幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

佐久間象山の陰謀

2012-03-03 09:51:24 | Weblog


日毎に光の春を感じる季節になりました。
盆栽の桜がまた咲きました。まずは、「献春」

気象史料を漁っておりますが、先日「信州新町 穂宇田 萬陸」
と裏書にある「大寶恵」という日記がありました。


天候記事は少なくややがっかりでしたが、中身は濃く面白いものでした。

今回は嘘か誠か佐久間修理こと象山が玉座を彦根に移そうとしていたと書かれている
記事を紹介します。


ざっと読んでみますと、

松本藩佐久間修理

 此者元来西洋学を唱交易開港論を主張し?域
之方へ立入御国是を誤り大罪難抱候所、近クハ奸族今
津彦根ニ与同し中川之宮ヲ謀り恐多クも九重之
御勅座ヲ彦根之城へ奉移義ヲ企候、今頻りニは
機会を伺、大逆不道不可容天地之国賊ニ而即
今於三条木屋町加天誅畢
但し斬首可懸梟首之処白昼故不能其義ニ也
元治元年七月十一日?国忠義士
右三条大橋高欄ニ張附有之伝奏家?へも
投入候由?

とあります。

(読めないところは御教示ください。)

佐久間象山が中川の宮を謀って玉座を彦根に移そうとしていたとあります。
本当でしょうか。

日記にはよく、浮説が書かれています。

浮説もまた世相を知る貴重な史料だと思い紹介いたしました。
コメント (2)
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