僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.367【 死への音楽 】再投稿

2023-09-06 05:01:22 | 
( 再投稿 )

   死への音楽

        にのみや あきら

静かに!
死の音楽が
微かに聞こえてくる
心臓の響きのように
劇的ではない
母親の子守歌のように
優しくはない
祭り囃子のように
賑やかでもない
なんと荘厳な響きだろう
なんと厳粛な響きだろう
地の底から湧いている
この単調な響きは
やがて君たちにも
聞こえる日がやってくる
この沈黙の音楽
この死への音楽

1996.10.5.作
コメント
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