![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/62/014de60a06458a6c86d19732013df5d3.jpg)
ペリー提督来航
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同町の大久保七郎左衛門が残した【真菅日記】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book_mov.gif)
「今日七ツ頃過、西のほうより布之如長サ、木綿の如く少し黒く、西より東に飛、
半頃にて弐ツに成、又一ツに成からまりなから飛、終は壱筋は東之方に終る、
又壱ツは北の方に終る也」
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とあります。訳してみますと
「今日、午後3時過ぎ頃に、西のほうから布のような長さで、木綿のように
少し黒い色をした物体が、西から東に飛んで行った、途中で二つに成ったり
一つになったり絡まりながら飛んで行きました。最後には一つは東のほうに
もう一つは北の方に飛んでゆきました。」
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となるのでしょうか。
どう見ても「一反木綿」のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/8d/e99bf20eb1f445688b5ec0dbd92aa207.jpg)
当日の天気は【真菅日記】では、「曇、七ツより雨」、土浦の【片葉雑記】によりますと、「密雲、夜に入雨、夜中晴に成る」
とあります。
一反木綿が出た時は、雲が密集した状態で雨が降り出して来たようです。
同じ速度の風に乗って雲
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上層と下層の風の流れは変ります。邪推しますと、下層のちぎれ雲が、
速い速度で他の雲と違う方向に飛んで行った時に、生き物のように見えたのかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/isona.gif)
まあ、下司の勘ぐりはこの辺にして、この記事は珍しい、江戸時代の一反木綿の目撃記録に違いあいません。
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絵は四日市「三好堂春吉日記」です。