『利用者数がついに1億人を突破しました!』
と、意気揚々であるはずの競艇界。しかしながら、この1億人、という数字の根拠がさっぱり分らない。
取りすがりのファンさんより、こんなコメントがあった。
競艇の利用者数発表は実質入場者の少なさを隠すのが目的。実際の入場者は常に競輪より少ない。例えば多摩川総理大臣杯の入場者
準優(土)7886人
決勝(日)9978人
東京での開催にしてこれ。競輪のG1に比べてもかなり少ないのが現実。
週間レースを見てみた。すると、その通りだった。つまり、SGの優勝戦にもかかわらず、1万人の入場者すらいなかった、という見方を本来ならば重要視すべきはず。
一方、総利用者数が表記されると、一人当たり果たしてどれだけ購入しているのかが分かる。競艇の場合、2008年度は約9100円ほどだった。
この数字は、本場のみならず、在宅、場外利用者数も発表しているオートレース(16800円)よりもかなり低い。また、競輪や地方競馬はオートレースよりもさらに多いはずだから、競艇はライトなファンが多い、ということがいえる。
ということを踏まえると、より一層、競艇場における入場者数は一体どれくらいいるのか?ということを知りたいというもの。
中央競馬も確か、総利用者数を把握している。但し、公表されることはほとんどない。中央競馬の場合も確か、競艇とほぼ同じ程度の1人あたり購買金額だと思われる。とすると、中央競馬の1日あたりの利用者数は約283万人程度になるのではないかと考えられる(1日あたりの売り上げ254億6482万4000円÷9000円として算出)が、
約283万人に、中央競馬の年間開催日数である288日を掛けると、年間総利用者数は約8億2千万人、ということになるが、逆に言えば、年間延べ8億人に利用されている、という数字がどうも嘘っぽくみえてしまうのではないか。
さらに言うと、在宅投票者数のカウントをどうしているのか、ということ。
また、専用場外については、そこで観戦するというよりも、舟券を買ったらそのまま帰るケースや、はたまた近くに寄ってみただけ、といった人も恐らく少なくないため、会員でなければ入場お断り、となる競輪の会員制場外ならばともかく、こちらも数字としては信憑性に欠けるというもの。そう考えると、利用者数表記というのは、信憑性に欠けるきらいがあると見てよい。
すると、やはりどれだけの人が来場したか、という数字については、本場の入場者数表記だけにとどめるべきではないかな?
私の感覚では、競輪場の方が総体的に大きいと感じています。
たとえば、もし競輪GP当日と賞金王決定戦最終日のいずれもが満員札止めとなった場合、箱が小さい方は入場者数を発表したくないと思うかもしれません。
それと、利用者数表記に変えた理由は、競艇の在宅投票比率が急激に伸長した、という理由もありそうですね。