アサギマダラの迷足譜

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シカはギフチョウを絶滅さす:1

2023年03月21日 | ギフチョウをよぶ

昨年移植したカンアオイの生育状況を確認しているのですが、どうも、うまくいっていません。ここ数年間で、一番カンアオイの葉っぱがない状況です。

カンアオイを移植しているのですが、おととしまでは、杉林に移植していました。ところが、その杉林は、伐採される運命にあるので、昨年から新たな場所を数か所移植しました。ところが、カンアオイがほとんどありません。

画像は、わかりにくいのですが、小さな谷沿いの北向き斜面です。ここに20株は植えたのですが、1株もありません。

白絹病も考えられるのですが、1年でほとんどなくなるほどの進行はしません。

調べてみました。するとシカによる被害の可能性がでてきました。

シカは冬には、カンアオイを食べるのだそうです。もともとは、食べる草ではないのですが、食料の少ない冬には、カンアオイまで食べてしまうようです。葉っぱだけならまだいいのですが、根っこまでねこそぎ食べてしまうようです。兵庫県の方では、シカによる食害でカンアオイが減少し、ギフチョウが絶滅した地域があると報告されていました。

当地区では、数年前までは、シカはほとんど見ることはありませんでした。1年に1回あるかないかです。最近では、年に数かい遭遇しますし、シカの鳴き声もよく聞きます。また糞もよく見かけます。

そのシカの大好物は、ドングリだそうです。私が、新たに選んだカンアオイ移植先は、そのドングリができるカシの木の下でした。

画像の場所にもドングリが落ちていました。冬にドングリを探しながら、カンアオイを見つけ食べてしまうのでしょう。

明日も続きます。本当にこわいシカの食害。山野草もなくなるし、チョウもいなくなる。