幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

ゆらゆら届く 安政六年の年始状

2011-01-03 18:29:45 | Weblog


年末年始は小商人にとって、大変な時期です。

忘年会、お歳暮、集金、初売り、新年会

それに年賀状と来ます

苦し紛れに年賀状は旧暦で出したりしましたが、

お客様にはそうも行かず。四苦八苦です。

年賀状は本来は新年に書くべきだとおもうのですが、、


ところで、手元に盛岡の人、村井直壽がかいた「年中雑書」

と言う日記があります。

これに年始状の記事がありました。

「三月廿日 曇、昼頃より天気ニ相成  江戸 湯浅屋与右衛門より
 参り候、年始状(赤海屋百之助行カ)相届け申候」

とあります。

年賀状が3月20日に届いたら、現代人は違和感を持つに違いありません。

でも、事実です。

湯浅屋与右衛門は、石巻の千石船持ちの武山家とも関係があります。

(ミツカン酢、舟運気分)www.mizu.gr.jp/kikanshi/mizu_25/no25_c02.html

おそらく、年始状は、江戸から物資と一緒に千石船で石巻に着き、ヒラタ舟

に乗り換えて盛岡に着いたのでしょう。

ああ、江戸時代だったら、せかせか年賀状を書くこともなかろうに。







 

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