111 はるかなるもの (124) 2019.11.9
はるかなるもの 千日の精進はじむる日。半臀の緒ひねりはじむる日。陸奥国へ行く人の、逢坂の関超ゆるほど。生まれたるちごの大人になるほど。大般若経、御誦経一人してよみはじむる日。十二年の山籠もりの、はじめてのぼる日。
◆◆はる先の遠いもの 御嶽詣でのために千日間精進潔斎をはじめる日。半臀の緒(はんぴのお)袍と下襲との間に着る、袖のない衣
■はるかなるもの=先の遠いもの。
112 物のあはれ知らせ顔のるもの(125) 2019.11.9
物のあはれ知らせ顔のるもの 鼻垂り、間もなくかみつつ物言ひたる声。眉ぬくをりのまみ。
◆◆何かにつけてのしみじみとした気持ちを知らせ顔であるもの 鼻が垂れて、ひっきりなしに鼻をいみながら物を言っている声。眉毛を抜くときの目つき。◆◆
はるかなるもの 千日の精進はじむる日。半臀の緒ひねりはじむる日。陸奥国へ行く人の、逢坂の関超ゆるほど。生まれたるちごの大人になるほど。大般若経、御誦経一人してよみはじむる日。十二年の山籠もりの、はじめてのぼる日。
◆◆はる先の遠いもの 御嶽詣でのために千日間精進潔斎をはじめる日。半臀の緒(はんぴのお)袍と下襲との間に着る、袖のない衣
■はるかなるもの=先の遠いもの。
112 物のあはれ知らせ顔のるもの(125) 2019.11.9
物のあはれ知らせ顔のるもの 鼻垂り、間もなくかみつつ物言ひたる声。眉ぬくをりのまみ。
◆◆何かにつけてのしみじみとした気持ちを知らせ顔であるもの 鼻が垂れて、ひっきりなしに鼻をいみながら物を言っている声。眉毛を抜くときの目つき。◆◆