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KEIRINグランプリ2016回顧 「私の力も少しはあったかと、来年も頑張る気に成った次第。」

2017-01-01 13:51:32 | 大レース回顧集
12/30 立川・KEIRINグランプリ 号泣!村上義弘が2度目のグランプリV!


【KEIRINグランプリ】村上 2億締めV!2回目の賞金王に輝く― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

“魂のレーサー”が2回目のGP制覇――。平成28年熊本地震被災地支援競輪「KEIRINグランプリ2016」は30日、東京・立川競輪場で行われた。逃げた稲垣裕之を目標にした村上義弘(42=京都・73期)が番手まくりで優勝。12年以来、2度目のGP覇者となった。村上は賞金1億160万円を獲得し、12年以来、2回目の賞金王に。年間獲得賞金額は2億2920万円に上り、延べ8人目の2億円プレーヤーとなった。2着には武田豊樹、3着に浅井康太が入った。

 表彰台で村上が涙をこらえた。「この場に立てるとは思ってもいなかった…」。1万5000人を超えるファンが拍手を送った。「年々苦しい戦いになって、ファンの皆様に迷惑をかけることが多くなり、申し訳ない気持ちだった。その中でも応援してくれるファンが本当にありがたかった」。ファン投票1位に3度支持され、ファンを誰よりも大事にする村上ならではの言葉。腹の底から絞り出すような声だった。

 10度目のグランプリ舞台。稲垣に前を任せた。冷たくて重いバンクコンディション。「前半のレースのタイム、傾向から考えて稲垣が持ち味を発揮できる組み立て」。そう判断した村上がスタート直後に前をキープした。稲垣が先行態勢に入る。最終バックで平原がまくってきた。「平原君は強い。無我夢中で踏んだ」。平原に踏み勝つと今度は武田が直線強襲。42歳同士の戦い。しのいだ。村上が真っ先にゴール線を駆け抜けた。

 ゴール直後、「武田さんの勢いが良かったので勝ったかどうか分からなかった」がオーロラビジョンで確認。ファンの「村上おめでとう」の声援に歓喜のウイニングランで応えた。「自分の現状の力は他の8人に負けるが、競輪はパワーとスピードだけでは勝てない。競輪は僕に夢を与えてくれる」。

 雨、風、低温の悪いバンクコンディションに強いのは猛練習の裏付けがあるから。「僕は雪の日でも雨の日でも変わらない練習をしている」。4年前、12年の京王閣グランプリ制覇も真冬の大雨というコンディションの中だった。

 来年は「地獄のような日が続くのか(苦笑)。そのくらい責任を感じる」と語る1番車のチャンピオンユニホームを4年ぶりに着用する。しかし「1戦1戦、気持ちを込めて走っていくだけ」という村上イズムは何ら変わらない。

 ◆村上 義弘(むらかみ・よしひろ)1974年(昭49)7月6日生まれ。京都市出身の42歳。私立花園高卒。94年4月プロデビュー。通算1807戦571勝。通算取得賞金は17億4982万円。主な優勝は全日本選抜(02年)、オールスター(03年)、日本選手権(11、13、14、16年)、グランプリ2012、2016。1メートル70、76キロ。血液型O。












『被災地支援競輪KEIRINグランプリ2016シリーズレポート』 最終日編

KEIRINグランプリ2016 レース経過

 号砲で平原康多、村上義弘、渡邉一成が一斉に飛び出してポジションを争う。結局、村上が正攻法の位置を取り切って、稲垣裕之―村上―岩津裕介、浅井康太、平原―武田豊樹、中川誠一郎、新田祐大―渡邉で折り合って周回を重ねる。

 青板2角で新田が動き出す。新田はそのままバックで誘導を切って先頭に。これに平原が反応。2センターで新田を叩いて他の出方を待つ。そこを押さえた稲垣が赤板前から先制。ライン3人で出切ると、すかさず浅井が4番手へ追い上げ、5番手に平原、7番手に新田、中川が最後方の隊形へと変わる。稲垣は落ち着いて後方の動きを窺った後、打鐘2センターからペースアップ。村上も車間を取って反撃に備える。最終2角に入ったところで平原がアタック。好回転で並び掛けてくる平原に、村上も番手まくりで応戦。両者で車体を併せて抜きつ抜かれつの壮絶なモガき合いの末、村上が直線半ばで平原を振り切って抜け出す。今度は平原後位から武田が猛然と詰め寄るが、村上がギリギリ堪えた。ディフェンディングチャンピオンの浅井も直線で外に持ち出して伸びてくるも3着まで。


「KEIRINグランプリ2016」は輪界を代表するベストナインが最高峰のレースにふさわしいバトルを演じた。早めに先行態勢に入った稲垣裕之が後続の出方をうかがいながらピッチを上げる。5番手をキープしていた平原康多が最終2コーナー手前からまくると、これに合わせて村上義弘が番手まくり。平原との壮絶な踏み合いを制した村上が後続の追撃を振り切り、4年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たした。

