天気を調べるために、色々な日記
を読んでいますが、
日記は、時に等身大の英雄を描き出します。
蒼龍屈こと河井継之助の日記が「塵壷」です。

河井継之助は,安政六年六月十二日富士山に登山しようとしました。
登山には、三島から直山へ掛かるのが良いと言うことでしたが、
天気が悪いので諦め(降、時々雨、夕方晴)、
吉原と蒲原の間まで行った所で、天気が回復してきて山裾が見えてきました。
そこで予定通り富士登山を敢行しようと、大宮と言うところで、泊まりました。
翌日は富士山頂も見えたので、
意を決して村山という所の大鏡坊で早い昼食を
摂りました。

其の内に、雨が降ってきて南の方は暗くなって来ましたので、見合わせていましたが、
「頂上は快晴なり、かえって雲のある方が登るによし」
案内人や坊に勧められたのですが、気乗りがしないので、大宮の辺りまで戻ると
富士山は雲に覆われたり、顕れたりしている。これでは、登山は難しいと覚悟をきめて、
蒲原戻ろうとしていた時、三人の道者に遇って「一緒に富士山に登ろう」と勧められた。
そこで、再び意を決して三四丁ばかり引き返したが、また富士が見えなくなったので
やっぱり、やめる事にした。
三島より此方富士のため、女子のごとき不決断となり、自ら嘆息す。
とあります。
たしか「花神」では高橋英樹が演じ、別名も蒼龍屈
とても強い人柄のように思っていました。
しかし、日記を読みますと、行ったり来たりの優柔不断、悩み多き人柄の
ようです。
人の性格は、そんなに変らないものです。
朝廷軍か、列藩同盟軍か、どちらにしようか。
河井継之助の性格が出ている富士登山の一節でした。

日記は、時に等身大の英雄を描き出します。
蒼龍屈こと河井継之助の日記が「塵壷」です。

河井継之助は,安政六年六月十二日富士山に登山しようとしました。
登山には、三島から直山へ掛かるのが良いと言うことでしたが、
天気が悪いので諦め(降、時々雨、夕方晴)、
吉原と蒲原の間まで行った所で、天気が回復してきて山裾が見えてきました。
そこで予定通り富士登山を敢行しようと、大宮と言うところで、泊まりました。
翌日は富士山頂も見えたので、

摂りました。

其の内に、雨が降ってきて南の方は暗くなって来ましたので、見合わせていましたが、
「頂上は快晴なり、かえって雲のある方が登るによし」

案内人や坊に勧められたのですが、気乗りがしないので、大宮の辺りまで戻ると
富士山は雲に覆われたり、顕れたりしている。これでは、登山は難しいと覚悟をきめて、
蒲原戻ろうとしていた時、三人の道者に遇って「一緒に富士山に登ろう」と勧められた。
そこで、再び意を決して三四丁ばかり引き返したが、また富士が見えなくなったので
やっぱり、やめる事にした。
三島より此方富士のため、女子のごとき不決断となり、自ら嘆息す。

とあります。
たしか「花神」では高橋英樹が演じ、別名も蒼龍屈

しかし、日記を読みますと、行ったり来たりの優柔不断、悩み多き人柄の
ようです。
人の性格は、そんなに変らないものです。
朝廷軍か、列藩同盟軍か、どちらにしようか。
河井継之助の性格が出ている富士登山の一節でした。
