幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

火食船と蒸気船

2010-07-12 19:26:19 | Weblog
曽国藩日記を読んでいます。
中国語の知識がない私には、時間がかかります。

日記によると曽国藩は大変、熱がりです。
曽の移動は殆ど船によっています。

夏場は、小船に移って寝る事が多く、何故かわかりませんでした。

読み進んで行くうちに謎がとけました。
曽国藩が移動に使った船は「火食船」だったのです。

なるほど、熱い訳です。
曽国藩は「火食船」で河を早いスピードで上り下りして
指揮をとったり、各陣営を視察したりしていたのです。

「火食船」とは日本の「蒸気船」のことだと思います。
やはり、大陸の河は、創造を絶して大きいようです。
いつか、行ってみたいです。
零細商人の私には、隣国とはいえ、中国に行くのは、宇宙に行くのと同じく難しいことです。


ともあれ、「火食船」と「蒸気船」銘々の名づけ方に、双方のお国柄が
出ているような気もします。
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四日市 三好堂春吉 日記

2010-07-04 09:17:50 | Weblog


先日、テレビを看ていましたら、女の人が象に乗っているコマーシャルがありました。
そこで、思い出しまして日記をだしてみました。

       

といった具合です。
日記を読み直してみますと、挿絵が面白いので、紹介して見ようと思いました。
日記は明治三年から十年間ほどですが、日々の天気と色々な挿絵があり結構楽しめます。

最初に紹介した銭湯の絵の横には、寒暖器96度とあります。
明治の初期に庶民のあいだにも気温計が利用されていた事がわかります。
絵には「山口一山」と印鑑があります。もし三好堂春吉さんを
御存じの方がいらっしゃれば御教示下さい。


       

妖怪や幽霊、役者絵、相撲の絵などもあり、三好春吉氏は芝居、相撲大好きな趣味人だったようです。


人生を楽しむこと、我々現代人はとても敵わない気がします。



コメント (2)
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