 「うまく勝ちきれない1年だったので、まさかこういう結果で終われるとは信じられないですね。寒くて(上がり)タイムも悪かったので、組み立ては前からのほうが稲垣の持ち味を発揮できるだろうと。でも、やっぱり稲垣は寒さでいつものスピードには持っていけない感じでした。平原は日本一強いと思っている選手だし、見えた瞬間、とっさに前に踏む判断をしました。ゴールした瞬間は武田さんのスピードもよかったので、よく分からなかった。夢のようです。また次の夢に向かって、頑張っていきたいと思います」


 平原のまくりに乗った武田豊樹(写真)が直線で外を伸びて2着。わずかに村上に届かなかった。

 「難しかったですね。今日は平原君あっての自分ですから。平原君が頑張ってくれた。(平原が村上に)合わされたので、外を踏んだけど伸びなかった。もうちょっとだったんですけどね。でも、強い人が勝って納得している」

 グランプリ連覇に挑んだ浅井康太(写真)は昨年同様、単騎で俊敏に立ち回ったが、3着に入るのが精いっぱいだった。

 「悔しい気持ちが強いですね。優勝しか狙ってなかった。あの位置(4番手)は僕か平原さんのどちらかだと思ってました。行く自信はありましたけど、周りが自分以上に強かったです。来年、また一からやり直します」

 平原康多は番手まくりの村上を乗り越えられなかった。

 「しゃーない。(5番手を)取れたけど、結果、浅井のあの1車が効いた。思いっきり出し切って行ききれなかったので力不足です。また1年間、頑張ります」

 稲垣裕之は強風のなか、果敢に風を切った。

 「早い展開になると思ったので、前を取りました。昨年のグランプリの反省を生かして、ラインのことを考えて、自分のレースをしました。僕の直感で自分が勝つ組み立てで先行しました。平原君も強かったけど、それを内から合わせた村上さんはさすがですね」



村上義弘2度目GP制覇!魂の番手まくり一撃/立川

[日刊スポーツ 2016年12月30日17時26分]

<立川競輪:KEIRINグランプリ2016>◇GP◇30日

 村上義弘(42=京都)が先行・稲垣裕之マークから2段駆けを決め、2度目のKEIRINグランプリ制覇を果たした。

 スタート争いを制した村上が稲垣を迎え入れ、稲垣-村上-岩津裕介、浅井康太、平原康多-武田豊樹、中川誠一郎、新田祐大-渡辺一成の順で周回。青板過ぎから新田-渡辺が上昇し、誘導員をかわした。赤板で新田を平原-武田が押さえると、すかさず稲垣-村上-岩津が巻き返して先行態勢。いったんペースを落とした稲垣は、打鐘2センターでスパートした。

 逃げる稲垣に村上-岩津、浅井、平原-武田、新田-渡辺と続いて、中川は最後方。最終2角5番手まくりの平原を引きつけた村上が、3角手前からこん身の番手まくりを打った。

 村上と平原がもがき合って直線。村上が平原を退けて押し切り、12年・京王閣GP以来となる4年ぶりの頂点に到達した。

 平原のまくりに乗った武田も外から伸びたが、届かず2着。連覇を狙った浅井は3着に敗れ、新田は失格に終わった。

 2車単(3)(6)は5670円、3連単(3)(6)(8)は4万1560円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)



平成28年12月30日

立川グランプリの決勝は、決めていたのか、村上義弘がほとばしる闘志で前を取った時点で結果は判ってたのかも。

青坂前に来た新田祐大を出した稲垣裕之は赤板では仕掛け、一旦流して鐘からフルスピード。

番手の村上は、5番手一半から捲って来た平原康多に合わせ、バックでは出て最後はその上を伸びて来た武田豊樹を振り切り2度目の載冠。

ラインの力でこゝ迄来た男が成し遂げた栄冠、この流れで来年も近畿旋風が吹き荒れる事は必定。

努力は報われるを地で行く男の涙は宝石以上の輝き、心の底からおめでとうと称えたいと思います。

新年は和歌山記念からのスタート。そこで武田豊樹との再戦、これまた楽しみ。

最終日の売り上げは74億5千70万で、目標に10億不足しましたが、被災地熊本は仮設の8窓しかない売り場(プラス前売り窓)で7千万。

新設の宇土サテライトは約4千万。熊本新市街が約3千万なら、熊本市周辺で1億4千万を越えました。

これは私の力も少しはあったかと、来年も頑張る気に成った次第。

新春のスタートは広島FIが元旦初日、4日から立川記念、連動して和歌山記念、大宮記念、松山記念があり、夜は久留米ナイターが2節、小倉ナイターにミッドナイトがあり、平記念、防府ジャパンカップ、奈良記念迄、老体に鞭打って突っ走る覚悟。倒れた時はご免なさい。お付き合い下されば幸せです。

