをやってる当時から目を付けていた。そのままのキャラでいってほしいなぁ。

花散らしの風が吹く街を歩けば、新入社員面した人や就活面した人々が闊歩している。自分と同い年が大卒新社会人だもの。ため息もつきたくなる。あと2年、あと2年。自分に言い聞かす。


で、『南極物語』。
健さんの方を観ていないので、比べることは出来ないけれど、とにかく言えるのは、ワンちゃんたちが演技してる!『トゥー・ブラザーズ』観たときの物語そのものへの感動と言うより、トラが演技してることに対しての驚きを感じたのと似ている。どうもどの犬も2頭ずつ使って撮影したみたいだけれど、飼育係と編集さんがとても頑張ってくれた。オーロラのシーンは胡散臭いけど。

ソリと犬とを結ぶロープや、杭に繋いだ鎖が意識して映されていた。人間と犬との絆やエゴを象徴しているようだった。

『県庁の星』

2006-04-01 14:33:04 | 映画
なんで、『ザ・有頂天ホテル』と同じ、東宝×フジテレビの組み合わせで、連続公開するかなぁ。そりゃお客もまばらだな。ご丁寧に本編前にJCBのあのCMも上映された。はぁ…。

まあ、中身も中身で、『スーパーの女』の丸パクリですよ。でも、それを素直に再現してれば、それなりのものが出来るはずなのに、各々のキャラクターがボンヤリしすぎてて、なんだか苛ついてくる…。織田裕二が「織田裕二っぽい人」を演じていて、一人孤軍奮闘。それが空回りなんだけどね。消防署の査察に合格するために、あなた達は頑張ってきたのって疑問が湧いてしまう。なぜか突然、音声がモノラルになるシーンもあるし。

柴咲サン、きちんと選んで出ないと、あなたも「柴咲コウっぽい人」を演じる役者になっちゃいますよ。

私はウソをつけない

2006-04-01 00:45:57 | 日々
という言葉を、4月1日に口にするとどういう意味になるんだろ?
多湖輝先生監修の「頭の体操」シリーズの問題のようで、混乱してくる。嘘つきな人なの?それともバカ正直な人なの?

そういえば、今日、バイト先の先輩が最後の勤務を迎えるけど、「うそぴょーん!」とか言って戻ってこないかしら。