僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.636【 老 い 】

2015-11-28 04:38:32 | 
   老 い

      にのみや あきら


視界がかすむ
思考がかすむ
触れるもの感じるもの
すべてがかすむ
弾みを失い
ときめきを失う
フィルターのかかった味気ない世界
いつまでも万物を
鮮烈に感じていたい
いつまでもみずみずしさを
保ち続けていたい
それは若い世代の特権
あがいても
もがいても
戻らぬ世界
悲しい
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僕の詩集No.635【 短 詩 集 ( 12 ) 】

2015-11-27 10:28:39 | 
   短 詩 集 ( 12 )

          にのみや あきら


◎ いいかげんではなく、いい、かげん、が大切。

◎ 明日はなにもない、これほど自由なことはない。

◎ 自分の欲望のため、なぜバランスを崩す、自業自得。

◎ 人生が飄々と去る。

◎ 芸術家は、修羅を呼ぶ習性を持っている。

◎ 季語はなく、心残れば、これ俳句。

◎ 秋風に、ふらり舞い込む枯葉かな。

◎ しまなみの、波の間に間に、舟浮かぶ。

◎ 静海に、どっかり浮かぶ 巨大船。

◎ 瀬戸内に、白い直線、ただ一本。

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僕の詩集No.634【 いやなこと 】

2015-11-27 04:15:41 | 
   い や な こ と

        にのみや あきら


いやなことに負けるな

いやなことから逃げるな

いやなことを避けるな

いやなことに立ち向かえ

いやなことを引き付けろ

いやなことを好んでやれ

いやなことに心を突っ込め

いやなことを嗅ぎ付けろ

いやなことと友達になれ

いやなことを祭り上げよ

いやなことを捨てるな

いやなことを嫌がるな

いやなことには栄養がいっぱい
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僕の詩集No.633【 詩 作 ( 4 ) 】

2015-11-26 11:06:03 | 
   詩 作 ( 4 )

       にのみや あきら


孤独や

不安が

窮地に落ち込まないと

詩が書けない

だから私は

孤独が好き

不安がほしい

喜んで窮地に落ち込みたい

満ち足りた心は

いらない
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僕の詩集No.632【 命 】

2015-11-26 04:07:18 | 
   命

     にのみや あきら


もののようで
ものではない
機械のようで
機械でもない

簡単には作れない
だが簡単に壊れる
ファジーで
デリケートで
神秘的

粗末に扱ってはいけない
栄養を与え
磨きをかけ
バランスを保たせる
そして
尊厳をもたせる

他にはない貴重品
二度と手に入らない
貴重品
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