蓮池藩の儒者、水野儀一郎の日記
を読んでいたら、この一文が目に留まりました。
「雷聲は蚊聲の高音にしかず」
雷鳴より蚊の飛ぶ高音の方が恐ろしい、と言う意味でしょうか。
なるほど。
蚊の群れ飛ぶ音を、蚊雷と言うそうですが、誠に安眠
を乱す嫌な声です。
さっそく、辺りの人に、雷鳴と蚊の声のどちらが怖いか、聞いて見ました。
ちょうど半々位でしたが、
やや蚊の声方が優勢でした。
私はと申しますと、雷が断然怖いです。
蚊の高音が聞こえてきても、現代にはフマキラ-やベ-プ
(何か変な名前ですね)もあります。
電気を点けて、一振りすれば、ほぼOK
です。
雷鳴はそうはいきません、他の日記に雷で撃たれて死んだ者人数と、雷鳴でショック死した者の人数が書かれていましたが、雷鳴だけでも人死が出るようです。
従いまして、雷鳴があると、
真っ先に逃げ隠れいたします。
雷が終わると、著しく威厳を損ねるので、「私
、電解質なものですから」などと弁明をいたします。
「いやいや、誰しも雷は恐ろしいですよ」などと言ってくれますが、
目は蔑んでおります。
「雷聲は人の軽蔑にしかず」
くわばらくわばら
と