自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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100万回死んだねこ:覚え違いタイトル集(講談社)~福井県立図書館

2023-01-15 | 

「『100万回死んだねこ』」ありますか?」
「小説で、『おい桐島、お前部活やめるのか?』みたいなタイトルだったと思うんだけど・・・」
「カフカの『ヘンタイ』を借りたいんですが・・・」

といった、図書館利用者の質問に、司書は答えます。
「『100万回生きたねこ』ですね」
「『桐島、部活やめるってよ』でしたらございます」
「『変身』でしょうか?」

福井県立図書館がカウンターで出会った、こんな覚え違いをリストにし、ウェブで公開したものを書籍化したのが、この『100万回死んだねこ』覚え違いタイトル集です。



夏目漱石の『僕ちゃん→坊っちゃん』、池井戸潤の『下町のロボット→下町ロケット』、村上春樹の『IQ84、1984、1Q89→1Q84』、宮部みゆきの『ソロモンの秘宝→ソロモンの偽証』、角田和代の『八月の蝉→八日目の蝉』等々クスリと笑える事例が80件。まだ更新は続いているそうです。

作家さんの中には新刊をすぐ貸し出してしまう、図書館のことを快く思わない方がいらっしゃるようですが、本好きの私でも買って積ん読^^が目に見えているので、できれば返却日というしばりのある図書館で借りて読みたい。
作家さんにとっても、全国数ある図書館で自著を購入してくれたら、むしろ実売数が増えるのでは?

近ごろは予算が限られているせいか、一図書館での複数冊購入が減ったようで、なかなかベストセラー本は順番が回ってきません。
でも、いつかは届いて読むことができる。
図書館がある社会って人心が文化的で落ち着いている証拠ですよね。

 

 

コメント (6)
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