ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

ブータンの幸福 1

2011-11-23 | Weblog
 ブータンのワンチュク国王夫妻が来日されました。10月に結婚したばかりで、インドに続いての新婚旅行でしょうか。しかし大震災以降はじめての国賓来日だそうです。何か秘められた意図が、きっとあるのでしょう。おふたりのさわやかさと穏やかな言葉は、たくさんの日本国民を魅了したようです。
 福島県相馬市の小学校では生徒たちに「みなさんのなかには人格という龍がいます。年をとって経験を積むほど、龍は大きく強くなります。龍を養ってください。」
 ブータンの国旗には龍が描かれ、自国を「雷龍の国」と呼ぶそうです。それにしてもわたしのなかには、ドラゴンどころかタツノオトシゴの一匹もいない。反省しきりです。
 慶応義塾大学では学生を前に「さまざまな挑戦に打ち勝つ勇気を持ってください」。これにもギャフンです。
 国会での演説でも、日本の総理大臣はじめ各議員さんたちをドギマギさせたのではないでしょうか。「ガジェット通信」で全文が読めます。ご参考まで。
 http://getnews.jp/archives/152497

 ブータンという国について、わたしにはほとんど知識がありません。中国とインドにはさまれたヒマラヤの小さい国。その程度の知識でした。
 国土面積は九州ほど、人口は70万人足らずだそうです。全国民の数は日本の大きな市の住民ほどしかありません。
 しかしGNHすなわち「国民総幸福量」、こころの充実度の増大を目標として、真剣に追求している「幸福大国」です。産経新聞は「今回の訪日を通じて国王夫妻は、将来日本が目指すべき国の姿を示してくれたのかもしれない」と報じています。
 蛇足ですが歴代の国王はなんと、65歳定年制だそうです。老害大国日本には耳の痛い制度ですね。若い新国王の誕生は、先代が定年前に隠居してしまったためです。

 いつも愛読しているブログ「京の頑固のひとり言」№257 に、ブータン王国が紹介されました。全原文はホームページ「京都倶楽部」でみることができます。
<ブータンの国情>
1 土地と住居の完全保障(成人したら国から自動的に支給される。なんとケーブルテレビ完備です)
2 インターネットもCATV回線経由で無料完備。全部タダ。
3 食事の保障。「ごはんと主菜(おかず)と副菜(サラダ)」のセットが1日3食+酒が1日1杯。
4 タバコは法律で禁止されてる(世界唯一の禁煙国家)。海外から持ち込む、通販で買うのはOKだが国内で栽培と売買は不可。
5 より良い生活を望む場合は最寄りの労働安定所に申し込めばOK。
「どれだけ所得が欲しいか」を申告すれば、それに見合った労働(農地国家なのでほとんどが農業)が国から与えられる。
6 宗教の自由。チベット系仏教とヒンズー教が多い。
7 失業率は3%弱だが、彼等は日本やアメリカでいう失業者ではなく、「住む所とメシとテレビとネットがあればもういいや」っていう「働かない生活」を自ら選択した人。
8 中立宣言国であります。

 この国を旅すれば、スモーカーはまず禁煙に成功するでしょうね。タバコ関税は 200%だそうです。そもそも同国民はタバコなぞ吸わないでしょうし、空気の旨い高原山脈地帯です。禁煙達成のために一度行ってみようかしら、などと思ったりします。
 それと TPP、もし日本が実行し出せばタバコ税、関税はどうなるのでしょう。外国タバコは価格が暴落? 国産も右にならえ? TPP発効の前にブータンに禁煙ツアーを組んで仲間で行きましょう。行かなければ安い煙草のために、一段とヘビーなスモーカーになってしまいますよ。やはり TPPは重大問題ですね。
 冗談はさて置いて、ブータンについてこのブログで何度か連載しようかと思い出しました。これから時間がたてば、たいていが国王夫妻やブータンという国のことを忘れてしまいます。行ったこともない国ですが、「国民総幸福量」 GNHについて興味が出てきました。「幸せ」とは何か? ブータンが教えてくれる予感が湧き出しました。乞うご期待???
<2011年11月23日>
コメント
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