こんにちはランニング仲間の皆さん!
「フクシマン土屋」です!
危険な暑さの夏も終わり、マラソン大会も各地で開催される時期になりましたね!
あなたも大会に向けてトレーニングに励んでいる最中ではないでしょうか。
筆者は2024年9月29日、福島県双葉郡川内村で行われた「【第9回】川内の郷かえるマラソン」ハーフの部へ出場してきました。この大会へは初参加ですが、その模様をリポートいたします。
川内村は「東京電力福島第一原子力発電所事故」により一時、全村避難になりました。避難解除後も以前より少なくなってしまった住民、寂しくなってしまった村を想い、小学生が出した「マラソン大会をやったら、きっと多くの人がきてくれると思う」というアイディアが実現され、2016年に本大会は初開催されました。
村は標高500~600メートルの高原に位置し、ほとんどを山林(約9割!)に囲まれた自然豊かな場所です。モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物に指定されている「平伏沼(ヘブスヌマ)」が有名で、村の公式キャラクターは「かえるのモリタロウ」です。
「蛙の詩」で知られる詩人「草野心平」が毎年のように村を訪れ親睦があったことから、川内村の名誉村民に任命されています。所縁の施設「草野心平資料館」や「天山文庫」があります。
「かえる」とつながりの深い村なのです。
マラソン大会は今回で9回目と歴史も浅く、山中の村での開催ということもあり、大きな大会ではありません。コースも筆者のような人工物の少ないのを好む人には良いですが、そうでない人には特色のない少し退屈なコースに感じるかもしれません。
しかし、出場してみてわかったことがあります。
どうやらこの大会「リピーターが多い!」ようです。
その理由として「かえる」に関連した物を身に着けている人がとても多い。大会グッズの「かえる帽子」をかぶっているのはランナーだけでなく応援者も、ゲストまでも。けっこう本気モードで走りそうな身なりの人が、かえる帽子をかぶっていたりします。その他に、かえるのTシャツはもちろん、着ぐるみを着た人、ぬいぐるみなどのアクセサリーを付けた人など。皆さんの大会への愛、村の公式キャラクターモリタロウへの愛、川内村への愛・応援を感じます。ちなみに完走者には記念の手作り「かえるメダル」が授与されます。
他に特徴として、会場が村の「ヘリポート」だったり、会場のすぐ隣には農産物直売所「あれ・これ市場」があり、帰りにお土産を買うのに便利です。さらにその隣には日帰り温泉入浴施設「かわうちの湯」もあります。アルカリ性単純温泉で肌がツルツルになることから「美人の湯」とも言われています。
そしてゲストランナーとして、県庁職員の市民ランナーとして名を馳せ、のちにプロランナーに転向したあの「川内優輝」選手が毎回参加しています。しかもご家族で!(お母様と弟君と弟君、川内選手は3兄弟の長男だそうです)
ゲストランナーもう一方は「吉田香織」選手。2015年さいたま国際マラソン2位、2016年の北海道マラソン優勝の実績があるキュートなランナーです。
驚いたのはマラソン大会には欠かせない給水所。給水を提供してくれるのが「航空自衛隊大滝根山分屯基地自衛隊の方々」であります!(大滝根山は福島県阿武隈山地の最高峰で、標高1,192m筆者も登山経験あり。山頂にはフェンスに囲まれた自衛隊のレーダーサイトがあり異質な景色と雰囲気です)
自衛隊員がランナーに送る応援は、毅然とした態度と掛け声に感じます。完走後にランナーに無料で振る舞われる「豚汁」も彼らの提供のようです(筆者が行った時は村のお母様が配ってくれていました)。走った後に味噌の塩味が嬉しい、里芋入りの美味し~い豚汁です。
ちなみにランナーにはもう一つ、完走後の無料振る舞いに「蕎麦」があります。川内村特産の蕎麦を地元の「かわうち夢工房」さんが提供してくれています。ムムム、この蕎麦は本格派ですぞ!(もっとたくさん食べたいと思ったのは、きっと筆者だけではあるまい…)
このような特徴のある「川内の郷かえるマラソン」。
でも、いちばんの特徴は「実にアットホームな雰囲気の大会」ということです。村外から来た我々を村民の皆さんが温かく迎えてくれ、応援におもてなし、そして手作り感にあふれています。
居心地の良い大会に、恩を受けたお返しに、そして復興の応援に、またここへ来たい、川内村を訪れたい。筆者はそう思いました。リピーターが多いのも、なるほど納得できました。
最後に大会の結果報告。
今回のタイムは1時間56分19秒、平均ペースは約5:30/kmでした。
次回は「かえる帽子」をかぶって出場するゾ!
『Born to run!』今日も俺は走るだけ!を読んでくれてありがとうございます。
「楽しく走って健康に!」
フクシマンも、あなたのレベルアップを応援しております。
それでは、良いランニングを!
<フクシマン土屋 筆>
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