今年も終わりました。一年間本当にありがとうございました。社員一同、この場を借りて御礼申し上げます。

来年もよろしくお願いします。



2016年のコンドル日記はこれが最後のようです。


【競輪】村上義弘が涙のグランプリV2 最終バックからの番手まくりで決めた/競馬・レース/デイリースポーツ online

「KEIRINグランプリ2016」(30日、立川)

 賞金1億160万円(副賞込み)をかけた競輪の最高峰レースが11Rで行われ、村上義弘(42)=京都・73期・SS=が最終バックからの番手まくりで1着。12年以来、グランプリ2回目の優勝を飾った。平原康多(埼玉)マークから外を伸びた武田豊樹(茨城)が2着に入り、史上2人目のグランプリ連覇を狙っていた浅井康太(三重)は直線で中を伸びたが3着だった。新田祐大(福島)は残り2周半で誘導員をかわして先頭に出たため、7位でゴールしたものの、失格(誘導員早期追抜)となった。

 レース直後のインタビューで村上は「今年は本当に苦しかった」と涙で声を詰まらせた。「ゴールしたときは武田さんがいい勢いで伸びてきたので(優勝できたか)分からなかった。その後、ビジョンで確認して1着と分かりました」と接戦を振り返り「夢の中にいるようです」とまだ優勝した実感が湧かないようだった。

 2017年は12月27日まで白(1番車)のグランプリユニホームを身にまとうことについては「責任のあるユニホームですからね。また地獄のような日々が続くのかと思うと…」と気を引き締めて練習やレースに臨むことを誓った。



2016/12/30(最終日)第11レースS級GP 2825m(7周)先頭固定競走 晴:風速 3.0m

KEIRINグランプリ2016(wikipedia)

1 3 村上 義弘 42 京都 73 SS 11.6 捲くり
2 6 武田 豊樹 42 茨城 88 SS 1/4車輪 11.5 差し
3 8 浅井 康太 32 三重 90 SS 1/2車身 11.5
4 4 渡邉 一成 33 福島 88 SS 1/2車輪 11.3
5 5 岩津 裕介 34 岡山 87 SS 1/4車輪 11.6
6 1 平原 康多 34 埼玉 87 SS 1/8車輪 11.7
7 2 中川 誠一郎 37 熊本 85 SS 1  車身 11.3
8 7 稲垣 裕之 39 京都 86 SS 大差 13.4 HB
 9 新田 祐大 30 福島 90 SS 失格先頭員追抜き※

2枠複 3=5 1,670円(9) 
2枠単 3-5 3,410円(18)
2車複 3=6 2,510円(10)
2車単 3-6 5,670円(24)
3連複 3=6=8 6,070円(26)
3連単 3-6-8 41,560円(160)
ワイド 3=6 760円(11) 3=8 940円(15) 6=8 850円(12)



村上義弘が2012年以来2度目のグランプリ制覇を果たした。

2012年のときは直前に骨折したばかりか、単騎戦という不利な状況を強いられたものの、捲って勝った一戦だったが、今回は稲垣裕之の番手回り。それでも、平原康多の鋭い捲りに対するけん制に少々手こずり、ゴール直前では平原後位の武田が鋭く追い込んできたため、楽には勝たせてもらえなかった。よって、優勝直後のインタビューで、村上は号泣した。

村上は、「今年は良くない1年」と言っていたが、第69回日本選手権を制したし、GIの決勝進出も7大会中4大会で果たした。この成績は立派なものだと思うんだけど、強いて一つ挙げるとすると、自力で勝てなくなっている点が挙げられよう。

今でも時折自力勝負する機会がある村上にとって、自力で勝てないということは、トップクラスの地位が危ういということを意味する。したがって、ダービーを制し、GIの決勝の常連の状況が続いても、「いつかは落ちるかもしれない」ということがいえるのかも。さすれば、来年は村上にとっても試練の年になるかもしれない。

人気の中心だった平原は、ジャンで新田が来る構えが見られないと察知したら、ジャンから出て行ったほうが良かった。稲垣はペース駆けするとしぶといし、実際のところ、2角から捲って出たものの、村上に併されて失速してしまった。やはり、グランプリともなれば、「奇策」を試みることも必要といえるのかもしれない。


失格先頭員追抜き について

先頭員早期追抜きの禁止  

競走選手は、先頭員が○○に到達するまでは、先頭員を追い抜いてはならない。

(説明。○○とは、競走路が1周500メートルの場合は「最終周回前回のバック・ストレッチ・ライン」とし、1周400メートルの場合は「最終周回前回の標識線」とし、1周335メートル及び333.3メートルの場合は「最終周回前々回の標識線」とすること。)

失格基準
(1)  先頭員が△△に到達するまでに、競走選手が先頭員を追い抜き、速やかに先頭員の後方に位置しなかった場合
(2)  先頭員が△△に到達するまでに、競走選手が先頭員を追い抜き、退避させた場合

(△△とは、競走路が1周500メートル及び400メートルの場合は「最終周回前々回のバック・ストレッチ・ライン」とし、1周335メートル及び333.3メートルの場合は「最終周回前々回に入るホーム・ストレッチ・ライン」とする。)



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