小 船
にのみや あきら
雑然とした桟橋から
一直線に白い線を残して
小躍りしながら
小船が去って行った
まるで
永遠に帰ってこない
未知の世界にでも向かうかのように
僕たちを置き去りにして
消えてしまった
突然
僕たち二人の身体に
不安と苦悩が同居しはじめる
去った船との別れが
寂しさを招き
やるせない世界に
誘われて行った
あの小さな船の存在が
こんなにも二人を
奮い立たせ
惜別の情に吸い込まさせるのか
身の置き所のない
焦燥感に駆られた
にのみや あきら
雑然とした桟橋から
一直線に白い線を残して
小躍りしながら
小船が去って行った
まるで
永遠に帰ってこない
未知の世界にでも向かうかのように
僕たちを置き去りにして
消えてしまった
突然
僕たち二人の身体に
不安と苦悩が同居しはじめる
去った船との別れが
寂しさを招き
やるせない世界に
誘われて行った
あの小さな船の存在が
こんなにも二人を
奮い立たせ
惜別の情に吸い込まさせるのか
身の置き所のない
焦燥感に駆られた