幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

岩倉具視の和歌 夏獣

2023-11-19 16:13:24 | Weblog
この頃、日記を書いた人の和歌を楽しんでいます。
和歌にはそれぞれの人柄が出ているような気がします。
先ずは、嵯峨実愛卿の短冊です。

 船中雪 と題しまして
   拂うさえ かえす袂と 見ゆるかな あさ妻ふねの 雪のゆうぐれ


続きまして東久世通禧卿の和歌です。

 
   七種は のこりすくなに なりにけり 心してふけ 野辺の秋風

秋の七草の歌でもございましょうか、二首ともに みやびておりますなあ。


続きまして、岩倉具視卿の和歌ですが



夏獣と題しまして
   てる月に 母きてうとや ひくらむを なおむらあけて 蓑きる子勝

と、社会性の強い根性ものになっております。
母を幕府軍、子を薩長軍、蓑を錦旗と読むのは穿ちすぎでしょうか。
いずれ、前の二卿の和歌とは全く異なっているようです。

ところで、その短冊本物かい?。
と言われますと、そのようなものと思ってお楽しみください。
としか言えないところがまた面白いです。
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